北海道 十勝連峰

山行情報

日時:7月6日(金)~10日(火)  ランク:B‐C‐3:40  参加:8名
山行担当:CL2280  SL2596  2654
記録担当:文責・写真2280 作成2751

コースタイム

6日(金)
旭川空港9:15≡10:20十勝岳温泉登山口10:50…11:25安政火口下分岐11:30…11:50上ホロ分岐…12:20途中12:40…13:40かみふらの岳13:50…14:35上ホロ避難小屋15:00…15:55十勝岳16:00…16:55上ホロ避難小屋

7日(土)
上ホロ避難小屋5:20…6:05かみふらの岳6:10…6:55三峰山7:00…8:15富良野岳分岐8:20…9:00富良野岳9:05…9:30富良野岳分岐9:35…10:15途中で昼食10:30…12:00安政火口下分岐12:10…12:45十勝岳温泉登山口13:05≡13:50美瑛駅付近で昼食・買い物15:30≡16:15吹上温泉白銀荘

8日(日)
白銀荘6:00≡6:25美瑛富士登山口6:45…8:50天然庭園9:00…11:20美瑛富士避難小屋12:15…12:55美瑛富士分岐13:05…13:35美瑛富士13:50…14:15美瑛富士分岐14:20…15:00美瑛富士避難小屋

9日(月)
美瑛富士避難小屋4:25…5:25途中休憩5:35…5:45ベベツ岳…7:20オプタテシケ山7:45…8:45途中休憩8:55…9:10ベベツ岳…9:50石垣山近く9:55…10:20美瑛富士避難小屋11:25…12:30水場12:35…13:30天然庭園…15:25美瑛富士登山口≡16:00大雪山白金観光ホテル

10日(火)
雨のため原始ヶ原山行を中止し、美瑛・富良野観光に変更

山行記

1日目:曇り
猛暑の首都圏を出て旭川空港に着くと気温は10度と涼しい。レンタカーで十勝岳温泉登山口に着き、ストレッチをしてから出発する。
安政火口下から上の登山道脇には、白いエゾイソツツジがたくさん咲いている。20分ほどで雪渓に出て、真っすぐ登って行く。富良野岳へのルートを右に分け、D尾根の300階段のコースを登る。
かみふらの岳までの登山道には、チングルマ、エゾノツガザクラ、イワヒゲ、エゾコザクラ、キバナシャクナゲなどがたくさん見られる。そこから先の上ホロカメットク山の巻き道には、エゾコザクラとエゾノツガザクラがたくさん咲いている。
水場になっている大きな雪渓の先に上ホロ避難小屋がある。1階のスペースを確保し、サブザックで十勝岳に向かう。
登山道脇にたくさん咲いている黄色い可愛い花はメアカンキンバイらしい。火山らしい斜面を登って十勝岳山頂に着くと、残念ながら周りは真っ白で何も見えない。
小屋に戻り、夕食後19時半に就寝とする。

2日目:曇り
朝3時半に起床し、外に出ると朝焼けに映える十勝岳が見える。上ホロカメットク山も赤く染まっている。
かみふらの岳まで行くと、北の十勝岳・上ホロカメットク山と南の富良野岳がよく見える。
3つピークのある三峰山(さんぽうさん)の真ん中の最高峰で休憩を取る。
富良野岳分岐にザックをデポし、食糧はサブザックに入れて山頂を目指す。登山道脇には、コマクサ、エゾコザクラ、チシマノキンバイソウ、ハクサンチドリ、エゾヒメクワガタ、ミヤマアズマギク、イワベンケイなどが咲いている。分岐からの下りでは、エンレイソウ、サンカヨウやミツバオウレンが見付かる。
早い下山となる。駐車場は広いが、かなり下の方まで路上駐車が続いている。
美瑛駅付近まで行き、そば屋さんで昼食をとり、スーパーで買い物をする。
宿泊先の吹上温泉保養センター白銀荘は登山者向けの自炊宿泊施設で、利用料が1名1泊2,600円と大変リーズナブルだ。立派で広い温泉があり、宿泊は1室12名の2段ベッドだ。
炊事室と食堂があり、夕食はそこで自炊していただく。缶ビールで乾杯する。夕食のメインはキムチ鍋だ。盛り上がって、最後はメロンをいただく。最高に気分が良い。

3日目:快晴のち曇り
天気予報が良くないため8時頃の遅い出発にすることにしていたが、3時半頃に目が覚めてお手洗いに行くと、外は良い天気だ。このため、早い出発に変更する。食堂で餅入り雑炊をいただき、準備をしてから6時頃に出発する。
涸沢林道入口のゲートまで20分ほどで着き、美瑛森林事務所に電話して教えていただいた数字で鍵を開けてゲートを開く。
登山道脇には、ゴゼンタチバナ、マイヅルソウやニンジンの仲間の白い花が見られる。
天然庭園の標識の少し先の展望の良い所で休憩する。少し先には黄色いキジムシロの花が咲いている。時折、進行方向斜め右前に美瑛富士のきれいな山容が見える。
大小8か所の雪渓を渡り、登り始めて約5時間で美瑛富士避難小屋に着く。
朝は快晴だったが、小屋付近は曇りになっている。このため、美瑛岳登山を美瑛富士登山に変更し、サブザックで出発する。
美瑛富士の傾斜20度くらいの斜面のトラバースルートには大きな雪渓がある。美瑛富士分岐から山頂までの登山道脇には、イワウメ、イワヒゲ、チングルマ、エゾヒメクワガタなどが咲いている。
山頂は残念ながら雲の中だ。
小屋に戻って早い夕食とする。フライパン焼きとカレーライスだ。ソーセージや野菜・エリンギなどを焼いて食べると美味しい。メインはフリーズドライのカレーとライスだ。
翌朝の好天を期待して、19時に就寝とする。

4日目:曇りのち小雨
朝3時に起床し、朝食のチーズリゾットを美味しくいただいてから出発の準備をする。ザックを入口にまとめ、掃除をしてから、サブザックで出発する。
石垣山頂上直下の東側を巻いて進むとハクサンチドリ、チングルマやタテヤマリンドウなどの高山植物が見られる。曇り空だったが、次第に霧が濃くなってくる。
7:20と早い時間にオプタテシケ山の頂上に到着する。すると北東側から層雲峡から縦走してきたという単独の若い男性が登ってくる。オプタテシケ山の北東側の斜面の雪渓が固く高さもあって登るのが大変だったとのこと。記念撮影の写真のシャッターを押していただく。
ゆっくりしてから下山を始めると雨が降ってくる。
10:20に美瑛富士避難小屋まで戻ってくる。お湯を沸かして、軽い食事をしてから下山を始める。
雨のため、道はぬかるんできて滑りやすい。下りが思った以上に長く時間が掛かる。それでも15:25に登山口に到着する。
宿泊する大雪山白金観光ホテルまでは近いので15分ほどで着く。登山靴やスパッツを洗ってからホテルに入る。荷物を整理してから温泉入浴だ。白濁した良い泉質のお湯だ。
夕食では生ビールで乾杯し、十勝連峰登頂を達成した満足感とともに、話が弾む。

5日目:曇りのち雨
雨のため、原始ヶ原を歩くのは中止にして観光に変更する。
原始ヶ原は以前単独で行った際、名前のとおり人の手が入っておらず、自然のままの湿原が広がっていて、木道もなく、踏み込むのをためらうような素晴らしい湿原だったのだが…。
観光したのは次の箇所だが、それぞれ良い所だった。
 青い池・四季彩の丘・拓真館・山岳美術館「江幌小屋」・後藤純男美術館
旭川空港のレストランで反省会をして帰路に就く。
天候は今一つではあったが、満足のできる山行となる。

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