三石山 (いちろく会)
山行記
ことし、ある節目を迎える昭和16年生まれ、約半数の25人くらいを想定してランクを低くしバス山行を計画したが、そのもくろみははずれてしまった。まだまだ「登山」をしたいわけで、あまりに安易な山は魅力がないということか参加申込が少なく、バスをキャンセルして、ワゴンタクシーで行くことになった。申し訳ないが若い方2人にご遠慮いただき9人での「懇親(山)行」である。
アクアライン木更津から久留里線沿いに走り、三石山観音寺へ。駐車場…展望台…観音寺…山頂まで40分もあれば行ける。ご本尊は十一面観音で、苔むした崖に観音像が並ぶ岩をたどる。三つの巨岩が天に突き上げているのが山名の由来で、標高282mの頂には縁結び祈願ハンカチがひらめく。
お参りのあと「自動で鳴る鐘」が正午の九つを告げた5分後に発ち、亀山湖温泉「嵯峨和」(黒湯)で入浴、昼食(猪豚鍋)懇親会となった。呑むほどに舅姑(?)的話題で 盛り上がったのであるが、絞めは「喜寿に富士登山をしよう」と、希望に満ちていた(と記憶している)。
帰途立ち寄った久留里城天守閣への標高差100mが本日一番の登りであった。「高齢者は車で上まで行けます」の立札を横目に、温泉でゆっくりしすぎた後なので、木杖を借りて樹林をゆく。里見北条合戦記念碑が立ち、再建の天守閣内は資料館になっている。房総でこのごろ盛んなJAの直売所に寄り、1時間ほどで横浜に着いた。
まだまだ山も日常も予定表に隙間無い「いちろく」メンバー、三ヶ月前に決めた貴重な一日が春日和に恵まれて、ほんとうによかった。交通、入浴、昼食代・合計6,800円、少しの余剰を次の通信費にお預かりした。次回の参加が多いことを願って!