笠ヶ岳
山行情報
日時:2021/07/30 ~ 2021/08/01 天候:7/30 晴れ 夜 雨 7/31 晴れのち曇り 8/1 晴れランク:C-C-6:30 参加:9
山行担当:CL3023 SL2569 、3509
記録担当:文責:3502 写真:3023 、2569
コースタイム
7月30日
11:55新穂高RW…13:05わさび平小屋…14:25秩父沢…15:50 シシウドヶ原…16:50鏡平山荘
7月31日
06:40山荘…07:37弓折分岐…08:20大ノマ乗越…09:55秩父平…11:37抜戸岳分岐…13:20笠ヶ岳山荘…13:50笠ヶ岳
8月1日
06:40山荘…07:07抜戸岳分岐…08:00杓子平…08:20笠新道分岐…11:55登山口…12:45新穂高RW
山行記
1日目
八王子駅4H 7:20、参加9名が集合。7:29発あずさ1号に乗る。天候が不安定な中、雷雨を心配しながらの出発。発車まもなくして雨が斜めに降りかかる。松本まで2時間。やがて青空が見えてきた。
松本駅から新穂高登山口までタクシー。着けば強い夏の日差し。昼食を取り、12:00出発。日陰をたどりながら、天然クーラーの風穴に吸い寄せられながら林道を歩く。わさび平小屋まで1時間。さらに小池新道へと入る。水の流れのよい秩父沢でタオルを水に浸し首に巻く。冷たい。蒸し暑さでみんな汗だくだ。徐々に高度を上げていく。途中、コバイケイソウやキヌガサソウに迎えられ元気になる。
16:50鏡平山荘に到着。山荘は去年改築されトイレが新しくなり、とても快適だった。夜になり、外は音を立てて雨が降り出していた。
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2日目
朝食の順番は昨日の到着順になっていて6:00だった。その前に鏡池に行く。雨はすっかり止んでいて青空だ。朝日に雲が赤く染まり山々がくっきりと見える。そして鏡池には槍ヶ岳と穂高連峰の姿が映り、最高のプレゼントをもらった。朝食を食べ、売店で「鏡平からの山岳展望」の手ぬぐいを買う。出発前に手ぬぐいの山と景色を比べてみる。山の名前が分かるとさらにうれしい。
6:40に出発。天気は上々、心が弾む。右に槍ヶ岳、穂高連峰を見ながら弓折分岐まで登る。山の天気は変わりやすい。あっという間にガスが広がり何も見えなくなってしまった。だが、そのおかげで雷鳥に2回も遭遇した。2回目は親子だった。そのあとは足元の色とりどりのお花が楽しませてくれた。黄色のミヤマキンポウゲ、シナノキンバイ、白のハクサンイチゲ、ブルーのミヤマリンドウ、ピンクのハクサンフウロと一面のお花畑。
汗をかきながら登り続けるとたくさん残っている雪渓から上がってくる冷たい風が気持ちいい。笠新道分岐を過ぎ、かわいいチングルマに囲まれて昼食を取る。笠ヶ岳山荘までは1時間くらいか。山荘はまだ見えない。
テント場の岩に「がんばれ」と書いてある。もうひと頑張り。着いた。ザックを下ろして笠ヶ岳山頂に向かう。期待の360度の眺望にはありつけなかったけど、いとおしい三角地点に触れ、写真を撮る。下山してビールを買って乾杯だ。美味しかったこと。
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3日目
4時に起き、山頂で日の出を見ようと支度をはじめるが、窓の外は何も見えない。諦めて朝食に並んでいると、「穂高が見える」と声がかかる。外に出ると青空の中に太陽に照らされたピカピカの笠ヶ岳があった。そして富士山までも見えた。
朝食を済ませ、笠ヶ岳をバックに笑顔の集合写真。心も満タンにして出発。笠新道分岐まで戻る。正面に槍ヶ岳、左奥には黒部五郎岳、右には乗鞍岳までみえる。
杓子平まで急な下り。たくさんの花々が咲く。途中、ひと際きれいなピンク色のササユリに出逢えた。笠新道のくだりは急なところも多く、緊張が続いた。笠新道登山口に着いた。休む間もなく新穂高温泉に向かう。バスの出発は13:40。急がないと。
3日振りのお風呂に生き返る。ソフトクリームにもありつけた。松本駅に無事に到着。3日間、天気にも恵まれ、笠ヶ岳の雄姿、すてきなお花畑、雷鳥や雪渓、北アルプスを満喫した楽しい山行でした。
【CL追記】
天気予報がコロコロ変わる不安定な雨模様の天候で、中止すべきが悩んだが荒天にはならず晴れもあるかなとの判断で実施した。結果、良い方に外れ三日間、雨具を着ることはなく、朝には、いずれも槍穂高が朝日に当たる絶景が見ることができ、また最終日には青空に映えた笠ヶ岳の雄姿も見られ、実行してつくづく良かったなあと思っている。
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