第42回清掃登山・活動報告(2024年5月)

「第42回清掃登山」が、5月11日(土)に実施されました。

昨年は雨天中止でしたが、2024年清掃登山当日は、お天気にも恵まれ、277人の方が参加してくださり、無事に実施することができました。どうもありがとうございました。

自然保護部 第42回清掃登山実行委員会
 
 
2024年参加者数とゴミ収集量集計
コース 参加人数 ゴミ収集量(単位:kg)
No. コース名 女性会員 男性会員 可燃ゴミ 不燃ゴミ
1 水無川左岸 10 10 20 0.6 1.0 1.6
2 水無川右岸 14 9 23 5.0 9.3 14.3
3 菩提原~白泉寺 26 10 36 6.4 6.4 12.8
4 震生湖~渋沢丘陵 12 11 23 4.3 3.7 8.0
5 頭高山~四十八瀬川 24 9 33 2.9 2.2 5.1
6 表丹沢県民の森 11 10 21 1.8 0.8 2.6
7 大倉尾根~駒止茶屋 8 7 15 1.7 15.2 16.9
8 ヤビツ峠~二ノ塔 19 6 25 11.0 11.7 22.7
9 鍋割山 6 7 13 1.8 4.0 5.8
10 ヤマビル駆除(1) 6 9 15 0.7 0 0.7
11 ヤマビル駆除(2) 11 15 26 0 1.3 1.3
12 粗大ごみ撤去 5 19 24 5.0 159.8 164.8
本 部 1 3 0 0 0
             合 計 153 124 277 41.2 215.4 256.6

各コースの活動報告

①コース:水無川左岸

コース内容 参加者数
渋沢駅…桜土手古墳公園…水無川左岸(下流方向を見て左側)…戸川公園…大倉  S-2:40 20名

 

渋沢駅の改札前で、ゴミを入れるレジ袋に軍手、ビニール手袋、ボールペン、清掃登山についての小冊子が配布された。私は念のため、ゴミ拾い用のトングを持参したが、多くの方がお持ちのようだ。

まずは、汗ばむ陽気の中、歩道をそぞろ歩きと思いきや、先輩方はトングを手に次々とタバコの吸い殻などを拾い始める。ザックに収めたレジ袋とトングを私も取り出したが、見つける前に先輩方がさっと手を伸ばされる。ひとつ、ふたつと拾ううちに目が慣れてきたころ、桜土手古墳公園に到着して休憩。

正午すぎに出発し、水無川に架かる橋を渡り、左岸の遊歩道に下りる。そのまま遊歩道を行く人、土手を下りる人、それぞれ持ち場を定めてゴミを拾い始めた。

私は、土手の最上部を持ち場と決めた。大きなゴミはなかったが、太陽光を反射する小さなビニールが、刈られた草の間のあちらこちらに見つかった。ほとんどが飴の個包装の袋。私もたまに風に飛ばしてしまう。マイクロプラスチックを少しでも減らすつもりで拾い集めた。先輩方のレジ袋は大きく膨れ上がっていて、意外に多くのゴミがあるのだなと思う。

遊歩道が終わると、秦野戸川公園までは車道で吸い殻などを拾う。公園内にゴミを捨てる人はいなさそうだったが、最後に吸い殻を2本ほど拾った。

閉会式の最中、飴の袋が風に飛ばされて私の近くに落ちた。放置できず拾ってザックのポケットに押し込んだ。

(文責:3848)

②コース:水無川右岸

コース内容 参加者数
秦野駅…水無川右岸(下流方向を見て右側)…富士見大橋…桜土手古墳公園…戸川公園…大倉 S-3:30   23名

 

「さあ、いっぱい拾うよぉーっ!!」

昨年が雨で中止になった分、今年はより一層気合いが入っていた。一昨年も同じコースに参加させていただいて、山中より街中の方がごみの量が多かったので、今回もこのコースを希望した。ごみはその時代を表すと言われるように、人気キャラクターのお菓子の空き袋のプラスチック類や使い捨てマスクが多い。川沿いでバーベキューをしたのか、トングや炭の燃えカスや折りたたみ椅子の残がいも放ったまま捨てられてある。楽しんだら思い出と一緒に持ち帰ろうね!! 後半では、工具箱や配線等の不法投棄物が草むらに捨ててあり、呆れたり、ため息が出たり。

それにしても暑いι(´Д`υ)💦 ごみ拾いに熱中して下ばかり向いている。たまに汗を拭こうと顔を上げるとクラクラする。日陰になる場所も全く無い。ポジティブに捉えれば、夏山シーズン前のトレーニングにもってこいだ。

ゴールの大倉では、計量の時点で2番目の量の多さという報告を受けて歓声が上がった。皆お互いに労をねぎらい、心も掃除できたような清々しさだった。丹沢をこよなく愛する者として、いつまでも綺麗な山であってほしいと願いながら、気持ちは早くも来年の清掃登山に向かっていた。

(文責:3810)

③コース:菩提原~白泉寺

コース内容 参加者数
秦野駅=菩提原BS…花鳥神社…加羅古神社…白泉寺…大倉  A-A-3:00 36名

 

菩提原BSからの清掃登山は、CL以下総勢36名となったため、3班に分かれて歩き始めた。初めての参加で、勝手がわからず歩いていると「あった!」の声がして、既に清掃は始まっていることに気づかされる。CLから「このコースはあまりゴミが落ちてない」と聞いていた通り、しっかり探さないとゴミは見つからない。植込みの奥にようやく空き缶を2つ見つけ、嬉しくなる。

葛葉川に出る。上流は沢登りのコースでもあるという。雲一つなく晴れて暑い。清掃登山には天気が良すぎるくらいで、沢登りをしたらさぞ気持ち良かろう。

住宅地に入る。どの家も敷地が広く、花壇や鉢植えなど丹精込められている。いろいろな花がにぎやかに咲いていて、目にも楽しい。

花鳥神社にて3つの班が合流。昼食休憩の後、清掃再開。白泉寺を過ぎると家もまばらで、さらにゴミも少ない。普段からあまり人も通らないのかもしれない。

ゴールの戸川公園に到着。収穫は多くはなかったが、ゴミが少ないのは良いこと、と自分を納得させる。

閉会式では、第1回清掃登山に参加された方や、先月入会したばかりの方も参加したと聞かされ、みろくのパワーを感じた。継続は力なり。来年も参加しよう。

(文責:4054)

④コース:震生湖~渋沢丘陵

コース内容 参加者数
秦野駅…白笹稲荷神社…震生湖…渋沢丘陵…栃窪会館…渋沢駅…桜土手古墳公園…水無川右岸(下流方向を見て右側)…戸川公園…大倉 A-A-4:30 23名

 

今回の山行は、私にとりまして初めての清掃登山。秦野駅8:15に集合。今泉名水桜公園に移動、自己紹介や準備体操後、ゴミ袋と軍手の配布。トングは各自持参していた。

住宅地を太陽がジリジリ照りつけ、徐々に気温が上がってくるなか、ひたすら地面を見つめ獲物のゴミを探す。残念ながら、前を行く一班のゴミ収集能力が高いためか、二班には獲物が少ない。リーダーから反対車線に移動するように指示があり、獲物を求めて移動。少しずつビニール袋が膨らんで行く。

白笹稲荷神社に着き休憩。出発後しばらく住宅地を歩き震生湖に到着。トイレ休憩後、湖畔の涼しく快適な山道を歩く。山道が終わり舗装道路を二手に別れ進む。住民の方々の民度が高いせいか、ゴミも少ない。いいことであるが、少し物足りない。渋沢駅で小休止。古墳公園で昼食。他のコースの方々に会う。

水無川の川岸を大倉に向け歩く。川ぺりのためか、適度に風があり快適に歩く。他のコースの方々も、この道を通っているようで全くゴミがない。それでも草むらの中からゴミを見つける方がいらっしゃり驚く。

やがて、秦野戸川公園のランドマーク「風の吊り橋」が見えて来て、大倉が近いことに気が付きほっとする。少しの登りとちょっと長い階段を登り集合場所の戸川公園に着く。

ゴミを指定場所に置き、整理体操をして、CLからの挨拶後解散した。

(文責:3937)

⑤コース:頭高山~四十八瀬川

コース内容 参加者数
渋沢駅…渋沢小学校入口…かりがねの松…頭高山…千村配水場…四十八瀬川自然村遊歩道…須賀神社…大倉 A-A-4:30 33名

 

快晴となり、9時に渋沢駅に集合し、参加者30名超・3班に分かれて出発。先月4月に入会したばかりで、清掃登山は会の三大行事と伺っていたので、初参加させていただきましたが、まず参加人数の多さに驚きました。

そして予想を反してゴミが少なく、宝物のように感じられるゴミを目を凝らして探しながら歩きました。ゴミが減ってきているのも、このような地道な活動の成果と感じました。

頭高山の山頂は広く、整備されていて休憩するには最適でした。途中丹沢の山並みを望み、里山の景色も眺めつつ、のんびり歩きながら先輩方の経験談やトレーニング方法等お話を聞く機会もあって参考になりましたし、目標ができてこれからの山行参加も楽しみになりました。

私にとって、ゴミ以外の収穫もあった一日となりました。来年は、ヒル退治に参加したいと思います!

(文責:4087)

⑥コース:表丹沢県民の森

コース内容 参加者数
渋沢駅…堀川…才戸橋…林道入口…みくるべ病院…表丹沢県民の森…黒竜の滝…西山林道…大倉 A-B-4:30 21名

 

4月にみろく山の会に入会させていただき、5月11日に清掃登山に参加しました。私自身、東丹沢で生まれ育ったので、丹沢という名前は身近でしたが、ほとんど周辺を歩いたことはありませんでした。たまたまみろく山の会のことを知り、丹沢周辺のアクティビティも多いので、入会した次第です。

当日は、渋沢駅を出発し、ごみを拾いながら歩いていきました。タバコの吸い殻があちこちに落ちていたので、かがんで拾ったため、翌日腰が痛くなりました。次回からはトングを持ってこなくてはと思いました。

先輩のメンバーの方々に休憩時間に登山用品のことでいろいろ教えていただき、次の山行までにこれとこれを揃えて参加しようということがわかったのは、大きな収穫でした。何しろ今まで経験ゼロなので、本当に助かりました。今回は比較的緩やかなコースで、日頃、多い時には2時間ぐらい歩いているのですが、やはり4時間あまりの行程はハードでした。

しかし、これからの自分の健康のことを考えると、やはり足を鍛えることは大切なので、できる範囲で山行に参加できればと思っています。特に山菜採りには興味があります。今、歩くのにはとてもいい季節です。自分の足で自然の中を歩くことを大いに楽しみたいと思っています。

(文責:4076)

⑦コース:大倉尾根~駒止茶屋 

コース内容 参加者数
大倉BS…雑事場…駒止茶屋…雑事場…大倉高原山の家…大倉 B-B-4:00 15名

 

初めて清掃登山に参加しました。そもそも入会して1ヶ月。今日はみろくで3回目の山行です。参加した⑦コースは、みろくのホームコースである大倉尾根~堀山の家までの担当です。

事前にリーダーから、今回のメインテーマを聞きました。なんと、初めてこの道を歩いた時に気になっていた丹沢ベースに埋められているビール瓶の回収。やっぱりあれはゴミですね。ぜひとも回収したい!

それから「水切りもやってください」とのこと。「水切り」というのは、雨水が登山道を侵食してしまわないように、雨水が流れるように作られた溝のこと。そして水切りの横には専用の大きな耳かきみたいなヘラが備えてあり、それを使って水切りの中に入っている土や石をかき出す…。なるほど!あの変な形で、数字が書いてある大きな耳かきはやっぱり意味があったんだ!道標にしては変だし、形といい、その形も統一性がなく、全く不可思議だった謎が解けた瞬間でした。

ベテラン会員さんは、マイトングなどの『武器』や『ヘラ』を片手に、配られたゴミ袋と軍手を装着しています。 一つ目の耳かきは『-1』の表示。耳かきの先の部分は、水切りの溝にピッタリ合う形です。水切りする以外の人は、それを追い越し、ゴミを探しつつ次の水切りへ向かいます。これはみろくが作ったんだ、これはもうボロボロだから新しい水切りにするから、あのブルーシートは次の資材だ…など、新入会員にとっては勉強になることばかり。そして山小屋周辺はたくさんのゴミが埋まっていました。

これは、昔の山行マナーが『埋めておけ』だったのでしょうか。掘れば掘るほど昭和初期のバヤリース、麒麟麦酒。コカコーラの瓶が出てきた時には『コラー、イカン!』と大先輩の叫び。『キリがないから掘らないでゴミ拾いしよう』との提案でまた歩き始めます。

ふと見上げると、新緑がキラキラしていました。下向いて歩くのはもったいない山行日和だねーなんて声も聞こえます。いい汗かいた頃に堀山の家に到着。お昼ご飯を食べながら、自然保護部の活動の話を聞き、本当に充実したひととき。堀山の木々の間から見える富士山の美しさはひときわでした。

核心部の『丹沢ベース謎ビール瓶採掘』はもちろん完遂しました。なんと大瓶が土嚢袋二つに入りきらないほどでした。我等⑦コースは17キロ近くを抱えてゴール。そして大倉では盛大な閉会式。総勢277名の参加と256.6キロのゴミ回収ができたこと、みろく山の会の素晴らしい活動を目の当たりにし、その一助を担わせてもらえたことに感謝しました。次は、登山道補修に参加しようと思いつつ帰路につきました。

(文責:4086)

 

⑧コース:ヤビツ峠~二ノ塔

コース内容 参加者数
秦野駅=ヤビツ峠BS…富士見橋…表尾根登山口…二ノ塔…表丹沢林道…牛首…鉄塔下…大倉 B-B-5:00 25名

 

昨年11月に入会してからお世話になってばかりなので、気になっていた清掃活動に初めて参加させていただきました。

ヤビツ峠バス停から二ノ塔登山口まで(約30分)の間に車のタイヤ(回収不可能)やバイク用ヘルメット、足ふきマット、壁掛け時計等々、大きなゴミを背負ったり抱えたりの登山が始まりました。登山道ではティッシュ、ビニール袋、ペットボトル、缶など、塵も積もればなんとやら…普段目に着くこともありましたが、こうして集めてみると意外に袋は重くなっていき少し驚きました。

途中で「何をしてるのですか?」「ご苦労様です」と声を掛けられ、私達の行いが、他の登山者のゴミへの関心に繋がってくれるのではないかと思いました。晴天の二ノ塔では、まだ雪を被った富士山が「お疲れ様」と爽やかに迎えてくれ、美味しい昼食が摂れました。

燃えるゴミの袋、燃えないゴミの袋などの声掛けもして友達も増えました。微力ながら又参加させていただきたいと思います。

(文責:4034)

➈コース:鍋割山

コース内容 参加者数
大倉BS…西山林道…二俣…小丸尾根…鍋割山…後沢乗越…二俣…大倉 B-C-6:30 13名

 

鍋割山は、清掃登山の中でも距離が長く時間もかかるので、参加者はほぼ始発に乗っての集合です。早い時間ですが、渋沢駅のバス停には長蛇の列ができていて、臨時便が次々にやってきます。大倉も多くの登山者で賑わっています。

晴天の登山日和、いえ清掃登山日和ですね。まずは林道のごみをチェックしながら進みます。…が、目立つゴミは無さそうです。新緑の中をキョロキョロしながら、長い林道を終えると登山道に入ります。こちらもゴミは少なく、登山道に咲く花々を楽しみながら登ります。頭上には、オオカメノキ、ウツギ、ヤマツツジやミツバツツジが咲いています。足元には、オオジシバリ、ニガナ、タチツボスミレ、クワガタソウ、ヤマルリソウなどが小さな可愛い花をつけています。かなりの速度で歩いていますが、花々の写真を撮る余裕もあり、富士山を楽しみ、あっという間に山頂に到着です。

さすがに山頂は混雑していて、他のグループが名物の鍋焼きうどんを楽しんでいる脇でランチタイム(残念ながら我々に鍋焼きうどんを食べる時間はありません)です。暑いのですが、風が冷たく心地良く、のんびりとランチを楽しみました。

さあ、下山はゴミ集めの本番です。行きに下見をしているので、帰りはゴミの回収作業本番。定番のマスク、タオル、手袋、お菓子の包み紙、ティッシュ、ペットボトル、空き缶、空き瓶、ピンクテープの残骸など拾って行きます。軽アイゼンや犬のリードもあり、綺麗に見えるけど、探せばけっこうな収穫だと感心してしましました。

ゴミの中には、山の落とし物があります。いつも山の落とし物を見つけると「山の落とし物は取りに戻ることはほとんど無いので、そのままゴミになる。見つけたら持って山を下りてほしい」と山の人に言われたことを思い出します。とは言え、いつもなら、荷物になる、拾いに戻るかも、等々言い訳をして、枝にかけたりしていますが、今日は堂々と回収できます。回収しながら気分も清々しく、スッキリして、長いはずの最後の林道も難なくこなし、大倉に到着です。コースタイムは予定通り、ゴミも予測に反して大漁で万々歳です。

年に一度の清掃登山、皆笑顔でとても楽しかったです。

(文責:3755)

⑩コース:ヤマビル駆除(1)

コース内容 参加者数
大倉BS…戸川林道…竜神の泉付近…大倉 S-3:00 15名

 

山行前のミーティング時に行ったジャンケン優勝者が山行記を書くというご褒美を賜り、テンションだだ下がりの中、大倉から戸川林道を竜神の泉付近まで往復するヤマビル駆除(1)山行が始まった。

竹熊手で林道脇の草むらをかき分け、必要に応じてヤマビルキラー溶剤を10倍に希釈した噴霧器を利用し、見つけたらピンセットでヤマビルをつまんで塩の容器に入れて捕獲する作戦だ。天気が良く、あまり取れないのではという懸念があったが、予想通り、最初はなかなか見つからなかった。私も、林道沿いで拾った木枝で沢筋や獣道らしきあたりの草むらをかき分けながら探すが、ミミズはたくさんいるものの、ヤマビルは見つからない。寂寥感さえ漂ってくる。

ところが、一転してヤマビル取り名人が何人も誕生することになった。気温が上がってきたのか、皆が集まって炭酸ガスの発生が増えたのか、また振動や体温やにおいを感じたのだろうか。ただ、大きな理由と思われたのは、CLをはじめとして自らがおとりとなって捨て身で湿った草むらの中に入って行ったことだ。ヤマビルが寄ってくるのだ。近寄ってくるヤマビルは動くので視界にとらえやすいし、靴やズボンに登ってくると捕まえやすい。

熊手でかき分け一生懸命に目を凝らしても全然見つからないのに、捨て身で自然に立っているだけで見つかるとは!誰かが「人生みたいだね」とつぶやく。中高年の山の会の会話は深い。

駆除に熱心なあまり、わがコースは閉会式場所への到着が一番遅かったそうだ。閉会式時にCLから2人のヒル流血被害と報告があったが、その後の渋沢での反省会で足に流血がある人が見つかり、3人目の被害者がいることが明らかになった。

本山行で配布されたヒル関連資料も参考になった。忌避剤も昔より選択肢が増えたようだ。駆除だけでなく、吸血、その後の対処までも経験できる得難い山行だったようだ。そして、これほど注意していても気づかれずに吸血するヤマビルの能力に改めて感心した。

(文責:2860)

 

⑪コース:ヤマビル駆除(2)

コース内容 参加者数
大倉BS…鉄塔…牛首…萩山林道…大倉 B-B-4:00 26名

 

自分自身が数年前にヒルにやられて血だらけになった経験から、清掃登山はヒル退治に決めていました。憎っくきヒルを大量に捕獲してリベンジを果たすべく、やる気満々で参加させていただきました。

当日は、ヒル退治グッズをそれぞれ分担して持ち、グループ総勢26名で意気揚々と出発しました。しかしながら、天気が良すぎたせいか往路ではヒルが見当たらず拍子抜け。モチベーションもだだ下がりとなり、途中の景色の良い休憩ポイントで早めのお昼ご飯となると、爽やかな天候と相まってハイキング気分となってしまいました。

その後、折り返し地点の牛首でメンバーの一人が初めてヒルを発見!一気に気分も盛り上がり全員で争うようにヒルを捜しましたが、それでも退治できたのは全員で26匹、リベンジとは程遠い結果となってしまいました。次回も頑張ります!

(文責:4063)

⑫コース:粗大ゴミ撤去

コース内容 参加者数
大倉BS…戸川林道…竜神の泉付近…大倉 C-B-4:30 24名

 

みろくに入会してあっという間の約4ヶ月。充実した楽しい日々に、感謝の恩返しを少しでもできればと思い、清掃登山に参加しようと思いました。申し込み時に、どの清掃にしようか悩みましたが、最終的には重量物の引き上げなど大変だと聞いたことと、個人的にクライミングに役立つロープワークにも興味があったので「粗大ゴミ撤去」に申し込みさせていただきました。

清掃登山当日、見事な快晴でのスタート!戸川林道を歩き始めて15分程で最初のポイントに到着、林道脇の沢付近に。ゴミを確認すると、ハーネスやロープを装着した先輩方が、状況確認し的確に安全確保の上、あつとぃうまに谷底へ下りていく様に、「かっちょええ~!」と密かに感激しました。そして、手際良くゴミを回収して颯爽と谷底から上がってきた先輩方、その姿に誰やら「うぁ~」という声が…。私と同じく感嘆のため息を漏らしているのかと思いきや、直後に「居る居る」との声! なんとそれは丹沢名物”山ビル”さんが身体にくっ付いているのを発見したための声でした。それでも手馴れた先輩方はササッとヒル退治!

私が、興味津々で塩漬けヒルさんを観察していると、皆さん、足早に次のポイントへ歩き出しました。「ヒルさん初めまして!ごめんね、さようなら!」のご挨拶も早々に、おいて行かれないよう私も急いで後に続きました。

こんな感じで、いくつかのポイントでゴミ回収を繰り返し、最終的に5箇所の集積場所にゴミをまとめ、合計165kgのゴミを回収することができました!目標にしていた200kgには届きませんでしたが、逆にそれは、ゴミが少なかったということなので良かったのでしょう。

ただ個人的には、少なからずこの美しい自然の中に、このようなゴミを投棄する人間が居るんだと、回収したゴミを前に胸の痛みを覚えました。清掃する人、捨てる人、どちらも同じ人間。この先も繰り返されるであろうこの無限ループにどうすることもできないのかなと色々考えさせられる一日でもありました。

また、次回参加する時は、自分ももう少しロープワークを身につけ沢に下り、山にとっては不快であろう異物を取り除いて少しでもスッキリとお役に立てるよう頑張ろうと思いました。

(文責:4052)