みろく祭(集中登山)2018年

2018/10/28 みろく祭りin三浦 塚山公園

開催日時:平成30年10月28日
 

<`18 みろく祭in三浦 総括報告>           山行企画部長

10月28日、みろく祭は三浦に15のコースを設定し、292名が参加して実施されました。おかげさまで天候にも恵まれ、事故者もなく、無事に終了することが出来ました。まずは、各コースを無事に導いてくださった49名のCL・SLの方々、ここまで準備をしてくれた山行企画部員に感謝します。
ところで、コースの過半が設定された二子山山系では、今回のみろく祭を前にして台風に見舞われ、倒木等により多くの場所で歩行困難な状態となってしまいました。このような中、二子山山系自然保護連絡協議会の方々や今回のコースの下見を行ったリーダーの方々が倒木処理等を行ってくださり、祭の当日にはすべてのコースで無事に歩くことが出来るようになりました。
塚山公園では、公園の管理事務所の方々が、集会が行われる中央広場周辺の枯れ枝の剪定や、集会に必要な機材の貸し出しなどをしてくださいました。また、広場脇のトイレを、事前事後に整備清掃してくださいました。そのおかげで、無事に集会を終えることが出来ました。
こうして、いろいろな方のご協力により無事にみろく祭を終えることが出来ました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。
 
 

1コース 田浦梅林

文責:3374 
秋晴れの空の下、私達12人は田浦駅から国道16号線を歩いて田浦梅林へと向かう。住宅街の車がやっと一台通れるかの狭い道を行く。要塞のようなごつい擁壁が見えたらそこが田浦梅林の入り口。コンクリートの急な階段を上り児童遊園地を抜け、今度は木立の中の階段を上る。急階段の連続で、梅収穫用のトロッコがあるのも納得。やがて展望台へ。横須賀港が一望。日本最初の大型船
用ドッグが明治4年(1871年)に建造され今も現役であること、米国国外で最大級の空母ドナルド・レーガンの母港であること等ブラタモリから引用する。

緑が気持ち良い芝生広場での昼食後、塚山公園に向けて梅林の急坂をどんどん下る。再び住宅街に出てより狭い道を行く。最大級に急な階段が出現。横須賀市の公道であるとの立て札が。断崖の上にはアパートが太陽を浴びて光っている。まるでイタリアのアマルフィのようではないか。登りきったら十三峠。眼下にみえるはエーゲ海ならぬ軍艦ひしめく横須賀本港であった。産直コーナーを冷やかしながら塚山公園に到着。景色を楽しんだコースであった。
 
1コース 田浦梅林

展望台

 

2コース 鷹取山

文責:3339 
今回このコースを選んだのは、三浦半島の山域はほとんど経験がなく、唯一知ってたのが鷹取山だったからだ。クライミングの練習で来た時、ハイキングの人を多く見かけていた。いったいどこにつながるのだろうと思っていたので、ちょうどよい機会だった。
駅近くの公園で体操と簡単な自己紹介をして出発。合計30人の大所帯のパーティとなった。道沿いは白系のキク類が目立った。青系のヤマトリカブトや赤系のアザミ類がちらほらで、紅葉はまだ早いようだった。
ペースは順調でゴールの塚山公園に12時に到着。一番だった。3時からの報告集会までここで昼食兼小宴会が始まり、話に花が咲いていた。
お楽しみのビンゴ券は5枚もあったのにすべてハズレ。他の班のおすそ分けをいただいた。来年もみんな元気で会えることを祈って散会となった。
 
2コース 鷹取山

鷹取山

 

3コース 不動滝~畠山

文責:2497
懐かしいお顔がちらほら見られる、総員18 人で堺橋BS を出発。先ず舗装路を上り、不動堂、不動滝に向う。不動滝は思ったより小さい。穏やかな里山の道をのんびり楽しむ。晴れ上がった空の下、実をいっぱいにつけた柿の木や、ひっそりと咲く草花が、存分に秋を感じさせてくれた。
 出発から約1 時間で、畠山への登り口に着く。ここからは本日初の本格的山道、林の中の細い道は、急登あり、一部崩れそうな所ありで、足元に注意して登る。木々に囲まれた畠山山頂は、以前と変わらぬ静かなたたずまいを保っていた。ここで4、7コースとすれ違う。昼食後、思ったより急な下りに、少し手こずりながら降り、石畳道を登り、安針塚でその由来を聞き、早めに塚山公園に到着。集会開始までの時間、持ち寄りのおいしい手料理とお酒で、大いに懇親を深めた。爽やかな楽しい秋の1 日でした。
3コース 不動院

不動院にて

 

4コース 北尾根~東尾根~乳頭山

文責:2972
 「今日は初めての参加者が何人もいます。楽しい山行にして、みろくを好きになってもらってください」「朝一番はゆっくり歩いてくださいよー!」。リーダーの高らかな号令とともに出発。申込みが遅れたうえ、遅くなった歩行に不安な思いで参加した私は、その言葉にひと安心です。 
 日常的な散歩路に使われたり、好んで通い続けている多数の方々が踏み込んでいたりするはずの
三浦アルプス。それでいて、昔と変わらずに小さい上り下りがあり、木の根をまたぐ箇所も多い。時折、海や街並みが覗けたりもします。人の手があまり加わることなく自然のまま残された環境が、みろくに愛されている理由だと納得しました。
 塚山公園では各コースを歩き通した290 人余りの晴れやかな顔を拝見することができ、晴れやかな気持ちで帰路につきました。
 山行に先だち、集合場所や日時、雨後の山道歩きのアドバイス、お楽しみ会などのリーダーからのメールは嬉しかった。ベテランの方々と一緒に歩けるみろく祭り。係りの方々には感謝いっぱいです。
 

5コース 湘南国際村

文責:3497
 さわやかな秋晴れの中、バスは私たち17 人だけの貸切り状態で9:05 に逗子駅を発車。湘南国際村でバスを降り、おしゃれな家々が並ぶ住宅街を歩いて、美しい湘南海岸を一望できる高台の公園で集合写真を撮る。
 今回のコースは「葉山の里山」。県道から細い道に入り、雑木林と竹林を抜けると上山口地区の里山の風景が広がる。カラスウリやコスモスを見ながら歩くと棚田が現れた。稲刈りはとうに終わり、ひこばえが伸びている。棚田には立入禁止の立札があちこちに立ち、守るご苦労を感じる。
 昼食をとった木古庭地区の神明社、その先の不動滝もひっそりと静かだ。不動橋を渡ってハイキングコースに入り、少し登って13:25 に塚山公園へ到着。公園は、旧交を温める「お久しぶり」の声が至る所で聞かれ、和やかな雰囲気に満ちていた。最後にビンゴで当たった赤ワインでメンバー全員乾杯し、解散。会の歴史の重みと会員の絆の深さを感じた、初めて参加したみろく祭りだった。
 
5コース 湘南国際村

6コース 二子山~乳頭山

文責:2393
 しばらくぶりの山行となったみろく祭り。早朝は曇っていたが、歩きだす頃には秋晴れに。歩き始めから泥水の道だったが、大きなパネルが敷き詰められていて無事に通過。整備して下さった方々に感謝である。道端には、時折シロヨメナの花が顔をのぞかせる。台風の影響で、倒木、枯れ葉などが多く荒れていたが、道は整備されていたので、支障無く歩けた。三浦アルプス特有の小さなアップダウンも健在だった。
 昼食を食べるころには、他のグループと次々に遭遇。塚山公園に着くと、懐かしいお顔の方がちらほらと。集会最後のお楽しみビンゴゲームでは、赤白2セットのワインをゲット。大盛り上がりで、終えることが出来た。
 毎日ランニングをしていたおかげで、筋肉痛も無く、今後の参加につながるきっかけの山行となり、再会の場になったのも嬉しい限りであった。
 
6コース 乳頭山

7コース 乳頭山~畠山

文責3346
 7コースは総勢15 人。快晴のもと桜の広場からの出発です。このコースでは昨今、イノシシの出没が相次ぎ、今年だけでも40 頭以上捕獲されたとのこと。三浦にもマタギの方がいるそうです。登山道のいたるところにイノシシが堀返したばかりらしい跡があり、捕獲用の罠も見ることができました。
 山行前にリーダーさんが台風による倒木や下草などを整理されたおかげで歩きやすく、ほどなくして三浦アルプス最高峰211 mの茅塚に到着。大楠山、三浦富士、房総半島まで見渡せます。乳頭山から三国峠を分岐し、太平洋戦争当時は通行を禁じられていた要塞を通過。鎌倉時代の武将、畠山重忠の城跡「畠山」、そして徳川家康に外交顧問として仕えた英国人「三浦按針」の墓を経て、全員無事に予定通り塚山公園に到着しました。
 
7コース 芽塚

芽塚

8コース 大楠山

文責:2955
 参加者29 人が逗子駅からバスに乗り前田橋で下車。ストレッチの後、遊歩道入口から川沿いを歩き始める。2回の立ち休憩を取り、10 時10 分登山道へ。大楠山山頂まで登りが続くが、両脇に咲く秋の花、ノコンギクやヨメナ、キチジュソウ、冬のハナワラビ、十両や珍しく百両も目にする。ムカゴやオニドコロの蔓も見られた。
 山頂には10 時44 分に到着し、30 分の大休止。集合写真を撮って阿部倉温泉を経て集合の塚山公園に向かう。鳥の声を聴きながら、台湾リスも目にして順調に下る。途中、ほとんど実にはなっていたが、珍しいツルギキョウも。
 コンビニに寄り、1 時35 分塚山公園に到着。3~4のグループが既に到着。皆揃うと集合写真と世話人の挨拶、お楽しみのビンゴも始まった。我が班はワイン5本もゲット、普段お会いしない方々とも交流できた山行だった。
 
8コース 大楠山

大楠山

9コース 三浦富士~武山

文責:2871 
 こんなに投げやりな気持ちの朝は初めてだ。まさかの申込者ゼロ。義務感だけで集合場所に行くと、SL が満面の笑みで迎えてくれた。一気に穏やかな気分になり、二人で出発。明るいマシンガントークに癒されながら、下見山行のような道中である。
 ほどなく三浦富士に到着。誰もいない。本気で不人気の山なのかな。続く武山には十数人の先客。全員巨大な望遠カメラを手に談笑中。ハリオアマツバメが3 年ぶりに飛来したとか。高い空に小さな影がものすごい速さで飛んでいく。ほう、ハリオアマツバメか…。鳥の名は覚えたが武山のタイム取るのを忘れた。で、情報誌用に写真を撮るのも忘れた。で、電車移動で快特に乗ってしまい安針塚駅を通過。もうグダグダである。公園に一番乗りして飲むしかない。
 前日まではみろく祭のCL なんて二度とやるか!と思っていたが、こんな気楽なCL ならまたやってもいいな。懲りない私である。
 

10 コース 天園~金沢文庫

文責:3500
 コース名にひかれ選んだが、前日にリーダーから詳細な行程がメールで届き、楽しみが増した。総勢10 人。天気もよく、若宮大路から、順調に歩き出す。瑞泉寺入り口脇からハイキングコースに。風が爽やかで、汗をかいた体に心地よい。竹林や木々の緑が道の両側に途切れることなく続き、癒しの空間が広がっている。苔むした岩の古さや、削られた岩肌の歴史の重みなどを感じながら歩き続けた。白い野菊があちこちで迎えてくれる。勾配が緩やかなせいか、足運びも軽快だ。   昼食は金沢自然公園のののはな館で。たっぷりと休憩時間をとってもらったので、ののはな館のぬいぐるみたちに思う存分癒された。金沢文庫から安針塚駅へ。駅から塚山公園までの道が一番きつかったとの声も。
 帰宅後、歩数計を見てビックリ!! 初めての3万歩越えを果たし、よく歩いた1日を思う。夜になって脚がつるおまけもあった。
 
10コース 金沢自然公園ののはな館

金沢自然公園ののはな館

11 コース 仙元山~乳頭山

文責:3550
 風早橋バス停から急坂を登ると仙元山。相模湾を見下ろす好展望地だ。海を眺めながらストレッチ後、準備を整え一列で歩き出す。三浦半島を横断するこの南尾根は「三浦アルプス」と呼ばれるやや手ごわい縦走路である。アップダウンが多く滑りやすい。鉄網階段の下降には気を抜けない。長いロープが付けられた急坂を全員が下降するには20 分を要した。
  しかし笹ヤブの多い登山道には木漏れ日が降り注ぎ、石蕗の黄色、柚香菊の白い花びらが照り映える。足許からは少年野球の掛け声が響く。休憩した観音塚の石仏は、峠道でよく見かける馬頭観音。寛政11 年と刻んであった。乳頭山はその名の通り最後の急登で汗を絞らされたが、東京湾側に開けた山頂からはベイブリッジまで港町の風景が一望のもと。6時間の山行を終えて塚山公園に着くと、全参加者の出迎えを受けた。最終到着組だったようだ。
 
11コース

12 コース 森戸川本流~乳頭山

文責:3565
 新逗子駅前を17 人でスタート。間もなく、「今日は仙人の導きで行くので、ただならぬ道のようだ・・・」との囁きを耳にし、入会間もない私は半信半疑で歩いていました。住宅地を抜け、林道終点から森戸川本流に入るころから、その懸念は現実へと近づいていきました。道幅が狭く、人一人歩くのがやっとで、あまり人が足を踏み入れた形跡のない道を足元を気にしながら歩きました。滑落したら上がるのが困難な道や、リーダーがハンマーで足場を作った場所もありました。沢も何度か横断しました。途中で、道に迷ったらしい女性がメンバーに道を尋ねていましたが、一人でこの道を歩いたのかと思うと、どれだけ不安だったか……。今まで経験したことがない山行でした。 まさに、サバイバル!! これが、本当のみろくの山行なのだと実感しました。 整備された道を歩くのではなく、五感を総動員して歩くことで、より充実した山行になり、また行きたいという気持ちが湧くのだと思いました。 気持ちの良い秋晴れの中で完歩できたことと、山好きの仲間から得た情報は、とても大きな収穫でした。
 
12コース

13 コース 二子山~森戸川本流

文責:3362
 8時50 分に参加者16 人がJR 逗子駅に集合。9時発の南郷中学校行のバスに乗車して終点まで行く。ストレッチを終え、河野CL を先頭に二子山を目指してスタートした。
 約30 分で二子山に到着。展望台からは東京湾、その奥に房総半島が望めた。二子山から森戸川に下り林道終点で小休止。ここから森戸川本流を渡渉しながら源流部に進む。登山道が崩れロープ個所もあるが、全員無事にクリア。川の水が枯れ始めたところからがこのルートの核心部。乳頭山に向けロープの連続する急登を攀じ登って行く。ようやく山頂に着き、⑮コースの方々と一緒に昼食。その後、⑫コースの人たちとも一緒に畠山~十三峠を経てゴールの塚山公園を目指す。途中、東電鉄塔の開けた場所で集合写真を撮影。難しい箇所もあったが皆さん慣れており、予定よりも早い14時に塚山公園に到着して懇親会へと突入した。
 
13コース 畠山分岐先の東電鉄塔

畠山分岐先の東電鉄塔

14 コース 鷹取山〜十三峠

文責:3568
  今回は初めての三浦アルプスとみろく祭。低い山々の中に起伏に富んだ地形があるかと思えば、まるで原生林の中に迷い込んだかと錯覚してしまうような豊かな自然もあり、想像以上に魅力ある楽しい山行でした。
 一番印象に残っているのは、塚山公園での情景でした。久しぶりの再会を喜び合う歓声と笑顔で溢れ、それを見ている私の心も暖かくなるのを感じました。そして、以前に何かで読んだことを思い出しました。『幸福な人は自由な愛情と広い興味を持っている』。自分の殻に閉じこもるのではなく、外に向けて人や物に興味を広げている状態のことだそうです。まさに、みろくの先輩方だと思いました。秋高し。おかげさまで充実した1日でした。
 
14コース 畠山分岐

畠山分岐

15 コース 中尾根~乳頭山

文責:3591
 新逗子駅に総勢34 人が集合。今回のみろく祭りで最も人気の高いコースとなった。駅前でリーダー紹介と班分けを行い、3班で桜山古墳への登り口前の広場に移動。ストレッチを済ませ、さあ登山開始だ。
 しばらく登ると桜山2号古墳に到着。相模湾や江の島の景色が気分を和ませてくれる。1号古墳を過ぎるといったん住宅街に出て、川久保の交差点から林道に入る。森戸川本流に沿ってしばらく林道を進む。北尾根への道から右に分かれて、いよいよ中尾根への急登だ。かなりの急勾配で息が上がる。中尾根に切り開かれた登山道は人一人が通るのが精一杯。先輩方のルート開拓の苦労が偲ばれる。六把峠~乳頭山と進み、あとは十三峠を経て、他の班の皆さんと冷たいビールが待つ塚山公園を目指した。
 
15コース 畠山分岐先の鉄塔横

畠山分岐先の鉄塔横