弥七沢左俣
山行情報
日時:2024/07/07 天候:晴れランク:D-C-7:30 参加:5名
山行担当:CL2860 SL3730
記録担当:文責:3697 写真:3730, 2860
コースタイム
玄倉駐車場08:05…08:50弥七沢出合09:10…11:00(535m)11:10…11:30左俣出合11:30…14:00(705m)14:15…14:35尾根取り付き14:35…15:00稜線(820m)15:15…15:30弥七沢右岸尾根分岐15:30…16:50弥七沢出合16:55…17:40玄倉駐車場
山行記
10年近く前に実施されて以降、しばらく企画されていなかったという沢山行。2級の沢で、Ⅳ級の滝が登れること、というのが参加条件。
当日、平地では35℃を超える猛暑日の予想、沢日和かなと期待。7時に新松田駅に集合し、SLの車で玄倉に到着するも、当日は「第24回カヌーマラソンIN丹沢湖」の開催日で、出場する選手や大会関係者でごった返していて、奥の方の臨時駐車場に案内され、辛うじて駐車することはできたが、こんなにカヌーが盛んとは知らなかった。勿論、沢に行くのは我々だけ。
沢装備を着けて玄倉を出発。しばらく林道を歩き9時少し過ぎに入渓。早速、4mの滝。まずは安全にロープで確保してもらって、アッセンダーで登る、その後もアッセンダーかチョン掛けで登る。
その次は深い釜で、腰の上まで水に浸かったところから垂直に登る滝。手足をしっかりかけられる箇所がなく、設置されているロープにつかまって、力づくで登らないといけないので、高さは3メートルほどだが、特に女性には大変手ごわい。ずぶ濡れになり、ザックも水没している彼女を後ろからサポートし、身体を押し上げ、上からも引き上げてようやく登破。自分はSLに追加してもらったロープと合わせて両手で2本のロープを持ち替えながら、腕力で登りきる。
その後も高さはないが、フリーで登るにはリスクを感じる、地味だがいやらしい小滝が次々に現れ、クラックを利用して登ったり、丸太を利用して、またその設置場所を登攀の途中で変えながら登る。その後は水が少なくなり、吹く風も、いつもの沢の冷気ではなく、むっとした温風に変わっていた。最後は2段20mの滝を登攀し、おまけの涸滝、といってもロープなしではリスクのある滝も踏破して遡行終了。
詰めは、大杉山に続く尾根を目指し、そこからしばらくは「ヤブ山行」で使っているやせた尾根ルートを行きつつ、途中から弥七沢右岸尾根を下り、最後は30mほどを懸垂下降で下りて、元の入渓ポイントに到着する。玄倉に17時40分に着いた時にはカヌー大会は終わっていて、駐車場にある車は我々のものだけだった。当日はヒルの被害者が続出、自分は大丈夫だったが、帰宅後、何かの虫に右もも7か所、左もも1か所刺されていた。この時期、全身に虫対策必須。
この沢は、高さのない地味な滝が次々に出てくるが、どれもこれも登るのに難儀する。多分、玄人好みの沢なのかなとの印象を受けた。いつも違う沢に来ると新しい発見があり、久しぶりに計画してくださったCLに感謝です。
【CL追記】
下山に使った弥七沢右岸尾根末端には高い落石防護柵が設置されたので、中ノ沢林道に下りるために、ピンポイントで防護柵の切れ目に尾根を下降する必要がある。今回は、入渓点の防護柵切れ目箇所に下降した。尾根下部は急傾斜のため懸垂下降した方が安全で、30m×2本を使い一回の懸垂下降で林道に出ることができた。
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