孫山周辺のバリルート(ヤブ)
山行情報
日時:2023/11/21 天候:晴れランク:C-B-5:30 参加:14名
山行担当:CL3657 SL3591
記録担当:文責:3904 写真:3331, 3591, 3198, 3657
コースタイム
相模湖駅8:06…9:02子孫山ノ頭9:04…9:12孫山…10:15長久保山10:18…11:08孫山11:09…11:35矢ノ音12:14…12:20テシロ…13:21相模湖駅
山行記
相模湖駅から線路に沿ってしばらく進み、中央自動車道をくぐり、坂道を登り切ったあたりの民家の庭先から登山ルートに入った。ここでは、ご迷惑をおかけしないよう極力静かに歩いた。いきなりの急登で踏み跡は薄いが、尾根に沿ってグングンと高度を上げた(と言っても標高500m程度ではあるのだが)。ほどなく子孫山ノ頭に到着した(さまざまな地図や表示に孫山と書かれたものもあり、どういうことなのかと話題になったのだが、おそらく子孫山ノ頭や後述の大明神山を含めた総称を孫山というのではないかと思う)。
しばらく一般登山道を進むが、大明神山の手前で沢沿いの道に分け入る。シダが生い茂り、濡れた石で滑りやすい沢沿いの道を下って、子孫山ノ頭登山口のすぐそばまで下りた。ここから、また別の道を登り返す。「これぞヤブ山行の醍醐味」である。今度は、植林帯の中の比較的緩やかな明るい道を登ってゆく。時々、枝打ちした枝が足に引っかかり歩きにくい。先ほど分岐した場所のほんの少し先で一般登山道に復帰し、ブルドーザーで林道を造成している場所を登ると大明神山の山頂であった。
なお、今回は地図読み能力を高めるため、何人かでトップを交代した。道を間違えることもあり、道を探して歩き回ることもある。ヤマレコ等で正しい道がわかっている人もいるのだが、簡単には教えない。別に意地悪しているわけではなく、地図読み能力を高めるためである。
大明神山からは、一般登山道を進み、太平小屋を通過する。少し先にあった矢ノ音への案内に従い、左側に分岐した急登を「あと少し」とがんばって登ってゆくと、やがて矢ノ音に到着し、ここで昼食を摂った。矢ノ音の山頂は平坦で広いが、眺望はない。矢ノ音は「やのおと」と読むのか「やのね」なのかについても話題になったが、どちらが正しいというようなものではないらしい。
矢ノ音からの下山は南尾根を真っ直ぐ下ることになっているが、下山口がわかりにくく、あちこち探し回った(わかっている人たちは黙って見守った)。事前にチェーンスパイク持参の指示があったが、急下降とのことで、ここからはチェーンスパイクを装着した。雪の無いところでチェーンスパイクを使うのは初めてであった。急下降を快適に下ることができるが、枝や草、根などに引っかかりやすくなるので、引きずらないように歩くなどの注意が必要である。
途中で行き止まりになっている場所があり、地図にしたがって、南東方向のヤブをかき分けてルートを探すと踏み跡が現れた。ここからは、さらにスピードを上げてほぼ真っすぐに尾根を下ると人家が見え始め、広場に出た。最後の難所と言われる渡渉をして国道20号線に出ると、相模湖駅はすぐであった。
【CL追記】
晴天の下、予定よりも多く14人の山行となったが、平日でもあり、孫山周辺は行き交う人もほとんどなく、貸し切り状態でのびのびと歩くことができた。廃登山道では鬱蒼と茂るシダの中、探検気分でルートを確かめ、確かめしながら歩くことができて、楽しい山行であった。何より何ごともなく終えることができてほっとした。
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