玄倉~大杉山~西丹沢VC(ヤブ)
山行情報
日時:2025/03/20 天候:晴れランク:C-C-7:30 参加:7名
山行担当:CL3465 SL3198, 3847
記録担当:文責:3847 写真:3198, 3757, 3847
コースタイム
玄倉BS08:13…08:30今日沢橋…09:28大ノ山9:30…9:38戸沢ノ頭9:45…10:02遠見山10:03…10:29大杉山10:30…11:36撫ノ平11:51…12:01弥七沢ノ頭…12:57穴ノ平沢ノ頭…13:48 P1210 13:55…14:12板小屋沢ノ頭14:16…15:23西丹沢VC15:40-17:00新松田駅 歩行時間:6時間23分/休憩時間:48分
※- 公共交通機関での移動
コースマップ
記録日:2025/03/20山行記
参加者7名が玄倉BSに8時集合。冒頭、CLから「西丹沢VC発15時40分に間に合うこと」というミッションが告げられる。挨拶、ストレッチを早々に済ませ、まずは車道を今日沢橋まで。斜面を見上げると古ぼけた細いトラロープが!ここが大杉山南山稜ルートの取り付き。道路際からほぼ垂直の取り付きを5mほど攀じ登り、丹沢湖を背にして急斜面を直登していくと、少し傾斜が緩くなった日当たりの良い開けた尾根筋(P525付近)に出る。一息ついて顔をあげると、前方にほぼ満開の黄色い花をつけたミツマタの群生が!さっそく、みんなで撮影タイム。ミツマタの花は下向きに咲くので、下から見上げる方が、黄色がより際立って見える。
参加者が先頭を交代しながら、最初のピーク・大ノ山から穏やかに高度を上げながら歩き、遠見山西尾根ルートとの合流地点(遠見山)から大杉山へ向かう。大杉山の手前から、杉林の中に残雪が目立ちだす。山頂付近からは一面真っ白となり、用心のため全員チェーンスパイクを装着する。堆積した枯れ葉に雪が積もった箇所では、足を上げるたびに、雪に絡んだ枯れ葉のかたまりがまとわりついて非常に歩き辛い。大杉山からの北山稜ルートに入り、11時36分、一面真っ白な撫ノ平に到着し、しばし休憩する。
その後、雪混じりのザレた細尾根のアップダウンが続くようになり、先頭を任される。雪に覆われた箒沢乗越への下りは手がかりも少なく、足の置き場を見極めながら慎重に下る。穴ノ平沢ノ頭からは、標高差300mのザレた急勾配を一気に登り、石棚山への一般道との合流地点(P1210)に到達。時刻は13時48分。ミッションクリアに残された時間は、残り2時間を切る。距離はまだ3kmほどあり、残雪のある鎖場、急斜面を考えると微妙な状況。
雪が10㎝以上積もった、トレースのない下り基調の登山道を板小屋沢ノ頭まで歩く。そこから再びバリルートへ。結果的には、ここからが今回の核心だった。ヤマレコの軌跡と、時おりある古いピンクテープを頼りに、雪に覆われた岩混じりの急斜面を下ること約1時間30分、緑色の屋根の西丹沢VCに到着。時刻は15時23分。準備していた缶ビールを飲む時間はなかったが、無事ミッションクリア!
ミツマタの群生に始まり、バリルートで急勾配の大小10のピークを越え、雪の積もった細尾根・急斜面を踏破するという、私の想像を超えたヤブ感満載のタフな山行だった。
【CL追記】
今回の山行後、このコースを歩いたのは何回目か改めて過去の記録を確認したところ、なんと7回目。我ながら驚いた。それは回数もあるが、7回も歩きながらその新鮮さは殆ど変化がなかったことだ。これは7回目にして初めての積雪下での山行であったことが大きい。しかし、さらに言えば、このコース、ミツマタの群落の出迎えを受けた後は、勾配のあるアップダウンや痩せ尾根の、緊張感強いられる箇所が多く、いわゆる林道や一般道は殆どない、まさに登山者を飽きさせないバリコースであるからだと改めて再認識した。今回は、私ほか6人の精鋭とともに予定通り無事に山行を終えることができた。CLとして満足一杯の、充実した一日であった。参加者に感謝。
写真をクリックするとスライドショーになります。
- 大杉山南山稜ルートの取り付き
- 取り付きから急斜面を登り、一気に標高を上げます
- ほぼ満開のミツマタの花
- ミツマタの群生に分け入ります!
- ミツマタの群生の中で、ひと休み
- ミツマタの群生をやっと抜けたぁ~!眼下にはスタート地点の玄倉BSが
- 稜線上に残雪が目立つようになりました!
- 一面真っ白の大杉山
- 一面真っ白の大杉山から撫ノ平へ向け歩く
- 撫ノ平で休憩します
- 弥七沢ノ頭から細尾根を下ります
- もう少しで、一般道との合流地点(P1210)
- 急勾配を一気に登り、石棚山への登山道(P1210)に合流。きつかったぁ~
- 残雪のある急斜面を慎重に下る
- 西丹沢VC横に無事下山