海金剛スーパーレイン
1.日時・天候・ランク
2015年 12月13日(日)~14日(月) 小雨・曇り D-D-9
参加者3名(Fさん、Kさん、Y) :みろく山の会
2.コースタイム
13日(日) 中山駅10:00≡13:30雲見オートキャンプ場14:00・・・14:45懸垂下降点14:50・・・15:30キャンプ場(バンガロー泊)
14日(月) 泊地6:45・・・7:15懸垂点7:25・・・7:35取付き8:10・・・9:15P3取付き・・P3終了点10:00・・・10:40P4終了点・・・11:17P5終了点・・・P6終了点12:13・・・12:50頂上12:55・・・懸垂下降・・・14:40取付き15:10・・・15:50キャンプ場16:05≡19:30中山駅
3.山行記
海金剛ス-パーレインは正面壁のほぼ中央を走るクラックをつなげた7ピッチ(5.10a ナチュラルプロテクション)のルート。昨年計画したがとても無理そうなので1年延ばして実施することにした。登り切ることができるか不安があった。
1日目
取付きまでの様子を見ておこうと、小雨の中踏み跡を歩いたが、濡れていて滑りやすかったので、懸垂下降点まで確認して引き返した。
宿泊した雲見キャンプ場のバンガローや設備は、新しく快適に過ごせた。
2日目
懸垂下降点では、ロープがボロボロになっているとの情報から、それ用にロープをFさんが持参したが、新しいロープが3本もかかっていたので、当分それらのロープを使用すれば大丈夫そう。3人だけと思ったが、登り始めようとしたとき若い2人が到着した。風もなく、寒くもなく条件はよし(2週間前太刀岡山左岩稜を登った時は岩が冷たくて指先の感覚がなくなってしまった)。
1ピッチ目
Kさんリード。35mほどロープを伸ばし立ち木で支点構築。
コーナークラックでそれほど問題なく登れる。カムは中間サイズ3個使用。
2ピッチ目
Yがリード。5.8のスラブだがプロテクションが取りにくく、滑り台のような斜面で手がかりが少なくその下が切れ落ちているため、ルート中一番怖く感じた。Kさんの知り合いはここで撤退したと聞かされた。
小さなコーナークラックに#0.3より小さいカムを2か所、5m上に中間サイズのカムを利かせてトラバースし立ち木にビレーした。そこから20mほど歩いて3ピッチ目取付きへ。
3ピッチ目
Fさんリード。「ここから上のクラック3ピッチが、このルートのハイライトになる。グレードも5.10a程度で、眼下の眺めも素晴らしく、快適な一語だ。」とトポに。#0.3より小さいカムを3個使用、もう1個あったほうが良かったとのこと。
ここはフォローなのであまり難しさは感じなかった。
4ピッチ目
Yリード。クラック5.10aをレイバックで抜けたが、プロテクションが取りにくく慎重にバランスを取りながら登った。その後は5.8のオフウィドス。#4のカムが良く利くが、登り方がわからずA0で登ってしまった。後続の若いクライマーの登り方を観察していると肘と膝をクラックに絡ませでうまく登っていた。
5ピッチ目
Kさんリード。仙人クラックと呼ばれるルートで途中に2個所の小ハングがある。
中間サイズのカム2個使用。フォローで登ったのであまり印象に残っていない。
6ピッチ目
Yリード。 Fさんの予定だったが体調が少し悪くなったとのことで交代。
下部城砦を右のスラブから抜けたが、スラブまで乗り越えるクラックが核心。左上部の岩がかぶっていてグレード5.8以上(5.10aのクラックより)に難しく感じた。
7ピッチ目(岸壁頂上)
Yリード。上部城砦をかぶった短いクラックから抜けたが、ここもグレード以上の難しさを感じた。
下降
懸垂下降は、ロープが立ち木や岩に引っかかりやすいので短く切ったほうが良いとの情報を得て、最初と最後のピッチはロープ2本使用したが、それ以外はロープ1本で懸垂した。下降中確認したら、すべて1本で降りられることが分かった。
終了して
3人のチームワークにより2年越しで登ることができた。
今回、あまり時間をかけないようにとあっさり何か所かA0で登ってしまった。そこは今後の課題として取り組んでいきたい。
カムのサイズ、キャメロット#0.3~4まで2セット、それより小さいカム3個使用。
参考資料:日本100岩場伊豆・甲信と WEB情報
場所:静岡県西伊豆波勝崎