いよいよ2016年の日本横断が始まった。この時期はまだアルプスは雪に覆われているので、今年初回は南アルプス終点の伝付峠の先にあるヘルシー美里~毛無山~本栖湖~富士山駅までをつなぐコースだ。
今回からチームの大黒柱である隊長のジャンボ高橋が体調不良のため痛恨のリタイアとなり、今後は後方支援としてサポートしてくれることとなった。隊長の心意気を引き継いで船戸が横断のリーダーとなる。しかし船戸は今回だけどうしても外せない用事があり、初日のみの参加。残りは後日歩いて繋ぐとのこと。(最後に山行記あり)
今回の山行はCL武沢、SL原となった。

隊長のジャンボ高橋(後方支援)
渋い山屋の中村(直)
ニコニコ大臣の横山
カモシカの船戸
教育係の武沢
春風の大場
ふんわりわたあめの原
努力の中村(志)
スーパーパワーの野澤
(以下:敬称略)

≪これまでの軌跡≫

日本横断6

≪今回の軌跡≫

地図

4月29日(金) 晴 一般道を歩く(ヘルシー美里~下部温泉~湯の奥の先幕営)
行動時間   7時間(30㎞)

夕食     青椒肉絲 昆布と高野豆腐の煮物 スープ

横断⑤-1

集合場所はJR身延線の下部温泉駅。9時25分、甲府駅経由のメンバーが電車から降りると先に到着している富士駅経由のメンバーが手を振り、いつもの笑顔で迎えてくれた。

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皆ここにジャンボ高橋の姿がなくて寂しいのは一緒だろう。しかしその気持ちを胸にしまって「久しぶり~」「また頑張ろうね」。挨拶もそこそこ駅前の山交タクシーに向かった。
武沢がタクシーを予約した時、事務所に大きなザックを預かってもらえるよう、交渉してくれた。各自サブザックでタクシーに乗り込んた。

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軽い!助かった~~。
下部温泉駅からヘルシー美里までジャンボタクシーで16,000円。我々は同じ道を逆に戻り、下部温泉駅まで25キロを歩くのだ。
途中、車窓からの景色を眺めながら「あ!飲み物の自販機がある」「トイレありそう~~」と皆でチェック。「けっこう遠い~~」誰かの声がした。10時7分 ヘルシー美里に到着。
ここは旧早川北中学校の木造校舎を活用した、町営の温泉施設で、広いグラウンド、体育館もある。ここでトイレを拝借した。親切な女性の従業員の方に順調に行けば8月聖岳~赤石岳~荒川岳を登頂し伝付峠からヘルシー美里に下山し、ここで入浴する計画を告げた。「また来ますのでよろしくお願いします」と船戸。「凄いですね。頑張ってくださいね」と声をかけてくれ、集合写真も撮って頂いた。

4体操を終え船戸がお決まりの横断の掛け声「日本横断、夢の縦走、行くぞ!(オ~)行くぞ!(オ~)行くぞ!(オ~)」 グラウンドに響き渡り、再び横断のスイッチが入った。

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10時20分 武沢を先頭に歩き出した。爽やかな風が流れ、新緑がまぶしい。思った程、日差しも強くなかった。快調に早川沿いの県道37号線(南アルプス街道)を歩く。
時折、護岸工事のダンプや地元の人らしき軽自動車が通る。歩いている人は誰もいない。一時間程歩いて、先頭を原と交代。高低差を感じることなく、ずっと同じ様な景色が続く。所々で紫色の満開のの山藤が目を楽しませてくれる。久しぶりの再会におしゃべりの花も咲き、白石トンネルをぬけた。

712時25分 道路沿いの八幡神社で急いて昼食をとり、再び歩き始めた。
行きのタクシーでチェックした「南アルプスプラザ」でトイレ休憩。このロードは炎天下ではとても歩けない。今で良かった!8

涼しくて、あまり水を飲まなくて済む。(結局タクシーの中でチェックした自販機で誰も水を買わなかった)
そろそろ登山靴での舗装道路歩きは足や足の裏が悲鳴をあげてきた。
15時10分、波高島トンネルの入口で休憩。9

それぞれ屈伸をしたり、アキレス腱を伸ばしたり・・・ここまで来たらあと30分だ。
気力を振り絞った。トンネルには入らず脇の迂回路へまわり、国道300号線へ。

1015時45分 予定より少し早く下部温泉駅に戻ってきた。「着いた~。結構いいペース」、皆ホッとした顔をしている。
お名残惜しいがここで船戸とはお別れだ。16時10分に電車がくるとのこと。
我々はお礼を述べ、重いザックを受け取り、日蔭でしばしの休憩。原は早めにと足の裏にテープを貼った。16時、7人は重~~いザックを背負って、まずは湯の奥集落入り口に向い、緩い登り4,5キロを歩き出した。疲れた足に重いザックはキツイ。11

ここからはジャンボ高橋から写真付でテント場等の詳しい資料をもらった。そして水汲みやトイレの了解をとったりとサポートしてくれている。
あまり詳しいので、後日どの様に調べたのかお聞きしたら、実際に車で行って調べてくれたとのこと。感謝・感謝だ。
信玄の隠し湯と言われている下部温泉街をぬけ、日の入りの時間を気にしながら舗装道路を歩く。
皆無言・・・。
いただいた資料の写真(湯の奥地内の案内)と同じ案内板が出てきた時はホッとした。12

17時10分、立派な藁ぶき屋根の重要文化財「西門家」に着いた。13

ここで「すみませ~ん」と家の中に声を掛けるが返答なし。別棟の番犬らしい白いワンちゃんが我々にさかんに吼えている。するとおばあさんが出てきてくれた。
トイレを拝借し、それぞれ共同水一人1L。明日の自分の一日分の行動水を汲んだ。
2キロ以上重くなったザックを背負っての石畳は、足の裏がジンジンしてきた。
ここから幕営地まで1キロ。あと一息。
17時43分冬期ゲートに到着。14

ジャンボ高橋の予定表には17時40分到着となっていた。
凄い、予定通りではないか!
重いザックをドスンを下した。中村(志)の掛け声で体操。身体のあちこちが固まって、伸ばすと気持ちがいい。やっと笑顔が戻った。
3人用と4人用のテントを張り終えた頃には、あたりは暗くなり始めていた。
それぞれのテント内で夕食の準備に取りかかった。
まずはおつまみを用意して大声で「かんぱ~~い!!」今日の疲れがどこかへ飛んで行った。至福の時だ。しばらくすると隣のテントからも「かんぱ~~い」と大きな声が聞こえてきた。
夕食は青椒肉絲と昆布と高野豆腐の煮物。横断初めてのメニューである。栄養のバランスも良く、とっても美味しかった。
食事も終わり、テントから出た中村(直)が「星が綺麗だよ」と教えてくれた。
春の夜空にひしゃくの形、北斗七星が輝いていた。

【ヘルシー美里10時18分 下部温泉駅 16時 幕営地17時43分】
4月30日(土) 晴れ 縦走(幕営地~毛無山~竜ヶ岳~本栖湖キャンプ場)
行動 9時間30分

朝食 生姜昆布の雑炊 スライスチーズ16

夕食 クリームシチュー(ブロッコリ―・人参・豆・鶏肉・マカロニ)、カニカマ入りわかめサラダ

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3時30分起床。 昨日の残りのご飯に生姜昆布の佃煮とチーズを入れる雑炊。満足。
外は風もなく寒くない。野澤が気温8度だという。
手早くテントをたたみ、荷造りをしていると、横山がザックの雨蓋のファスナーがかんで、動かないという。17

中には行動食がたっぷり入っているらしく、必死である。
女性3人がかりで開くようにしてあげた。
横山が「ズボンのファスナーでなくて良かったよ」とポツリ。女性陣が一斉に「ファスナー開かなくてダイエットした方が良かったかな~」とつっこむ。朝から大笑い。
中村(直)の掛け声で体操。武沢がいつもの横断の掛け声で気合を入れる。
4時45分 いざ出発!毛無山の登山口を気にしながら舗装道路を歩く。今日も天気良好。新緑が輝き、朝の空気が心地よい。50分後登山口を見つける。集合写真「男性はかっこよく、女性は可愛くね」と野澤。「え~~可愛くなんて忘れちゃった~」。

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5時35分 武沢が先頭でゆっくりペースで登り始める。やはり土の上を歩くのは気持ちがいい。身体にも心にも優しい。登山口から毛無山まで標高差約1,000m。
GWだというのに誰とも会わない。静かな山を一歩づず登って行く。

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甲斐金山遺跡の一つ中山金山の跡の看板。その後女郎屋敷跡、大名屋敷跡が続く。

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7時35分、水場の看板が。出発前に武沢が電話で問い合わせたら、今の時期は水が枯れている時もあるとのこと。中村(直)が下までおりて見てくれたら、少し流れていたようだ。

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しばらく登ると、頭を雪に覆われた北岳から聖岳まで眺める事が出来た。

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もうすぐ行くからね~~。皆、テンションが上がる。
霞んではいたが、大きな富士山を眺めながら登った。

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9時35分毛無山(1,945m)に到着した。

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残念ながらここでは富士山はお隠れになってしまった。
さすがに頂上では麓からのルートなのか家族連れやグループで賑わっている。
これから雨ケ岳に向かい熊笹の中の尾根歩きが始まる。東に富士山、西には南アルプスが見える。まさしく私達はこの間を繋いでいるコースなんだと実感。

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ここから端足峠(1,272m)まで急な下りが続く。

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端足峠手前で休憩していると武沢より、中村(直)、野澤、原の3人が先発隊で本栖湖のキャンプ場に行き、テント場とビール確保の命を受けた。ここから中村(直)が先頭に3人がギアーチェンジした。今年も中村(直)も野澤もスーパーパワーだ。
原も必死について行く。
13時46分には竜ケ岳に到着。ここは12月にダイヤモンド富士が見られるらしい。雄大で素晴らしい富士山を堪能した。

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横断では、全員係りは持ち回りだが、毎回中村(直)は自分の係りプラス写真を担当してくれている。列の前に回ったり、後に行ったり、短い休憩時間にも写すので、精神的にも体力的にも余裕がないとできない。左側が写している写真。右がその時の写真である。直さん、これからもよろしくお願いします。
猛スピードで下山。下に本栖湖が見えてきた。

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あと少し・・・。
ビールは残ってるかな~~。気持ちは焦る。
14時55分に本栖湖キャンプ場受付に到着。35

トイレも水場も近くにあり、とても良いキャンプ場だ。
テントを張り、売店でビールのチェック。
GWなので大量に仕入れていた様だ。ヤッター!
冷えてる!冷えてる!ガラスのケースを見つめながら、全員集合までグツと我慢。
15時43分 後発隊も無事到着。

我々以外はほとんどオートキャンプだ。あちこちから子供の声と美味しそうな匂いがしてきた。こちらも負けずに、夕食の準備に取りかかる。今度は隣りのテントが「かんぱ~~い。」。こちらも慌てて「かんぱ~~い」。

夕食はマカロニ、ブロッコリー、ニンジン、鶏肉、マメの入ったクリームシチューとワカメサラダ。シチューは横断初めてのメニューで栄養満点。ボリュームもあり、とても美味しかった。
みんな新メニュー考えているんだな~。
食事が終わったら全員一つのテントに集まり、しばらく盛り上がった。

明日の為に、各自足に絆創膏やテープを貼ったり、マッサージをしたり、足のお手入れを入念にして寝袋に潜った。
【幕営地 4時45分  毛無山9時35分  本栖湖キャンプ場15時43分】
5月1日(日) 晴れ 東海自然歩道と139号線歩き(本栖湖キャンプ場~富士山駅)
行動時間   8時間13分

朝食  しゃぶしゃぶ餅入りトマトスープ ソーセージ36

今日の行程は139号線を歩くのが最短距離なのだが、時間に余裕があるので、東海自然歩道(青木ヶ原樹海コースの一部)を歩き139号線に入り「道の駅なるさわ」に寄り、また東海自然歩道(河口湖コースの一部)に入る。山より街の方が迷う時がある。昭文社の地図や地形図はあまり詳しくないので、原が富士河口湖町の観光課に問い合わせたら、たくさんパンフレットを送ってくれた。その中の地図だけを切り取って全員に渡した。電話で「青木ヶ原樹海コースは迷ったりしませんか?」とお聞きすると「遊歩道から外れなければ大丈夫ですよ」と返事。しかし・・・
3時30分起床。1人5枚のしゃぶしゃぶ餅。満足。

周囲はまだ寝静まっている。静かに準備して4時45分出発。
肌寒く、野澤が1度だという。皆フリースを脱げない。
しかし天気予報では今日は夏日だ。武沢がGPS、横山と野沢がスマホのGPS、他の者も地図を持って、まずは皆で本栖湖の案内図を見て、確認して歩きだした。
しばらくすると東海自然歩道の標識が出てきた。

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原が横断の掛け声をして歩き出した。木漏れ日の中、森の中を10分も歩いたら大きな案内板があり、分岐になっていた。観光課の方のお話しが頭をよぎる。よ~~くみんなで確認して「左に行くと精進湖だから右だね」となり、歩いていると、なんと先ほど通ってきた広場に戻ってしまった。あれ~~?また各自地図を広げる。案内板の分岐で左に行ってから右だと気付く。トホホ。
15分位のロスで済んだ。ホッ39

武沢が「樹海の恐ろしさを少し体験したって山行記にどう?」「それ いただき!」と原。
それからは案内板に従って、軽快に樹海の中を歩く。青木ヶ原の樹海は25平方㎞あり、モミ、ツガ、ブナの木樹齢300年の大木が溶岩の上に生茂っているとのこと。

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樹海の中はコンパスがきかないと聞いたことがある。そこで数人でコンパスを出してみるが、赤い針はどれも北を指していた。

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しばらくすると、中村(志)が「あ!ストックを忘れた」と慌てて取りに戻った。大きな松ぼっくりがたくさん落ちていて、お孫さんのお土産にと一生懸命に拾っていて忘れたらしい。やさしいな~~。 すぐに気がついて良かった。
無事に青木ヶ原の樹海を過ぎ、8時36分鳴沢氷穴に到着した。

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ここからは139号線を歩く。
照り返しが暑い!
30度近いかな~~。44

天気予報が当たっちゃった(汗)
9時24分「道の駅なるさわ」に到着。
GWの為、駐車場は満車。
冷たいソフトクリームを食べて休憩。
139号線沿いにミツバツツジが満開。
ツツジ祭り開催中だった。

45さあ、これから後半戦。東海自然歩道の入口を探しながら歩く。
迷うと大場が地元の人に道を聞いてくれた。いつもさり気なく助けてくれる。
やっと東海自然歩道の標識を見つけ、土の道に戻れると思いきや。なんと舗装道路。ショボン。
木陰になっているので、先ほどより体感温度は2~3度低い気がするが。46

ここからは各自GPS、スマホ、地図とにらめっこが始まった。
東海自然歩道の標識も紛らわしいことも・・。
悩んだが、方向はあっていた様だ。
12時40分 「溶岩の湯 泉水」 に到着した。

47悲鳴をあげていた足に温泉のご褒美。
そしてゆっくり3日分の汗を流した。
どうも有難うございました。
みんなと一緒だから歩けました!!
富士山駅近くの宮野肉店で馬さしのおみやげをゲットして、15:35分発甲府行きに乗った。

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【本栖湖キャンプ場4時45分 道の駅なるさわ9時24分 富士山駅15時15分】
日本横断は昨年4回を無事終了し、今年は8回の山行を予定している。昨年の北アルプスの残り(悪天候で中止)と中央・南アルプスの山々を登頂し、最後の山は富士山。

半年間はどっぷり山に浸っていられる。本当に幸せな時間を過せそうだ。
生涯、私の宝物になるだろう。
その間、山の神様のご機嫌をそこねない様、体力増進はもちろん、今まで教えていただいた基本に忠実に、真摯に山と向き合いたい。
そして、この素晴らしいメンバーと山を満喫したい。ワクワク、ドキドキする。
10月には我らが隊長、ジャンボ高橋も一緒に全員で日本海の海水を太平洋に流すのだ。
隊長!これから後方支援、よろしくお願いします!
そしてみなさん!今年もよろしくお願いしま~す!

(記:原)

日本横断⑤山行記(個人山行)

5月6日(金)曇りのち小雨

今回のコースは私用がありメンバーと一緒に歩けなかった船戸は、第二期メンバーの関さんと一緒に1泊2日で歩く事とした。

4月29日にメンバーとヘルシー美里~下部温泉駅まで歩き、先に進むメンバーを見送り一人下部温泉駅から横須賀に帰った。そして6日、この1週間で3度目の下部温泉駅である。

前回同様9:15到着の電車で降りたち、寂しい温泉街を抜けて見事なかやぶき屋根の門西家に10:22に着き、水を飲み直ぐに出発。横断メンバーの情報を頂き、今回は毛無山下の水飲み場で水を確保する事としていた。

毛無山登山口に11:18。山の神、金山跡、女郎屋敷跡、大名屋敷跡と汗をかきながら登り水飲み場に13:10到着。この頃から雨も落ちてきて風も強くなってきた。大名屋敷辺りでテントを張ろうかと相談したが明日の行程を考えて、もう少し先に進む事にした。水を2ℓ汲んで重くなったザックを背負い急登を一歩ずつ忍耐で登り、小雨と風の毛無山に到着14:08。今日はここで幕営する事にした。

テントの中は暖かく快適で、ビール、日本酒、キューリとセロリと鶏肉のバンバンジーサラダで至福の時間。夕食はサラダを添えた豚の生姜焼きと味噌汁。17:30にはシュラフに潜りこみ、直ぐに夢の世界に吸い込まれていった。 zzz

22:30外に出た時には雨は止んでいたが濃霧で何も見えない。ホワイトアウト状態で方向感覚が分からなくなるのも分かる気がした。山は恐い!! 危ない!! 実感した。
5月7日(土)霧のち晴れ

朝、霧は薄くなっていたが、どんよりとした天気で富士山は望めないと諦めた。

野菜たっぷりスープの雑炊とコーヒー、お茶とのんびりしてしまい5:50出発。尾根歩きは快適で展望も無いので歩みが早くなる。雨ヶ岳7:00、端足峠7:50、霧で360°何も見えない竜ケ岳に8:40到着し、そそくさと本栖湖に下る。キャンプ場で温かい飲み物を補給し一息入れたらいよいよ試練のロード歩きの始まりだ。観光客、バス、車を横目で見ながら黙々と歩き20分、東海自然歩道に入りホッする。山の中は喧噪もなく落ち着くし、フカフカとして歩き易い。何より緑と苔が美しく癒される。

鳴沢氷穴に12:25に着き、自販機で冷たい炭酸ドリンクを買い一気飲みしパンを食べ、昼休憩を取った。この日は、山は霧で肌寒かったのに下界は灼熱の太陽が照り付け天国と地獄を短い時間に味わったのだった。救いは富士山がドカ~ンとくっきりキレイに見えて、ロード歩きを励ましてくれているようだった。14:20一本木バス停を左に折れ「東海自然歩道」の標識通りに進んで行くと再び富士パノラマライン出るはずであった。通りすがりの車の運転手さんに道を尋ね、何の疑いもなくその通りに歩いて行ったがどうもおかしい・・・。気づいた時には違う道を進んでいた。戻っても、このまま進んでも時間は大して変わらないと判断し河口湖駅方面に道を変えて歩いて行くことにした。

地元の人だからと安心し自分で地図を確認しないという失態をおかした。頭の中で「馬刺しが×」「お風呂が×」と予定していた事が出来ない状況に落ち込んでいた。 そんな時でも関さんは文句の一つも言わず、「大丈夫だよ」「時間は変わらないよ」と平常心でいてくれて私を励ましてくれた。

コンビニに寄って飲み物の補給をしたり、日陰になった神社の階段で一休みしたりして、やっと河口湖駅に15:50到着した。道中、お肉屋さんがあり予定通りに馬刺しを購入でき安堵したが、その店に地図を忘れてきて又戻ると言う失態その2をやらかした。

河口湖駅では富士急の電車が停車している。「ここから電車で帰りましょうか」と情けない提案をしたが、ここでも関さんはニコニコと「いや~ここまできたら頑張りましょう」と私の心の内を読んでくれた。

16:34、長かったロード歩きは富士山駅に着き終わった。今回つくづく日本横断は一人では出来ないのだと実感した。仲間の励まし、助け合い、笑い、同じ目標に進む気持ち、全てが力になる。

ヘルシー美里~下部温泉駅を一緒に歩いたメンバー、下部温泉駅~富士山駅を付き合ってくれた関さん、ミンナに感謝しています。

船戸智子