2024沢合宿 勘七ノ沢(中級)

新緑に映える勘七ノ沢F1上部。CLによるビレイ

山行情報

日時:2024/05/18 天候:晴れ
ランク:D-C-6:30  参加:7名
山行担当:CL3063 SL3597
記録担当:文責:3846 写真:3060, 3686, 3846 ビデオ:3846

コースタイム

二俣8:00…8:20F1…8:50F2…9:20F3…9:40F4…11:10F5…11:50F6…12:30昼食・13:00脱渓…13:40天神平14:00…15:10二俣

コースマップ

記録日:
合計距離: 5556 m
最高点の標高: 1123 m
最低点の標高: 454 m

山行記

本年度の沢教室3日間を受講させていただいた後、自身4回目となる沢山行。ヤマレコでルートを作成し、地理院地図に取り込んで、丹沢の谷200の遡行図をもとに沢を描いて、F1~の標高とグレード、登り方を書き入れ印刷し、満を持して参加する。 

渋沢駅に7時に集合後、県民の森駐車場へはHさん、Yさんのマイカーで向かうが、着いてみると2台分のスペースを残してすでに満車であった。7時40分には二俣に到着。沢靴に履き替え、装備を整えて入渓。 本日の予定はF1~F6、その上流ゴルジュ・連瀑を遡上し、890m地点から天神平分岐の登山道、堀山の家を経由して小草平尾根を下って二俣に戻るD-C-6:30の山行。 

沢を始めたばかりで、服装が一番悩んだところであったが、新緑まばゆい快晴のもと気温も23度前後とあって、普段の登山パンツ、上は薄手のラッシュガード、滝のしぶきを浴びるところでは合羽を羽織ることで、とても快適に沢の遡行を楽しめた。今回はシャワークライミングの場所はなく、唯一F3の滝壺が腰まで浸かる程度であった。 

F1、7m、滝の左側のグレードはⅣ。CLがリード登攀し、支点構築後、トップロープの指示。ここは最初の取り付きがやや難しかったが、後半はしっかり乗れてリラックスして楽しめた。

F2、6m、右ルートⅢをSLはフリークライミングで登って支点構築、セカンドはフィックスロープ・アッセンダーの指示が出る。

F3、10m、腰まで釜(滝壺)につかって、へつって取り付く。右ルートⅢ。ここもCLがリード登攀し、支点構築後、フィックスロープ・アッセンダー。滝の後半は滑り落ちるとウォータースライダーに乗っかって滝つぼ一直線だねと、登攀後メンバーのIMさんと会話。

F43mと10mの2段のとっても見栄えのする滝(右ルートはⅢ)。1段目を高巻いたのち10mはCLのリード。10m後半はルンゼに入りフィックスロープ・アッセンダーで登るようにベテランHさんからアドバイスをいただき、登攀。

F5、12m、ここで記念撮影。左ルートはⅢ。CLがリード登攀。後続はフィックスロープ・アッセンダーで。この先はF6~ゴルジュ・連瀑が続く。3m~4mの滝が連続して次から次へと現れ、実に楽しい。 

12時20分~標高870mで40分の昼食休憩。予定は890mであったが、手前870mからの急登の尾根は明瞭でわかりやすく、40分程度で天神平分岐の手前で登山道に合流、休憩後、堀山の家から小草尾根を下って駐車場へ15時40分に到着。 

今日1日を通して適宜の判断、ルートファインディング、リードクライミング、支点構築、登攀方法、アシスト、ビレイ、ロープの回収など対処すべきことが非常に多くCL、SL、参加された沢経験者の全員がそれらを適宜、的確に行っている一方、自身はそれを単に眺めているだけであったが、非常に勉強となる一日であった。躊躇せずにリード登攀できるスキルをベースに、学ぶべき点が多岐にわたることを痛感。 

下山後は、今日の宿泊先である表丹沢野外活動センターへ。我々は3番目の到着。CLが事前に準備してくれていた野菜をカットし肉を焼いて、すき焼きと〆のうどんを手早く完成させ豪華でとっても美味しいすき焼きにビールとワインで乾杯、皆で舌鼓。

19時からは各班リーダーから本日の山行の総評、続いてひとりひとりの感想と今後の展望などを語り合い、沢好きなメンバーとの交流を深める部屋での語らいも消灯過ぎまで続く楽しい沢合宿であった。 翌朝の朝食では紙の器にご飯、目玉焼きにウインナーにみそ汁と満足感あるメニューで、食べ終わった時にはごみを片付けるだけで、何も残らない見事な手際の良さに、ここでも感服。 



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2024沢合宿・勘七ノ沢