スキーを始めた頃は、どこに行っても長蛇のリフト待ちで大変混雑していたスキー全盛期の時代でした。その時はまだ緩斜面を真っすぐ滑るのもやっとで大変な思いをしたものです。その後に札幌に住む機会に恵まれ、その時期に登山にも目覚め、札幌近郊の山から大雪山と足を延ばして楽しんでいました。ただ冬になると北海道は、近郊の低山でも1m 以上の雪が積もり本格的な雪山となります。手軽に登山とはいきませんので、おのずとウィンタースポーツに目が向き、スキーを本格的にやり始めました。
札幌オリンピックの会場となった手稲や郊外の藻岩スキー場に良く行ったものです。一番の思い出は、毎年5 月の連休に旭岳に春スキーに行ったことです。キスリングのリュックにスキーを載せて担いで登り、姿見の池の石室に泊まり、毎日旭岳の頂上に登りそこから滑っていました。登り30分、滑り降りるのはあっという間です。若かったです。
それから夏は山、冬はスキーとの生活に自然となって今日まで続いています。毎年11 月末になると登山道具を片付け、スキー道具を出していました。家族には切り替えが早いとあきれられていたものです。
スキーの魅力は何といっても大自然の雪原の中を、スピード豊かに自由自在に板をコントロールして滑っていく爽快感にあると思います。
第二には技術的な探求心です。うまく滑れた、失敗した、何が違うのだろうか色々試しながら考えながら滑っています。もっと急斜面に挑戦してみたい、コブ斜面、深雪もうまく滑りたい課題は付きません。
第三は歳を重ねても楽しむことができることです。いかに足の筋力を使わないで、自分の体重をうまく利用して谷に落していくことがスキーの基本です。このコツをつかむと楽に滑ることができます。80 歳過ぎてもスイスイと滑っています。
最後に欠かせないのがアフタースキーです。疲れた体を温泉に癒されビールで一杯、毎晩の懇親会と楽しみは尽きません。
最近は自分の滑りより他の人を指導する方に回ることが増えています。これがなかなか難しくて、その人の欠点を素早く見つけ的確なアドバイスをする必要が有ります。模範を示しても生徒はうまく滑れません。あの手この手と視点を変えていろいろ試すのですが。苦戦の連続です。
皆様にもスキーの楽しみを知ってもらいたいと頑張っているところです。
さあーこれからがシーズン本番です。みろくでもさまざまなスキー行が用意されています。皆様も参加して一緒に楽しみましょう。お待ちしています。 (文責)3023