地獄棚~屏風岩山~畦ヶ丸(ヤブ)

地獄棚が見えてきた!!

山行情報

日時:2024/05/12 天候:曇り
ランク:C-C-8:00 参加:8名
山行担当:CL3198 SL3740, 3847
記録担当:文責:3959 写真:3198, 3620, 3740, 3847, 3959

コースタイム

大滝橋BS8:15…8:25林道ゲート8:30…9:20地獄棚9:57…10:48屛風岩山11:04…12:20畦ヶ丸避難小屋12:28…13:42箒沢権現山13:49…14:43西丹沢VC

コースマップ

記録日:2024/05/12
合計距離: 10541 m
最高点の標高: 1279 m
最低点の標高: 472 m

山行記

当日の天候はじっとしていると少し肌寒い気温で、雲間から時折太陽が覗くグッドコンディション。7時半過ぎにJR御殿場線谷峨駅からジャンボタクシーに乗車。山行スタート地点の大滝橋まで丹沢湖を横目に約30分のドライブ。

今回のバリエーションルートは、沢の歩行・渡渉、ザレ場の急登・下降等とお楽しみが盛り沢山のため、全員ヘルメット着用で挑んだ。まずは地獄棚を目指して大滝橋から約1時間登った。西丹沢は水が青く澄んでいて、何度見てもきれいだ。魚影もチラチラ確認できた。途中5~6の渡渉箇所は岩が滑っており、登山靴では足を取られやすく、慎重に運んで目的地に到着。「地獄棚」という名に負けない落差50メートルの迫力ある大滝は一見の価値があった。

次に沢を少し戻って屛風岩山を目指す。登り前半はかなりの急登で、右が切れ落ちている、足場が狭い、落葉が深く堆積、ザレている等と注意を要する箇所が30分以上続くとのことで、全員チェーンスパイクを着用した。チェーンスパイク初着用者が数名いたが、「何と役に立つ道具なんだ」と皆が口を揃えて語っていた。それ程にこの急登はスリリングだったということだろう。急登後は比較的緩やかなコースを植物保護ネット沿いに、ワイヤーを避けながら登って屛風岩山に到着。

ここからは、少し強い風が吹く中を畦ヶ丸、箒沢権現山まで約2時間、ひたすら歩いた。最後の箒沢権現山から西丹沢VCまでの下りは、途中に細尾根で左右切り落ちている箇所も少しあったが比較的歩きやすい斜面が続いた。参加者は健脚揃いで、予定より約1時間も早くゴール。バス乗車時間までコーヒーやビール等を片手に皆で和やかな時間を過ごした。

今回の山行は、前半に緊張感あるお楽しみ箇所をギュっと詰め込んだ密度濃いコース設定だった。

【CL追記】

前回(2022年)の同山行では、畦ヶ丸から一軒家避難小屋に下りた。今回は箒沢権現山まで足を延ばして西丹沢VCへ下山した。

瑞々しい新緑の林を吹き抜ける風、透き通った沢の水と白い石、遠くには富士山と緑のグラデーションに囲まれたダムの景色など、春の西丹沢を肌で感じながら長めのバリエーションルートを楽しんだ。

地獄棚という名とは裏腹に、緑に囲まれた高い断崖を流れ落ちるこの滝は何と言っても美しい。地獄棚右岸尾根の登りがこの日の核心。左右切れ落ちた細尾根を参加者の皆さん緊張しながら慎重に、無事歩ききった。美しいこの景色はこの切り立った高い断崖があるからこそ。感動の景色には危険がいつも一緒だとあらためて実感する。



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