森つくり活動とは

丹沢の森は、相模川や酒匂川などの水源であり、神奈川県民が使っている9割を賄っている水がめになっています。
当会は、この大切な森と水を守るため、神奈川県が取り組んでいる「かながわ水源の森林づくり」の一環の定着型ボランティア団体の一員として活動しています。

当会が植樹に携わったエリアは、現在(2019年)も育成活動中のもの、育成活動を終えて観察中のものを含め、以下の3か所です。

 

やどりき水源林

やどりき水源林は足柄上郡松田町寄にある広大な森林で、酒匂川支流の中津川源流域にあたり鍋割山、檜岳などの稜線に囲まれた集水地形に位置しています。
当会は2009年からこの一角2haの森を再生する活動を開始しました。担当場所は、寄大橋から鍋割山(雨山峠)方面登山道を約40分程登った所にあります。
ススキ、潅木に覆われ荒れた雑木林を落葉広葉樹の森に替えて樹木の多様化を計り、水源林の機能強化に寄与すると共に新緑・紅葉・花など四季を楽しめる森づくりを目指しました。
2010年から植樹活動を開始しました。ススキ、潅木に覆われ荒れた雑木林を切り開き100本を植樹しました。植樹場所の整備・確保が必要のため、年間の植樹本数は100本程が限度です。
2011年以降の活動は、6月~7月の下草刈りから始まり、10月に植樹場所の整備、そして11月の植樹を年間活動サイクルとして実施してきました。そして当初予定エリアの植樹が完了し、2017年に植樹活動を終了しました。
この間にヤマザクラ、ヤマボウシ、イロハモミジ、クヌギ、コナラ、ケヤキなど850本を植樹しました。
このように8年間に渡って植樹してきたため、植栽木の成長には差があります。初期の植栽木はかなり成長し落葉樹のうっそうとした森の雰囲気なってきました。
ヤマザクラは、まだまだ本数は限られていますが花を咲かせるまでに成長しました。近々ヤマボウシの花も楽しめるものと期待しています。
また、平成22年神奈川県で開催された全国植樹祭で行われた天皇陛下による手播きブナ苗木25本の提供を頂き順調に成長しています。

新緑のやどりき水源林

 

紅葉のやどりき水源林

春のやどりき水源林

天皇陛下手播きブナ

 

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ヤビツの森

2001年に会創立20周年記念事業として、ブナ、イロハモミジ、ヤマボウシ、ケヤキ、コナラ1500本の植樹を行いました。会員による毎年の下草刈りなどの手入れで樹高は優に6mを超え、春の新緑、秋の紅葉を楽しめる落葉紅葉樹林に成長しています。
2015年から植物観察会を実施し樹木の知識、森づくりの重要性を学ぶフィールドにもなっています。
この立派に成長したヤビツの森も、2017年度末で借用期限が満了し地権者様に返還され管理を終了しました。
今般、地権者様の立入許可を頂きましたので、今後も植物観察会を継続しこの森を見守っていきたいと思います。

 

ヤビツの森の四季

 

自然観察会

 

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天神平

会の創立10周年を記念して1992年に丹沢大倉尾根天神平(旧称:小草平)にブナの植樹を行いました。
標準木は7mを超え樹高測定が難しくなるまで成長しています。

天神平のブナ林

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