鎌倉探訪 ⑰ 一つ火法要

本堂前に檀家献納の灯りが灯って、今夜の法事のにぎにぎしさを盛り上げる

山行情報

日時:2024/11/27 天候:快晴
ランク:A-A-4:00 参加:20名
山行担当:CL2751 SL1876, 2679
記録担当:文責:3989 写真:2751

コースタイム

藤沢駅15:00…藤沢駅北口サンパレット広場(藤沢宿のレクチャー)…庚申堂…江の島弁財天道標…金砂山観音・鼻黒稲荷…天皇行幸碑…遊行寺橋…16:40 藤沢宿交流館 17:00…遊行寺境内見学…17:30 遊行寺本堂入堂(歳末別時念仏会・一つ火法要参列)20:30…21:00 藤沢駅 歩行時間:1時間30分 行動時間:6時間

コースマップ

記録日:2024/11/27
合計距離: 2870 m
最高点の標高: 24 m
最低点の標高: 10 m

山行記

藤沢駅に15時に集合し、江の島道を通り、遊行寺で開催された歳末別時念仏会に参加した。途中、庚申堂、金砂山観音や明治天皇行幸碑に立ち寄った。17時半に本堂で法要の開始となる。一般参加者は250人ぐらいであった。歳末別時念仏会とは、元来年越しの念仏修行ということで、かつては12月に行われていたが、現在は11月に行われる。この法要は「1年間の悪業を懺悔し、来年の善業を志す」と言う意味である。1年で最も荘厳な法要で、一遍上人以来、700年間行われている修行の一つである。

法要が進み、念仏の合唱が終わると、いよいよ今晩のクライマックスとなる。順に、灯火が消され、最後には漆黒の闇となった。闇の中から十八念仏が始まり、しばらくすると、僧侶が火打ち石で火を起こし、火花が散っていき、闇からしだいに灯明へと移され、再び弥陀と釈迦の光明に照らされた世界が戻ってくることを表現する。普段慌ただしく過ごしている生活から離れ、次第に暗闇になる空間で自己を見つめ、灯される灯で新たな気持ちを吹き込み、念仏に包まれ、次第に一体となる非日常を体験することができた法要だった。

【CL追記】 

前回、一つ火法要に参列したのは2018年で、コロナ前だった。コロナが収まってから、参列が先着順の申込制になった。参列200名までと、人数制限も設けられた。一つ火法要については山行記にあるとおり、日常では体験できない真っ暗闇と、その後の点灯で光明が戻る一連の流れは、印象的で神妙な気持ちになる。年に1度くらいは、こんな時間を持つのも良い。



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