7. 三浦アルプスのマイナールート紹介

三浦アルプスには、南尾根や北尾根、中尾根といった主要ルートのほかに、あまり良く知られていないため歩く人が少ないルートがあります。また、昔はよく歩かれていたのに、台風や大雨による倒木のため一時通行不能になり、その後ボランティアなどの復旧作業によって歩けるようになっているにもかかわらず、それが周知されず敬遠されているようなルートもあります。ここでは、そんなルートを写真入りで紹介していきたいと思います。登山道は歩く人が少なくなればなるほど、荒廃化が進んでいきます。荒廃化を食い止めるため、出来るだけ多くの人に歩いて貰いたい、そして、普通の登山道として復活させていきたい、という思いがあります。また、これらのルートは多くが主ルート間の連絡ルートとして使われるルートです。連絡ルートの整備は、万が一の時のエスケープルートの選択肢を増やすという意味合いもあります。

とはいえ、ルートによっては、危険個所やある程度のルートファインディング技術を要するような場所もあります。初級者だけの山行は危険です。経験者に同行をお願いして、あくまでも自己責任の基での行動をお願いします。

 ● 谷沢尾根~三峰沢ルート
 ● 中沢南沢の連絡ルート1(中尾根六杷峠〈南中峠〉経由)
 ● 中沢南沢の連絡ルート2(中尾根辻の峰〈斜め十字路〉経由)
 ● 丸塚尾根ルート
 ● ナメ沢ルート

〈今後掲載予定のルート〉
 ● 湯舩沢(パイプ沢)ルート

【2021年7月及び8月の大雨の影響について】

紹介したマイナールートについて、大雨の影響が出ていますのでご注意ください(2021年8月22日追記)。

1.谷沢尾根~三峰沢ルート
トラバース部分途中の丸木橋の支持部が大きく抉られて、何時崩落してもおかしくない状態になっている。通過する場合は、安定度を良く確かめること。ぐらついている兆候が見られた場合は、橋を使わず、一旦下に下りて通過する。また、沢沿いの道は、流木、倒木、土砂の堆積等により景色が大きく変わっているので注意。(本文/写真更新7月19日、再度更新10月13日)

2.中沢と南沢の連絡ルート1(中尾根六杷峠〈南中峠〉経由)
中沢から六杷峠に至る登山路途中の岩盤露出部の通過箇所は、樹木倒壊により足場が悪くなり、以前に比べて滑落危険度が増しているので注意。

3.中沢と南沢の連絡ルート2(中尾根辻の峰〈斜め十字路〉経由)
中沢支沢から辻の峰へのトラバースルートの取り付き部が倒木により進入不可能となっており、その少し先に新しい取り付きが設けられた。(本文/写真更新7月18日)

4.丸塚尾根ルート
夏草の繁茂により多少踏み跡が見つけにくくなっている箇所はあるが、特に大きな変化はない。

5.ナメ沢ルート
最後の沢分岐。雨の影響ではないが、夏草、シダ類の繁茂により、正規の巻道を見落として、間違った沢筋に踏み込む可能性あり注意。(本文/写真更新8月22日)

 

 

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