丹沢主脈(花山行)

日時・天候・ランク

4月 30日(土曜日)  B-C-9:00  晴れ/昼頃 ガス・風  参加者 22名

コースタイム

集合 橋本駅改札 6:30     解散 大倉バス停 18:20

橋本駅 6:30≡ 7:20 平丸登山口 7:35…8:35 標高940M付近 8:40…9:10 平丸分岐 9:15…9:43 青根分岐…10:25 姫次 10:35…11:35 標高1450M付近 11:40…12:15 蛭ケ岳 12:30…12:57 鬼ヶ岩 …13:30 休憩舎 13:40…14:15 丹沢山 14:20…15:25 塔ノ岳 15:45…16:42 堀山の家 16:47…18:17 大倉バス停

歩行時間 9時間30分      休憩時間 1時間15分

山行記

丹沢主脈、花山行。
この山行のお目当ては、蛭ヶ岳から丹沢山かけて殊に鬼ヶ岩から不動の峰に沢山見られるコイワザクラと、キクザキイチゲだ。
果たしてお目当ては叶うのか。

ゴールデンウイークに入ったと言うのに、寒気が入り込んで昨日は北海道で雪が降った。
今日の丹沢は気温は低いが、天候はまずまず。稜線では風も無いとの予報を期待して、登り始めた。
平丸の登山口では連休中の土曜日とあって、当パーティの他にも次々と登山者がやって来る。
主脈は大盛況だ。
登山口で準備をしていたら、一人、ヒルに喰いつかれた。
広場の端の、落ち葉の上にザックを置いていたのが災いした。
指先に喰いついたのを、塩をかけて退治。事なきを得たが、早速のヒル攻撃に戦々恐々だ。
登山道は沢沿いのルートから入って、スギ、ヒノキの植林の山腹を登ってゆく。
九十九折の登山道が続くが、歩きやすい道だ。聞こえてくる小鳥のさえずりも心地よい。
やがて、カラマツ林の間に富士山を眺めながら高度を上げて、平丸分岐に到着。
ここで東海自然歩道と合流。この道は整備の行き届いた気持ちの良い道だ。
黍殻山を仰ぎ見て、トラバース道を進む。
大平分岐の先に黍殻避難小屋が見えてくる。
新しい小屋で、中は綺麗だとのこと。遠目にも、窓から見える内部のすっきりとした様子が伺えた。
緩やかに高度を上げながら、芽吹きのブナ林やカラマツ林の中の開放的な道を行く。
そこかしこの満開の桜を楽しみながら、左手に丹沢山、丹沢三峰を遠望しつつ姫次に至る。
姫次は展望の開けた場所だ。檜洞のガレた北斜面が見え、左手の蛭ヶ岳へと続く稜線が一望できる。
姫次からの下りは崩壊が進んでいる。それでも、整備がしっかりとされているお蔭で安心して歩ける。
やがて緩やかな下降になり、緩やかに登り返し原小屋平に至る。
ここにはかつて山小屋が有った。明るく開けた場所だ。
足元の小さな白い花をみつけた。ツルシロカネソウだと教えてもらう。
この愛らしい花たちを散見しながらの歩きは楽しい。
蛭ヶ岳の尾根に入って、アズマイチゲが散見されてくる。
高度を上げて、お目当てのコイワザクラ。薄紫色が綺麗なキクザキイチゲ。
次々と花に出会う。開花の時期もドンピシャだ。
蛭ヶ岳手前のガレが見えて、これが隠れピーク。
馬酔木の林を抜けて、本峰はその先に大きく座していた。蛭までジグザグに階段が続く。
山頂には多くの登山者がいた。が、ガスで展望は無し。ここで大休憩だが、寒い。風もあって、予報とは大分天気が違う。昨夜の天気予想図では高気圧が2個あった。その気圧の谷間が通過しているのかななどと思いながら、そそくさと昼食。
丹沢山まではガスの中だ。ここは相模湾からの風の通り道なのだろう、いつも風が強い。下に沢を望む、風衝草原とでも言えそうな笹原のルート。ガスが無ければ、気持ちの良い展望があるのだが。
鬼ヶ岩を過ぎ、休憩所で寒風を除けて小休止。ここで上着を一枚着込んだ。
丹沢山山頂も賑わっていた。小休止をして塔ノ岳へ。
稜線に樹木が見え始め、満開のマメザクラがあちらこちらに。いつの間にかガスも薄くなってきた。
塔ノ岳到着15時25分。まだ山頂には多くの人がいる。ここにも連休の賑わいの余韻がある。
お馴染みの山頂でゆっくりめに休憩して、お馴染みの道を下山開始だ。
花立辺りからは青空の下、眼下に秦野の街が一望できた。
この景色はいつ見ても気持ちが良い。

蛭ヶ岳の山頂ではガスで展望は望めなかったが、花山行のお目当てだったコイワザクラを始め、キクザキイチゲ、アズマイチゲ。満開のマメザクラとミツバツツジとツルシロカネソウ。沢山の花々に出会った。
開花の時期にも丁度良かった。
今年はこれまでで一番花が多かった印象とは、このルートを何回か催行しているリーダーの感想だ。
長丁場だったが、愛らしい花々を眺めながらの山行は充分に楽しいものだった。