越沢バットレス自主トレ

第一パーティーは懸垂下降開始

山行情報

日時:2024/05/12 天候:曇り
ランク:D-C-2:00 参加:8名
山行担当:CL3224 SL3537
記録担当:文責:3564 写真:3811

コースタイム

鳩ノ巣駅8:20…8:50越沢バットレス取り付き (クライミング)14:40…15:10鳩ノ巣駅

山行記

越沢バットレスは、奥多摩にある高低差80メートル、幅70メートルのマルチピッチ主体のゲレンデである。私は、昨年幕岩教室、リード教室を経て、今年なんとかMRTを卒業することができた。この山行は、つづら岩、三ツ峠と並ぶMRT修了1年生用の山行である。 

「行ってきます。夜には帰るね」。見送りにきた愛猫に声をかけ、出陣。前日の清掃登山で聞いた情報、YouTubeで見た映像から、はっきり言って私はかなりびびっていた。 

天気はくもり。鳩ノ巣駅から岩の取り付きまで徒歩約30分。「絶対に落ちないように」とのMさんの言葉を胸に、順番を待って右ルートを登る。1ピッチ目はHさんがリード。私はビレイをしながらHさんの登りをじっくり見る。Hさんは難なく登っているが、私はあの岩を乗り越すことができるのだろうか。

同じグループのSさんが登り始め、すぐに「どうぞー」とコールがかかる。いよいよ始まった。気合を入れて登り始める。はじめは階段状で、徐々に角度が増す。岩の乗り越しは、Hさんの動きを真似すると、思ったよりすんなり登ることができた。でも腕がパンパン。2ピッチ目、私がリード。「がんば!」と声をかけてもらい、元気をもらう。途中、短いトラバースに少し悩むが、無事に通過。ヌンチャクをかけながら終了点に到着できた。

3ピッチ目はHさんがリード。右の滑り台と呼ばれるところだ。ツルツルのスラブで、これは確かに滑り台だ。「小さいけど、手で持つところも足を置く場所も、よく見れば必ずあるから」というアドバイスを思い出しながら、左の壁を使い、小さな突起に足を置き、小さな岩の割れ目に指先を入れながら登る。あ~、終了点に無事到着! 

懸垂下降は、右のルート終了点と同じ場所である。緑が美しく、涼しい風が吹く気持の良いところだ。懸垂下降2回で下り、再度、同じ右コースを登る。1ルート下りてきた安心感か、食事をしていないためか、急に眠気に襲われる。Hさんにいただいたラムネを食べると眠気も吹っ飛び、元気100倍!元気が出たところで3ピッチ目の滑り台を私がリード。一度登っているので、落ち着いてリードすることができた。 全員が無事に帰宅することができたことに感謝しながら、新緑の森の中を下山した。 

「ただいま~」 。幕岩からご指導いただいた諸先輩方、一緒に練習してくれる同朋、心配してくれる全ての友人、家族に感謝の意を表します。 

【CL追記】 

前回の会山行にて、滑落によりハーケンが抜けたとの連絡が入った。幸い怪我は無かったとのことでほっとしたが、改めて気を引き締めて臨んだ越沢バットレス。問題の右ルートは、主要なピンは健在で確実に登ることができた。第2スラブが混みあっており、空いていた右ルートを2回登ることになったが、担当ピッチを入れ替え、じっくり攻略することができ、新人は2名とも落ち着いて主要ピッチをリードしていた。 



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