7-5 ナメ沢ルート

南尾根から南沢に向かって派生する支尾根はマニアによる踏み跡がほとんど全てに亘って付けられていますが、支沢については余りありません。主尾根から支沢へ下りる傾斜が例外なく厳しいことがその理由だと思われますが、その中で、唯一ルートとして拓かれているのがここで紹介するナメ沢です。誰が付けたのか分かりませんが、名前のごとく、ナメ床が美しい沢です。もっとも歩く人が少ないせいかルートはかなり荒れていて、特に夏場は、生い茂るシダや草、そして、横から張り出して来ている木の枝、倒木に煩わしい思いもします。

南尾根から下る場合は、大桜から南東方向に急坂を下りた最低鞍部の左手に笹薮の切れ目がありますのでここから入ります。南沢から遡行する場合は、六杷峠への分岐から西方向(源流方向)に向かい、土砂崩れの起伏を二つ越えて路肩崩落部に置かれた倒木を通り過ぎると直ぐ先に、草叢の中、右に分け入る踏み跡があります。この踏み跡を辿って行くと直ぐに南沢に出ます。ここで対岸左手を見ると、ナメ沢の合流点が直ぐに分かります。

沢を下る場合はルートに迷う箇所はありませんが、南沢から遡上する場合は、一か所だけ沢分岐があるので要注意です。一見左の沢が奇麗で障害物も無さそうでこちらに行きたくなりますが、ここは右の沢が正解です。写真にもありますが、樹から垂れ下がっている蔦に巻かれた赤テープが目印になります。

美しい滑床、滑滝を除けば巻き道はかなり荒れており、必ずしも一般向けのルートではありませんが、難路好きのマニアにとっては魅力に富んだルートといえます。

 

写真をクリックするとスライドショ―になります(写真撮影:2021年6月)。