滝子山寂悄(じゃくしょう)尾根(夏山トレーニング山行③)

楽しい岩場?笑顔も

山行情報

日時:2022/06/12 天候:曇り時々晴れ
ランク:B-B-6:30 参加:25名
山行担当:CL3561 SL3045、3452、3198、3630、3523
記録担当:文責:3840 写真:3630、3740、3561

コースタイム

笹子駅8:53…9:36桜森林公園9:44…9:48寂惝苑入口分岐9:58…10:16高圧線鉄塔No83笛駒線10:18…10:24大鹿林道横断点(南稜)10:25…11:08滝子山南稜…12:21浜立・寂ショウ尾根分岐12:22…12:38滝子山13:09…13:27男坂・女坂分岐13:32…13:51桧平14:11…14:37最終水場14:45…15:25藤沢子神社15:26…15:46初狩駅

コースマップ

山行記

「夏山」、何ともいい響きだ。高い青空と白い雲を目にしながらの快適な尾根、稜線歩きの絵が浮かび上がって来る。そんな夏山を目指すトレーニング山行の一つが今回の滝子山寂悄尾根コースだ。

今回の滝子山、実は数日前までの天気予報では到底無理と思われたが、当日は昼前から晴れる予報に。ここ最近は2回連続、雨で予定していた会山行がキャンセルとなったことから、非常に心を躍らせて玄関を出、集合場所の笹子駅に向かった。

山行参加者数は総勢26名の大所帯。リーダーが事前に3班にメンバを分けてくださり、班ごとに順次山行をスタート。3月に入会したばかりの私はまだ存じ上げている会員の皆さんも少なく、大人数での歩きではなかなかコミュニケーションを取るのが難しいことから、8人程度の班に分けてくださったのはありがたかった。

山行開始にあたり、今回のルートはコース定数30と3000m峰アルプス日帰り登山に匹敵する健脚向け、との紹介がある。9:30山行スタート。いざ歩き始めてみると急登の連続で、その定数が偽りでないことを思い知る。さすがは夏山に向けたトレーニング山行。そうしたハードな歩きの中、陽光があたりキラキラと輝く木々の新緑は心を和ませ、春セミやカエルの鳴き声は夏山歩きを想起させ、足取りが進む。

そして登ること2時間半、寂悄尾根名物、岩稜への取り付き。過去から岩稜は歩いていたものの、会の三点支持学習会でこうやって上り下りするのかと教えて頂き目から鱗状態だったので、さっそく試してみる。まだしっくりとはいかないものの、少しはコツがつかめた感じがあり、一人嬉しくニヤニヤ。

そして岩稜を登り切り、山頂に立つ。目に飛び込んで来たのは日本最高峰の富士山、そして北岳をはじめとする南アルプスの峰々。のはずだったのだが、そこは湿気の多いこの時期の山行、そうは問屋が卸さない。次回に譲りたい。山は逃げずだ。でも、ピークはいつでもどこでもそれはそれで登った者しか味わえない感慨深いものがある。やっぱり山はいい。

昼ごはんを食べ終わると下山開始。今日はピストンではなく、初狩駅まで降りるコース。下りもバリエーションに飛んだ歩き。いや~、今日も楽しい山行となった。皆さんも同様ということは、駅ホームから見える滝子山の稜線を眺め、「今日もいい歩きでしたね」とお互いに掛け合う声を耳にすれば明らか。そしてトレーニング山行は終了。

さあ、もう1ヶ月ちょっとすれば梅雨も明け、本格的な夏山シーズンだ。心が弾む!

【CL追記】
朝方には上がるはずだった雨。前日何度も天気予報を確認していたが、夜7時を過ぎて突然天気の回復が遅れる予報に変わった。急ぎSLと協議、出発を後らせて実施することとし、参加者に時間変更と共に濡れている岩場の危険性を周知して参加の確認をとった。結果全員が参加の返信。

濡れて滑る岩場を慎重に登った。山頂では皆満面の笑み!夏山に向けて自信も深まったことだろう。一滴の雨にも降られず、催行して良かったと思える一日になった。



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