第15期MRT講習会

山行情報

日時:2月16日(日)~ 3月14日(土) (5日間) 受講生:10名
山行担当:CL 3256 SL 岩沢世話役会メンバー 写真:3256など

山行記

1回目 2月16日(日) 場所:日吉ビッグロック

山行記 文責:3537

当日は一昨日から雨模様の為、ジムでの講習と決まっていた。

前日は準備の忘れは無いか何度となく確認。手順書を読んでもイメージがわかず心配になる。

さぁ当日、受講生1人に対しリーダーが1人付いてくれる。一度リーダーの見本を見せて頂く。いざ始まると次に何をやるか「えーっと」と考えてしまい、ついリーダーの顔を見てしまう。順番待ちの間リーダーと一緒に頭の中でイメージを膨らませ手順の確認をする。すると少しずつではあるがスムーズになってくる。

繰り返し練習が大切である。覚えの悪い私は頭がパンクしそう。実際に壁を登っての練習では必死の形相であろう。少し迷っていると下からリーダーのゲキが飛ぶ。

そうですよね、本チャン行ったら確実丁寧スピード、出来なければ仲間の命も危ない、途中撤退もあり得るのですから。反復練習頑張ろうと思う第1回目でした。

【CLコメント】

 雨のため鷹取山から日吉ビッグロックへ変更。いよいよMRT教室の始まり。ロープワーク、懸垂下降の手順を汗を掻きながら繰り返しの練習。下で出来ても壁の上だと出来なくなるのは、高さのせいでしょう。
 残り4回。頑張ろう!

2回目 2月22日(土) 場所:幕岩 悟空スラブ

山行記 文責:3478

当日の朝、岩場での本格的トレーニングで、気持ちはいやが上でも高ぶって来る。一方で、一週間前の第1回目講習での反省点を自宅練習で繰り返してきたが、不安も募る。   

幕岩の桃源郷前で前回の復習から始める。支点にてPASとメインロープでセルフビレイを取り、固定分散から確保器をセットする。確保器の向きは前回指摘を受けた点である。ロープを引き揚げ、セルフビレイへ振り分ける。セカンドのビレイのためロープを確保器にセットしたが、上下逆であることに気付きセットし直す。やはり緊張している。リーダーより確保器の位置はハーネスより高く離した方が作業がし易いとアドバイスを受ける。

懸垂下降の準備に入り、リーダーが2本のロープの末端を結び、振り分けで巻き直す。自分のロープは下ろし立てでジャミングし易く、使い込んだリーダーのロープに絡み手こずらせる。絡まったロープがまるで混乱する自分自身の様に思えてくる。

悟空スラブの傾斜はきつくはない。しかし、取付地点で上を見上げると不安感も手伝って、急斜面に思える。リードのビレイで、2本のロープを同時に繰り出すのは初めての経験である。トップの動きに合わせ適度なたるみを維持する事の難しさを痛感する。リードの「ビレイ解除」のコールに気を抜きそうになるが気を引き締め直す。

2ピッチ目もリードのビレイである。リーダーは、ハンガーボルトがない箇所では、丈夫そうな立木にロープスリングとカラビナを使い支点を確保しなら登ってゆく。最終支点まで到達し、リーダーの手慣れた懸垂下降の準備を見入る。リーダーが先に下降し、ロープの交互引きの合図で下降を開始した。

次は自分がリードである。リーダーの動作を思い出しながらリード開始。ハーネスに結んだ2本のロープを選択して上手くクリップで出来るか不安であったが、1ピッチ目は直線的なルートで支点に到達。セルフビレイを取り、支点構築し、確保器をセット後、余りロープの引き上げ振り分けまでは何とか出来たが、セカンドの状況に合わせながらのビレイとロープの振り分けは難しく、繰り返しの練習の必要性を感じた。

最終支点に到着した2ピッチ目のリードも、その後の懸垂下降の準備もリーダーの動作を思い出しての作業であった。

初回講習後にCLから受けた「岩場では一人きりで全ての事をやらなければなりません」のアドバイスを肝に銘じて、次回からの講習に臨みたい。

【CLコメント】

 ピッチを切る練習をする。皆、家で練習をしてきたのだろうが、振り分けたロープはバラバラ、肩に掛けたロープはずり落ちる、団子になるはでロープに振り回されている。今日の練習が、本チャンへ繋がるんです!
 残り3回。練習あるのみ!

3回目 2月29日(土) 場所:広沢寺

山行記 文責:3634

みろくの会には、このMRTがあると知り2019年4月に入会した。

幕岩教室、リード教室と進みいよいよ待ちに待ったMRTです。

第1.2回ともに天候が悪く受講場所がどこになるか、前日までソワソワと落ち着かなく過ごしていたが、今回はそのようなソワソワがなく晴天、広沢寺で受講できた。

また、前回までは指導者さんと全員マンツーマンでしたが、(人員配置に感謝します)今回から受講者2:指導者1のパターンもあり。2人でつるべ式登攀練習から、3人での登攀練習となるとまた難易度があがる。3人だと特にロープ裁きが絡まる。毎回ロープを解いてから次へと、ロープが絡まない事が無い。何時になったらロープの扱いが上手に出来るか日々練習あるのみ。

中間支店の屈曲しないためのスリングの長さ調節、木での支点構築、お勧め道具も教えてもらいセカンドビレイの練習、マルチピッチでの登攀、懸垂下降の練習を行う。

毎回違う指導者さんにつく事で新しい発見があり勉強になる。自分の行きたい山がこれからもっと増えるとなると楽しさも倍増。でも危険も隣り合わせだ。安全にみろくの皆さんとこれからもっと色々な山を経験し楽しみながら成長して行きたい。

この教室に参加でき感謝します。

【CLコメント】
 声が聞こえない事を想定してピッチを切る練習。ピッチを切る事に少しは慣れてきた様子。しかし登ることやロープワークに気が行き過ぎ、雑さが目立つ。丁寧なロープワークが安全に繋がるんです。
 残り2回。次回は最後の練習。

4回目、5回目

残念ながら新型コロナウイルスの影響で残り2回の山行は中止になりました。