雪山入門 北八ヶ岳

雪も少なくなった西天狗(右)

山行情報

日時:2021/04/03 ~ 2021/04/04 天候:①晴れ ②曇り
ランク:C-C-6.0 参加:8
山行担当:CL3205
記録担当:文責:3699 写真:3205

コースタイム

①渋の湯登山口  10:00
 黒百合ヒュッテ 12:30-13:00
 東天狗山頂   14:05-14:20
 黒百合ヒュッテ 15:15

②黒百合ヒュッテ 7:10
 中山展望台   8:00
 高見石小屋   8:50-9:00
 賽の河原    9:25
 渋の湯登山口  11:00

山行記

1日目

3回目の卒業講座は、12日、8名で天狗岳へ。

冬用登山靴を履き、12本爪アイゼンを付け、ピッケルを持ち、13kgザックを担ぐ。本来なら雪山はテント泊が基本で、ここにテントとマットとシュラフがプラスになるという。大変なことだ。

出発の渋の湯登山口から、いきなりのアイスバーン。アイゼンの爪を氷面にかませ登り始める。八方台分岐でお昼休憩。ここからはゆるやかな樹林帯を抜け、八ヶ岳ブルーの青空と今日の宿になる黒百合ヒュッテが見えた。

明日の天気が下り坂との情報を得て、予定を繰り上げ天狗岳にこれから登りに行く。稜線に出るとさっそく強風にさらされる。「東天狗岳への道は注意してっ!」と、リーダーの指示がでる。天狗の鼻直下の岩峰を巻き、クサリのある浅い岩溝を通り、岩のゴツゴツした東天狗岳頂上に着く。少しずつ雲が出て来たが、赤岳、阿弥陀岳をはじめ南八ヶ岳の峰々が一望出来た。

無事山小屋に着き、お待ちかねの自炊の夕食。食当の指示のもと次々に完成していくイタリアン風な夕食。食当には感謝しかない。献立を考え、下準備をし、その上コッフェルやガス一式も担いで来てくれた。ありがとう!美味しかった!



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2日目

翌朝は、予報通りの曇り空。昨日天狗岳に登っておいてよかった。今日は、中山峠から高見石小屋を経由し渋の湯へ下る。

途中ところどころ絶景ポイントがあり、南アルプスの鳳凰三山や浅間山や荒船山もはっきり見えた。

賽の河原では、雪と岩と土のミックス状態の山道を気を引き締めて歩く。

最後の樹林帯は、踏み固められた幅40cm程の道をちょっとでも外すと、ズボッと膝まで雪に埋まる。いたる所で皆ズボッズボッ落ちていた。ズボッパーティと一人が言い、笑いの絶えない大らかな山行だった。

リーダーの後ろを歩く事は、勉強になる。リーダーの前を歩くと、歩き方を指導してもらえる。まだまだ自分には課題がたくさんある雪山だか、アイゼン脱着が面倒臭くなくなった事が、少しでも進歩した証だと思っている。

 

【CL追記】

例年は2月の厳冬期に実施する北八ヶ岳の入門山行。今年はコロナの影響で延期&延期を重ね、やっと実現できたのが、4月3日。当然例年よりも暖かく、雪も少ない。ただ、逆に硬い氷の山道や岩とのミックスもあり、結果として、様々な雪質のアイゼン歩行の練習になった。 



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