京塚山~名倉金剛山(地質・地形の観察)

天神峠にて岩の観察(玉ねぎ石)

山行情報

日時:2024/10/31 天候:晴れ
ランク:A-B-5:00 参加:8名
山行担当:CL3023 SL3012
記録担当:文責:3012 写真:3023

コースタイム

藤野駅08:50…09:30ラブレター09:35…10:00京塚山10:10…11:00包丁岩…11:15葛原神社11:25…12:00名倉金剛山12:30…12:52天神峠12:57…13:40沢筋の道…14:05礫岩の道14:10…14:40玄武岩の滝14:45…15:00藤野駅 歩行時間:4時間55分/休憩時間:1時間15分/合計:6時間10分

山行記

京塚山は、藤野駅から見える「緑のラブレター」がある山で、その奥に(名倉)金剛山があります。

秋晴れの中(雨のため順延)、8人で藤野駅を出発。弁天橋で相模川を渡り河岸段丘を上がると視界が開けて、遠くに陣馬山、登山口あたりにプレート境界が見えます。緑のラブレターを通り、京塚山へ。別名石山と呼ばれ、頂上付近には大きな玄武岩や玉ねぎ石を取り込んだ凝灰岩があり、裾野には枕状溶岩をまとい、海底火山だったことが推測できます。

地すべり地を観察して、包丁岩に到着。長さ50~60m、高さ30m、ほぼ垂直で包丁の刃を上にして立てた形をした愛川層群中津峡層石老山礫岩の岩です。岩は馬の背のようで、幅30cm位しかありませんが、背に上がり観察しました。(名倉)金剛山は、急坂を登ると両側が切れ落ちたやせ尾根で、祠のある頂上で昼食です。近くに玉ねぎ石や角礫凝灰岩があり、ここも海底火山のようです。

下った天神峠の両側は亀裂の入った岩の壁(断層?)でした。シュタイナー学園の裏の礫岩が厚く堆積した道は延々と続き、玄武岩の立派な滝と、イワタバコのある小さな滝がありました。

とてもワクワクする地質と地形の観察会でした。

【CL追記】

地質並びに地形を観察する山行はあまり計画されていないと思われる。会員の中にも、岩とか地形に興味がある方もいるのではないかと思い、今回の山行を計画した。説明とか観察に時間をかけたので普通の山行より時間がかかったが、普段見逃すような岩や地形の成り立ちに関心を持てて、一層興味が湧いたのではないかと思われる。今後もシリーズ化して定期的に行いたい。

今回の山行で困ったことはヒルの被害であった。一人かまれ、靴・ズボンに多数付着。名倉金剛山の登山道にはヒルが多数。登山道入り口にはヒルの注意書きがあった。丹沢からここまで進出してきたかと驚かされた。中央線沿線まで広がるのは時間の問題かと危惧される。



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