みろく祭(集中登山)2016年
開催日時:平成28年10月23日
<`16みろく祭in東丹沢総括報告> 山行企画部長
10月23日(日)うす日和の絶好の天気の下、2016年みろく祭は東丹沢を舞台に、会員292名の参加を得て開催されました。今回は新たに「七沢城址周辺歴史散歩(ガイド付)」コースと鶴巻温泉から大山南陵を巡るロングコースを組入れました。15コースとも大山の自然と歴史遺産の中をほぼ予定通り歩きました。午後、おおやま広場は次第に賑やかになり、あちこちで談笑する仲良しグループ、報告集会にだけ参加した人、旧知の仲間、初対面の会員同士が話に夢中になっている様子が見受けられました。お楽しみのビンゴゲームはお祭気分を更に盛り上げました。
普段は互いに違った環境で活動している会員が一年に一度「場」を共有できるのがみろく祭の良さであり目的です。その点で今回は意義深いみろく祭だったと総括しております。ほのぼのとした気持ちの中でお祭は終わりました。この祭が皆様のよい想い出となることを願っております。
実施に当たり52名のリーダーの方にご協力頂きました。深く感謝申し上げます。
1 コース 七沢森林公園
「オジサン達、元気ですね~」「ありがとう。オバサン達が頑張るんですよ!」「うちの親はテレビの方が……」。七沢森林公園のいつもの道。ワンちゃんを抱えた二人連れに励まされて丸太で支えられた道をゆつくり登ると、“こもれびの丘”に立つ樹々の間から森の里の町並みが見える。近隣住民の里山として利用されてきたこの地は、都市公園として自然そのままの姿を観察できる楽しいコースだ。適度のアツプダウンとつづらおりの小路が心を忙しくさせる。秋を感じる柿や木の葉が青空にあふれている。
今年も沢山の古参の方々が集う①コースに参加させて頂いた。200 回~300 回と会山行に参加した元気な姿で笑顔が素晴らしい。仲間と励まし助け合い、様々な危険も克服し苦労して歩き続けたからこそ今がある。教えを大切に明日も楽しく歩けることを願いながら仲間に感謝。
2 コース 七沢周辺の歴史散歩
20人の参加者に地元のガイド3人の方が付く贅沢な散歩となりました。
鎌倉時代から江戸後期、江戸より16里余の七沢村には7つの沢、3つの温泉と山城があり戦乱の時代を経てきた。村人は鐘ヶ嶽を信仰の山とした。現在の浅間神社の社殿は村人の祭りの歌舞伎の回り舞台もあった。山城は「高度成長の時代、歴史も文化も箱物化した」。
熱心な説明に立ちつくし、馬頭観音寺へ。山羊、アヒル、烏骨鶏などに迎えられお昼。その後、玉川館へ。錚々たる文人の碑があり主が出てこられ丁寧な説明を受ける。農民文学者和田傳、「のらくろ」の田河水泡、山本周五郎、佐藤惣之助『サトウハチロウ・愛子』の父上(???)等々。中村雨紅の「夕焼け小焼けの碑」を囲み吉宇田さんの演奏で合唱。(詩は八王子で作詞)。最後、福元館で「蟹工船」の作者小林多喜二の逗留した離れへ。64年間公にされることなく保存されたという。
3 コース 高松山
高松山入口を16人でスタート。15分程で高松山山頂(150m)に到着した。爽やかな秋空のなか厚木市が一望できる場所で早速昼食タイム。皆の楽しそうな会話がはずむ。その後、木洩れ日の中ゆっくりと尾根を下り小野小町を祀った小町神社で記念写真。会場の七沢森林公園に向かう途中、スーパーでお買物。
住宅街を抜けて今日、一番の難所の階段登りをクリアし会場に到着。会に入ってまだ間もない私は、みろく祭りが新旧メンバーやなかなか会う事のない方と語り合える良き場だと感じました。S山行なので休息を多くとり、会話も楽しめました。
4 コース 宮ケ瀬ダムと湖畔園地めぐり
参加者24名が本厚木に集合。他のコースのメンバーも一緒で駅は賑やか。天気予報は曇で心配でしたが、秋晴れのなかを愛川公園~宮ケ瀬ダム~宮ケ瀬公園~七沢公園まで3時間程で歩く。途中、遊覧船に乗ったりダム見学をしたりとゆったりとしたコースでした。
宮ケ瀬湖畔をゆっくり楽しんだ後みろく祭の会場に到着すると、長いコースを歩いたメンバーの人達が到着していてびっくり。
久しぶりに逢った多くの会員と話し、ビンゴゲームで盛り上がり、ワインで大宴会を楽しんだ祭りでした。
来年は、河口湖で逢いましょう。
5 コース 鐘ヶ岳
お天気は良好。広沢寺温泉入口の近くで準備運動をして16人のメンバーで和気あいあいをモットーに登り始めます。
浅間神社入り口の鳥居をくぐると鐘ヶ岳への登山道が始まり、歩き進めると1丁目、2丁目と道の脇に石碑が順々に現れます。「山の中なのに1丁目、2丁目とは面白いね」と言いながら進みます。
不思議な石があちこちにあったので気になって調べてみるとタマネギ石と言うそうです。幾重にもタマネギの皮を剥いたような、なんとも可愛い石です。
そんな山道を登っていくと、ひたすら続く古びた石段が現れます。すごく長い急な石段です。約390段あるそうです。数えていたのですが、途中で分からなくなり、前任者の方の情報です。
階段を上りきると浅間神社があり、少し景色を楽しんだあと歩き始めます。途中でカヤの木についての講義や、モミの木との違いの説明を受け食べられるというカヤの実をひとつポケットに入れて進みます。
頂上には11時30分頃着き、お弁当タイムです。
食後、記念写真を撮って戴いて、下山です。登りとは違う土の道です。途中、鎖を張った急な場所もあり、慎重に降りました。舗装路に降り着いたのが12時45分、ここからは舗装路を歩き、14時に七沢公園に到着しました。
舗装路の途中でもミカンやカヤの実を拾ったりして、皆で和気あいあい楽しい⑤コースでした。
6 コース 見城~日向山
参加者37人。広沢寺温泉入口から2班に分かれて歩きました。愛宕神社から見城(みじょう)へは、階段が多く木の根がむき出しの急登です。爽やかな風に背中を押されゆっくりと日向山へ。昼食後は日向薬師へ下り参詣。完成間近の薬師堂は、茅葺屋根が見事でした。
みろく祭の会場では、皆でビンゴの賞品のワインを楽しみました。集合写真後に大先輩のお二人が顔を赤くされ「まだ行けるよ」「これからも頑張ろう」と励まし合う姿に感動しました。素敵です!
皆様の暖かい気遣いを戴き、嬉しい一日でした。ありがとうございました。
7 コース 白山
7コースの参加者14人が本厚木駅に集合。バス停~飯山観音~白山~貉坂峠~物見峠~井出山~巡礼峠~七沢森林公園のルートで、3時間20分の行程。飯山観音でストレッチ後、自己紹介など。天気予報は曇りでしたが、薄日が射し展望台では眺望がのぞめる良い日和となりました。白山神社で集合写真を撮り、展望台で昼食。関東ふれあいの道はとても良く整備されており、歩きやすく熱からず寒からずの陽気。あっというまにイベント会場に到着しました。
「みろく祭」へ参加したのは入会して2度目。昨年より顔見知りの方が増え、今まで参加した山行を思い起こすことができました。いかに多くの山行に参加し、多くのことを教えていただき、お世話になったかを感謝する思いです。来年も「みろく祭」に参加します。
8 コース 南山
朝、本厚木駅のバス停で、新入会員の私に他コースの方も声をかけてくださる。「南山が一番いいコースだよ!」との声に期待をし、県立あいかわ公園へ向かう。青空の下、会話も弾む。宮ケ瀬ダムと宮ケ瀬湖を見下ろしてまったりした時間を過ごした後、南山登山口から樹林帯へ。しばらく階段の上りが続く。道が乾いていてヒルはいない。南山山頂で視界が開ける。高取山、仏果山や丹沢の山々が美しく見飽きない。ススキの中で記念撮影。道はよく整備されているが、ほんの一部にススキをかき分け鎖をつかむ箇所も。
お昼は権現平展望台で宮ケ瀬湖などの景色を楽しむ。その後は下り続け、車道に出るとバイクの音。鳥居原ふれあいの館、森の展望台を過ぎ黙々と車道を歩く。13:30頃宮ケ瀬バス停着。素敵な出会いがあり、とても楽しい一日だった。
9 コース 辺室山
本厚木駅7時50分発の宮ケ瀬行バスに乗り土山峠で下車。参加者は8人だった。登山口にヒルよけスプレーがあり、皆で入念にかけた。恐いけれど覚悟して臨む。
いきなり急登だ。足元にヒルがいないか眼をこらし足を進める。10時過ぎ辺室山山頂に到着。途中、休日なのに誰にも会わない。「アレが出るからネ」とA氏。エッ!幽霊? 物見峠から748ピークへ向う。木々の間に三峰山が見えた。所々に可憐で白い小さな花が咲いている。名前を思い出せない。
13時、清川村役場前BS到着。その後七沢森林公園へ向った。白い花はキッコウハグマ。花に詳しい堀内さんに教えて頂きホッとする。先輩方、仲間との再会は嬉しい。
ヒル被害もなく、楽しいみろく祭りでした。
10 コース 経ヶ岳
午前8時本厚木駅に集合、小学生たちとみろくのメンバーで混雑するバスに揺られ登山口へ向かいました。入り口で体操の後、リーダーからヒルに対する注意をうけ山道へ。しばらく沢沿いの少しぬかるんだ道を進み、川を渡ってからは杉林の中をひたすら登り続ける。CLの休憩の一言にそっと安堵、いつの間にか空はきれいな青空になっていました。
皆の足並みは揃ってどんどん先に進み、途中ではヒルにご挨拶。11時には早くも経ヶ岳頂上に到着しました。記念写真の後は楽しい昼食。ゆっくり休んだ後に土山峠に。
丹沢の山並みの展望を楽しみ、急な下りを過ぎ、気持ちの良い尾根道の枯葉を踏みしめて秋を感じながら予定通り到着。バスで七沢公園に向かい他のメンバーと合流。久しぶりの友との再会を喜び、お酒を飲みながら和気藹々と楽しい時間を過ごしました。
11 コース 大山~唐沢岳
みろく祭の当日は快晴。経験のあるメンバーも多く、ついて行けるか不安で迷惑をかけないようにと思い緊張した。
秦野駅からバスに乗りヤビツ峠に到着。歩き出しは冷たい秋風が吹いて寒かったが、30分位歩くと暑くなり皮剥ぎをした。大山への登山道との合流点の手前で富士山や塔ノ岳、丹沢三峰の素晴らしい景色を望めた。
10時には1251mの大山頂上を通過し唐沢峠へ。途中、雄鹿が登山道に飛び出して来て驚かされる。色づいた大山南山稜の見晴が良く、沢山のススキに秋の風情を感じながら歩くことが出来た。お昼は1つのベンチに腰を掛けて皆で一緒に楽しく食事。下山路の山神隧道はお化けが出そうな真っ暗な100m程のトンネルで、ヘッドランプを頼りに少しスリルを味わいながら皆で一塊りになって歩いた。広沢寺温泉登山口近くでは山の湧水が溢れていて、飲んでみるととても美味。少人数で和気藹々と楽しい山行だった。
12 コース 大山~日向薬師
総勢15名が参加しました。ヤビツ峠から大山までの途中、三ノ塔の小屋や富士山も眺めることができ、気持ちよく登りました。そして登りの最難関(?)の鎖場も全員難なくこなし、阿夫利神社奥の院に到着。社伝によると、同神社は西暦3世紀頃の崇神天皇の御代に創建されたそうです。大山から見晴台までは階段が続き、1時間弱で到着しました。大勢の行楽客に混ざり昼食。そこから日向薬師までの下りは、木漏れ日のなか気持ち良い道が続きますが、途中鎖場もあり中世以降修験道が盛んであった面影も感じられます。
そしていよいよ関東地方で有数の古寺である日向薬師に到着です。2011年から6年かけて行われた大修理後の本堂も運良く拝むことができました。一般道に出てからも一列に整然と進み、リーダーの的確なアドバイスに感心しました。リーダーのご指導と大山祇大神・日向薬師如来のご加護のもと全員無事に七沢公園に到着することができました。ありがとうございました。
13 コース 高取山・仏果山
14 コース 下社~大山~唐沢峠
久しぶりの快晴で伊勢原駅から大山ケーブルまでのバスは満員だった。私たち15人は、8時30分にストレッチをして出発。上りはほぼ階段。バスに乗っていた大方の人はケーブルに乗ったらしく、登山道の石段はテンポよくすいすい登れてしまう。これはC山行のスピードじゃないかとの声があちらこちらから聞こえてくる。少々汗ばむが時折秋らしいひんやりした風が吹き渡り気持ちがよい。山頂には10時40分到着。富士山が霞んでどうにか見える。雪はまだ確認できない。
昼食後、「今度は急な下りとのことでストックを持っている人は出すように」とのお達しがでる。ここからは丸太の階段や木の根が張った坂道を、トレランに近い程のスピードで一気に下った。不動尻から真っ暗闇の山神隧道を通って皆が待っている公園へと向かう。祭りの会場には14:30到着。腰を下ろすと正面に今歩いていた大山がどーんとあった。
15 コース 大山南山稜縦走
初めてのみろく祭り。楽しみと初のC山行参加への不安を半分ずつ抱え、集合場所の鶴巻温泉駅へ。受付後、各自で準備運動をすませ、参加者23名が2班に分かれて出発。
心地よい秋風とほど良い日差しで最高の山歩き日和のなか、7時35分吾妻神社、8時34分念仏山、9時27分高取山と着実に進んで行く。適度な休憩と富士山を拝むというご褒美もあり、楽しみながら歩みを進め、急登での疲れと汗も爽やかな風が気持ち良さに変えてくれた。
11時に下社に到着。お昼の休憩後、見晴台へ向けて出発する。ゴールに近づくにつれて気持ちに余裕が出てきたが、気を引き締めて日向薬師BTへと下る。13時5分、日向薬師BTへ到着。七沢森林公園へ向けて一般道を進み、途中でお酒を調達して集会会場へ。
コースを歩き終えた達成感と会場での楽しい時間を味わい、記念すべき一日となった。