7-3 中沢と南沢の連絡ルート2(中尾根辻の峰〈斜め十字路〉経由)
初稿:2021年3月22日
更新:2021年7月18日
更新:2025年1月09日
もう一つの連絡ルートは辻の峰(斜め十字路)を経由するルートです。こちらも標高差50m足らず、水平距離も中沢~辻の峰400m、辻の峰~南沢150mといったところで、上り下りを合わせて30分程度で歩ける距離です。道は荒れてはいますが、六杷峠を経由するルートに比べると危険個所は少なく、このルートも覚えておくと何かと便利です。こちらも、全体の半分は沢筋を歩きますから、足廻りの防水処理をしっかりとしておくのがおすすめです。
中沢を起点とする場合、迷いやすいポイントは、途中一か所ある沢の分岐(写真10)と、沢筋からの最後の離脱ポイント(写真17)です。逆コースの場合は特に判断に迷うようなところはありません。初歩的なルートファインディングの感覚があれば、まず道に迷うことは無いでしょう。ただし、三浦アルプスはどこでも同じですが、時に、大雨や強風で土砂崩れ・倒木が発生し通行不能になることがありますので、途中で引き返さざるを得なくなることも考えた余裕ある行動計画が必須です。
以下の写真は、沼間方面と中尾根方面の分岐点(「なかさわ11」の消防標識がある)を出発点としたものです。
【注】2021年7月上旬の大雨で、沢筋からの最後の離脱ポイント(写真17,18)が倒木で塞がれ進入不能となっていましたが、時間とともに復旧が進み、現在では普通に歩けるようになりました。それとともに写真を最新のものに入れ替えました。なお、この下2枚目地図『中沢と南沢の連絡ルート2 写真撮影位置(撮影:2021.5)』に、「17で沢から離脱、標識あり」の記載がありますが、この標識は21年7月の大雨で流されてしまっており、現在はありません。

本図の背景地図は国土基盤情報(国土地理院)を使用して作成した。

中沢と南沢の連絡ルート2 写真撮影位置(撮影:2021.5)
写真をクリックするとスライドショーになります。
- 1. 田浦方面中尾根辻の峰方面の分岐。杉の樹には「なかさわ11」の消防標識と。。。
- 2. 足元に道標があります。
- 3. その先を行くと直ぐに「ぬままひがし1」の消防標識。
- 4. 杉林の中を行きます。
- 5. 倒木をくぐると。。。
- 6. 青いテント小屋。10年以上前人が居住していたようです。
- 7. 赤テープのところで沢に下ります。
- 8. 沢を歩きます。今は水が涸れていますが、時に流れていることもあります。
- 9. ここで岸道(正面)に上がります。
- 10. 沢を横切ります。足もとの道標が目印です。左の沢を遡ると目的地に辿り着けません。
- 11. 道標から木の根っこを踏み台にして岸の道に上がります。
- 12. 今のところで沢を少し下ると、沢が分岐しています。ルートはやがて写真の右側の沢の上流側に下りることになります。
- 13. 暫く草叢の中の道を行きます。
- 14. 沢に下ります。12番の写真の右側の沢の上流部です。
- 15. 岩床の沢です。傾斜は緩やかですが、滑りやすいので、ロープが頼りになります(特に下りの時)。。
- 16.トラロープに沿って遡っていくと右側の立ち木に消防標識「ぬままひがし3」が掛かっています(撮影2024.10.7)。
- 17.その少し先が沢からの離脱ポイントです。倒木が沢を跨いでいるところを右に入ります(撮影2024.10.7)。
- 18a.アップです。間違って、沢を遡らないようにします(撮影2024.10.7)。
- 18b.更にアップ(撮影2024.10.7)。
- 19. そこを越えれば、あとは普通の山道になります。
- 20. 峠の気配がしてきました。
- 21. 辻の峰に出ました。今来たところを振り返って撮った写真です。右は中尾根を通って乳頭山方面。
- 22.数メートル先に左に下りる分岐があります。道標に従って南沢方向に下ります(撮影2025.1.5)。
- 23.前の写真は冬枯れで道がハッキリしていますが、夏場は草茫々で少し分かり難いかもしれません。
- 24. 消防標識「ぬままひがし4」。
- 25. 暫く綴れ織りの山道です。
- 26. 10回ほど曲がって下ると。。。
- 27. 沢筋に出ます。
- 28. 途中「ぬままひがし5」の消防標識を横に見て。。。
- 29. 沢筋をどんどん行くと。。。
- 30. 左に岸道があります。ここに登ると。。。
- 31. 直ぐに、「ぬままひがし6」の消防標識に出合います。足もとにも道標が。南沢ルートとの合流点です。
- 32. 左に行くと、森戸川(南沢)源流方向。
- 33. 右方向へこの橋を渡って行くと森戸川林道終点方面です。