ユーシン沢・檜洞沢・経角沢
山行情報
日時:2024/11/09 ~ 2024/11/10 天候:晴れ/雨のち曇りランク:D-D-8:00 参加:7名
山行担当:CL3623 SL3005
記録担当:文責:3847 写真:3847, 3623, 3634
コースタイム
1日目
新松田駅北口7:00=7:20寄大橋7:28…9:35雨山峠9:40…10:50ユーシンロッジ11:35…11:45ユーシン沢遡行…14:38ユーシンロッジ(泊)
2日目
泊地7:30…8:35雨山峠8:46…9:35釜場平9:40…11:29寄バス停
※=タクシー
山行記
1日目
8月以来、沢に行けておらず山行計画をサーチ。ユーシン沢・檜洞沢山行に目がとまる。だが11月という時期、1泊2日の避難小屋泊の沢山行。沢経験の少ない私にはややハードルが高いが、思い切って申し込む。だが、この時期の遡行時の服装は?着替えはどうしよう?いろいろ分からないことがあたまに湧いてくる。出発直前までパッキングに悩む。沢装備一式、エアマット、着替え、食糧などを詰め込むと、40+5ℓのザックに入らない。結局、出かける直前にシュラフを諦めることに。
新松田駅に集合後、タクシーで寄大橋まで移動。ここから雨山峠を経由してユーシンロッジまで歩く。途中5~6回の渡渉があるが、全員軽快にパス。雨山峠でハーネス、ヘルメットを装着。沢沿いの荒れた登山道を下り、予定より早くロッジに到着。ロッジは閉鎖されているが、一部が避難小屋(水、トイレなし)として開放されている。おそるおそる入ってみる。6畳程度の板張りと畳部屋の他に炊事場が利用可。
荷物をデポしユーシン沢へ。沢沿いの道を10分ほど進み入渓。暫く遡行すると淵が。右側のバンド部分を腰まで浸かり、へつるか泳ぐ必要がありそうだ。夏なら当然GOだが、巻きとなり安心する。だが良い下降点がなく、結局かなりの高巻きをして沢に戻る。遡上していくと、ユーシンブルーの釜が美しい4mほどの滝(魚止滝)が現れる。ここは左岩部分を登る。CLがリードで登りロープを設置。アッセンダーをセットし滝を越える。
この沢は透明度が高く明るい。ときおりイワナの魚影も見える。白いゴーロ帯をT女史はぴょんぴょんと軽々越えていく。流石だ!スラブ状の滑床を進んでいくと、檜洞沢・ユーシン沢出合に。少し長めの休憩をとった後、右側のユーシン沢方面へ。小滝やチョックストーンなどを越えながら進んだところで脱渓。ここからが本日の核心。尾根まで標高差200mほどの急斜面を30分以上直登。汗だくだ。前方に赤いプレートが見えた瞬間、ほっとする。紅葉が始まっている尾根道をロッジに向けて下りていき、無事ロッジに到着。
着替えと寝床を整えた後、ロッジ玄関前で早めの夕食を兼ねた懇親会のスタート。夕食は共同食の豚汁とうどん。冷えた身体にしみわたる。翌日の天気は微妙。起床は6時30分。檜洞沢の遡行は朝の天気状態で判断する旨を確認し、早めに就寝する。
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2日目
前夜、シュラフ無し(防寒着にシュラフカバー)で寝たが、何とか無事に6時30分起床。外から雨らしき音が。外に出るとやはり弱い雨が降っている。皆で炊事室に集合し、朝食を摂る。CLから「夏ならば、この程度の雨なら実施するが、今回は無理せず沢遡行は中止する」との話がある。皆で次回の檜洞沢リベンジを誓う。
気持ちを切り替え、帰り支度する。とは言え、ここから寄バス停までは4時間近くかかる。全員、レインウエアを着てロッジを出発する。雨山峠までは沢沿いの登山道を進む。設置されている古い木製の橋は雨に濡れ、非常に滑り易く慎重に歩く。雨山峠で一息入れると、突然“わぁ~、いたぁ~!”という声があがる。例のやつだ。早速、持参した虫除けスプレーを噴きかけ、皆大事に至らず。
釜場平を経由し、渡渉ゾーンへ。昨夜の雨で水量がやや増えていたが、無事通過。長い林道を歩き、寄バス停に11時29分に到着。1泊2日の沢山行を無事終了する。次のバスは12時40分発。皆でバス停横の「みやま浜膳」で反省会を兼ね昼食を食べることに。もちろんビール付きだ!此処に入ったことはなかったが、定食や麺類のメニューも豊富で美味かった。
今回、来期の沢シーズンに向けて、沢登りをされているベテランの方と顔を繋いでおきたい一心で参加させていただき、皆さんといろいろお話をしながら、久しぶりの沢を楽しむことができた。また来年の沢計画の話も聞けた。2日目の沢遡行は残念ながらできなかったが、私の目的は十分達成することができた。来シーズンの沢山行が楽しみだ。
【CL追記】
このルートは今回で3回目。前2回は暖かい時期だったが、今回は紅葉とユーシンブルーを一枚の写真に収めようと狙った。残念ながら下の方はまだ紅葉には早かったようだ。
しかも2日目は朝から雨。沢遡行は諦めるとしても、同角山稜を抜ける手もあると思ったが、スマホも圏外で、雨量も読めないことから撤退することとした。開けて明るい檜洞沢の紅葉は次の宿題となったが、ユーシンブルーと尾根の紅葉はじゅうぶん楽しめた。
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