針ノ木岳~船窪岳
山行情報
日時:2021/07/31 ~ 2021/08/02 天候:晴れ一時雷雨ランク:C-C-9:00 参加:11名
山行担当:CL2535 SL3129,3131,2654,3304
記録担当:文責:3433 写真:3433
コースタイム
1日目(7/31) 扇沢10:21 - 大沢小屋11:46/11:56 - 針ノ木小屋16:21
2日目(8/1) 針ノ木小屋5:59 - 針ノ木岳6:50/7:00 - 蓮華岳9:18/9:30 - 北葛岳12:55/13:07 - 七倉岳14:55/15:01 - 船窪小屋15:13
3日目(8/2) 船窪小屋6:42 - 天狗の庭7:12 - 鼻突八丁8:07/8:11 - 岩小屋9:04/9:10 - 七倉山荘11:31/13:00 - 信濃大町駅13:30
山行記
1日目
日本三大雪渓の一つ「針ノ木雪渓」とランプの宿として有名な「船窪小屋」に泊まれる山行で是非とも参加したかった。長野駅に11名が集合、そこからバスに乗車し登山口となる扇沢には10時に到着した。天気は曇り空。大きな雲が山々を覆っていた。準備を整え10時20分に扇沢を出発。最初は車道を何度か横切りながら樹林帯の中を進み、大沢小屋を過ぎると沢沿いの左岸に取り付いた。
12時45分お待ちかねの「針ノ木雪渓」の末端付近に到着。ここで全員アイゼンを装着し、蒸し暑かった登山道とお別れし、天然クーラーの上を「涼しく登るぞー」と思いきや、途中から本格的な雨に見舞われ雨具を着ての登りとなった。雪渓も終わる頃になると雨も止んだが、その後再び雨になった。土止めの丸太をつづら折りに登りを繰り返して16時20分ようやく針ノ木小屋に到着した。
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2日目
本日は長丁場になるため、6時に出発の予定。小屋の朝食は5時30分からで並んだ順とのこと。何としても1回転目の朝食をGETしなければならない。このミッションをこなすため、5時から全員で食堂前に並んだ甲斐があり、予定どおり6時に針ノ木岳に向けて出発することができた。針ノ木岳頂上には1時間弱で到着し、遠くの山々、眼下には黒部湖も見え景色を楽しんだ。
一旦小屋まで戻り、今度は蓮華岳に向けて再出発。蓮華岳から船窪小屋までは稜線上の楽な登山道と思っていたが、予想に反してこのコース中々な手強くハードであった。蓮華岳頂上までは一面「コマクサ」が咲き乱れ、中には珍しい「白いコマクサ」も咲いていて私達を存分に楽しませてくれた。ここからが長かった。登山道がガレていて落石に注意しながらの急下降。途中には長い鎖場。これでもか~と降りた後はその分急登を登るのを北葛岳、七倉岳と繰り返す。
15時に七倉岳頂上に到着した時は疲れもピークであったが、「小屋まであと少し」と進んでいると、こちらに向かって手を振っている女性が居る。だれ?と思ったら船窪小屋のおかみさんが迎えに来てくれていて、15時10分無事船窪小屋に到着した。
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3日目
昨日、夕食時は雷と激しい雨だったが今朝は雲が取れると、剱岳・立山・薬師岳・槍ヶ岳等周りの山々が広がり素晴らしい絶景を堪能した。毎日行っているというラジオ体操を全員で行い、6時45分小屋の人に見送られながら出発。船窪新道を降るのだが、これまたハードであった。登山道が木の根っ子に覆われ、昨日の雨で非常に滑りやすく慎重にならざるを得ない。途中展望もなく黙々と歩き続けると岩々ゾーンが出現し、そこを抜けるとようやく七倉温泉に到着し、厳しくも楽しい山行を終了することが出来た。
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【CL追記】
針ノ木雪渓では滑落石を注意しました。特に、時々ガスにより上部が見えにくくなった時は警戒しました。
蓮華の大下り、北葛乗越から七倉乗越間は、要所にハシゴ、くさりが架かっていたものの、気を抜けない岩稜でありストック折りたたみ三点支持と落石防止で安全第一を心掛けました。七倉尾根の鼻突八丁下りも同様でありました。
気まぐれ雷様の動向が最大の難点だったです。ラジオのチリチリ音と雲の流れを警戒しながら一刻も早く小屋着を心掛けました。幸いにも雷様が迂回してくれましたが、船窪小屋到着後、しばらくして突然の大雷鳴とともに豪雨となりました。尾根ルートで遭遇せずに本当にラッキーでした。
ルートは整備されており問題なく歩けましたが、スケールの違いがあるとはいえ、「かにのヨコバイ、タテバイ」