天王寺尾根(飛行機を探しに①)
山行情報
日時:2025/01/26 天候:快晴ランク:C-C-9:00 参加:9名
山行担当:CL3623 SL3774
記録担当:文責:4150 写真:3774, 3821, 4121
コースタイム
秦野駅06:30≡07:15塩水橋07:25…07:53天王寺尾根取り付き…09:54堂平分岐…10:14尾根分岐10:24…10:40プロペラ10:55…11:35尾根分岐…12:20モノレール12:25…13:10キュウハ沢出合13:15…13:35エンジン13:50…14:05キュウハ沢出合14:10…14:50塩水橋15:05≡16:00秦野駅
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コースマップ
記録日:2025/01/26山行記
12月に入会してから、3回目の山行だった。丹沢山の近くにある第二次世界大戦の遺物であるプロペラとエンジンを見つけるのが目的の山行。
塩水橋から天王寺尾根を登り、途中からトラバースしてプロペラ、キュウハ沢を登り堰堤をいくつか越えて、エンジンにたどり着いた。戦争遺物を見たのは初めてなので感動。皆で黙祷した。後ろを歩くだけでなく、最後の区間で皆で見つけるのを競走したのには興奮。特にプロペラは、斜面をトラバースしてから急降下して走れたので高揚した。テーマがある山行も楽しい。
クモガフチ経路を森林軌道に沿って標高差400mを下ったが、最大70度位あり、楽しかった。軌道がなければ大変だったろう。
エンジンを探しに行くのに、キュウハ沢の堰堤をいくつか越えたが、最後の堰堤を越えるときに水の中に浸かるというレポもあったので、念の為に沢スパッツを持っていったが、時期のせいか水がそこまでなくて、濡れずに済んでよかった。
最後まで晴天、絶好の山日和。北側から大山とその向こうの海を眺める機会は少ないので、新鮮だった。風が冷たくて強く吹くことがあり、寒かったり暑かったりだった。歩き慣れてるメンバーが揃ってたせいか、計画では9時間のところ、7時間半で下山できた。企画運営いただいたCL、SLに感謝。車出ししてもらった方に感謝。
【CL追記】
下見のときはエンジン、プロペラの順としたため、永遠に続くのではないかと思う急登のクモガフチ経路の登りに辟易した。それに懲りて本番では順番を逆にし、同経路を下りに使ったのは正解だった。初めて同行するメンバーも多かったので、足がわからず時間的に厳しいかと心配し、その場合はエンジンを諦めようと算段していたが、ルート変更に加えて健脚揃いだったので、すべての行程を歩き通し予定よりも早く下山できた。
目標のかなり手前から、場所を知っているCL、SLは後ろに下がり、参加者に読図やGPSで探してもらった。参加者からは、探検・冒険感覚を味わえワクワク、興奮したとの感想が寄せられ、満足していただけたと思う。
一方、これらは戦争の遺物であり、搭乗員に思いを馳せお茶を注ぎ黙祷も怠らなかった。果たして搭乗員は無事脱出できたのだろうか。どんな目的で飛んでいたのだろうか。その物語を知りたいものである。
そして、今日に至るも理不尽に殺され続けるガザの人々などに思いを致し、更にますます力こそ正義の思想がはびこる現実には、快晴の山行とは裏腹に暗澹たる思いである。
写真をクリックするとスライドショーになります。
- 早朝の天王寺尾根を黙々と登る。日が当たらず本当に寒い
- 大山と朝日に輝く相模湾
- 日の当たらない所は雪が残る
- チェーンスパイクを着け、地図を片手にいよいよプロペラ探し
- ドーン!!ついに発見。それにしてもなぜプロペラだけが残った?他の機体はどこへ行った?
- 現場検証中
- 発見した喜びの笑顔
- 午後には日も当たり、うららかな天王寺尾根を下る
- チェーンスパイクを装備してクモガフチ経路に突入の準備
- 急斜面を下る。野ばらの棘に苦しめられる
- モノレール終点の構造美
- 次はキュウハ沢のエンジンを求めて
- ありました。誉エンジン。土に埋まっていたものを誰かが掘りおこしてくれたようです
- 写真に収めて、このあと黙祷
- 帰り道も気を抜かず。落ちたら濡れます