山行情報

日 時:7月5日(金)~9日(火)
天候:5日・6日は曇り、7日は快晴後曇り、8日は晴れ時々曇り、9日は晴れ
ランク:C-C-9:15  参加者:6名
山行担当:CL:2280 SL:2569、2873 会計:2546、2918、3101
記録担当:文責・写真 2280

コースタイム

5日(金) 歩行時間:20分
 新千歳空港10:30≡11:20イオン千歳店12:30(買い物・昼食)≡14:45夕張岳登山口15:00…15:20夕張岳ヒュッテ

6日(土) 歩行時間:7時間10分、休憩時間:1時間45分
 夕張岳ヒュッテ4:55…5:00冷水コース分岐…5:50冷水の沢5:55…6:10馬の背コース分岐…6:55望岳台7:05…7:30憩沢7:35…8:05ガマ岩…8:25 1,400m湿原8:35…8:45吹き通し8:55…9:00金山コース分岐…9:15夕張神社…9:20夕張岳頂上9:40…10:00吹き通し…10:40ガマ岩…10:45前岳湿原10:55…11:05憩沢…11:30望岳台11:35…12:10馬の背コース分岐…12:25冷水の沢12:35…13:10冷水コース分岐…13:15夕張岳ヒュッテ13:45…14:00夕張岳登山口14:15≡15:40シューパロ湖東岸(昼食)16:10≡16:50湯の元温泉旅館

7日(日) 歩行時間:4時間40分、休憩時間:55分
 湯の元温泉旅館7:00≡7:30セブンイレブン三笠道の駅店(買い物)7:50≡8:55道民の森神居尻地区…Aコース登山口9:20…9:50分岐…10:20林道終点10:25…11:15途中のベンチ11:25…12:00縦走路分岐12:05…12:15避難小屋(昼食)12:35…12:45神居尻山頂上12:50…13:35Cコース分岐13:45…14:40Bコース登山口15:00≡16:00国稀酒造(酒蔵見学)16:25≡17:00丹保旅館

8日(月) 歩行時間:7時間50分、休憩時間:1時間50分
 丹保旅館3:40≡4:40箸別コース登山口(朝食弁当)5:05…5:45一合目5:55…6:25二合目6:30…6:45三合目…7:05四合目7:10…7:30五合目…7:55六合目8:05…8:30七合目8:40…9:00八合目…9:25九合目9:35…9:45暑寒沢コース分岐…10:00暑寒別岳頂上10:45…10:55暑寒沢コース分岐…11:10九合目…11:25八合目…11:35七合目11:40…12:10六合目12:15…12:35五合目…13:00四合目13:05…13:25三合目…13:40二合目13:45…14:15一合目14:20…14:55箸別コース登山口15:20≡15:35旧増毛駅15:45≡(買い物後)16:30丹保旅館

9日(火) 登山はなし
 丹保旅館7:05≡7:30浜益海浜公園7:40≡8:05道の駅石狩「あいろーど厚田」8:15≡8:30セイコ-マート よしの店8:45≡10:00札幌市内駐車場…10:10北大植物園11:15…11:25旧北海道庁11:35…11:45札幌市内駐車場≡13:00新千歳空港

山行記

高山植物がきれいな時期である7月上旬に北海道の花の名山3座に登る計画を立てました。

天候は曇りがちでしたが、比較的安定していて、遠望はあまりないものの、たくさんの種類の高山植物の咲く登山道の歩行を満喫することができました。(文責:2280)

1日目

涼しい新千歳空港店に着き、イオン千歳店で買い物・昼食の後、夕張岳登山口に向かう。

シューパロ湖を渡る橋の辺りからは道幅が狭くなっていて、所々に設けられている待避所でなければすれ違いができない道だ。すれ違いがないことを祈りながら進む。少し進むと非舗装の道となり、時速を10~20kmに落とす。水たまりやぬかるみが多く、泥水がはねて折角の新車が汚れる。すれ違うことのできる箇所が少なく、対向車が来るとどちらかがかなり後退しなくてはいけない。

1回だけすれ違いがあるが、対向車が下がってくれてほっとする。

何とか夕張岳登山口の駐車場に早めに着く。何台か車が止まっているが、日帰り登山の車のようだ。

登山ザックとは別にコッヘルや登山用品などを入れたバッグを持って夕張岳ヒュッテまで歩く。歩行時間が20分となっているのでこういうことができる。

ヒュッテに着くと、立派な建物になっている。2008年に来た時よりも広くて新しい。この日はあまり宿泊者が来ない模様なので、ゆったりと泊まれる。また、テーブルの所で炊事をして良いとのこと。別棟の炊事場で調理をしても良いとのこと。「ユウパリコザクラの会」の管理人の方はとても親切で感じの良い方だ。

16時過ぎから調理を開始し、買ってきた缶ビールで乾杯し、フライパンでウインナー、ピーマン、ナス、エリンギ、しし唐などを焼いていただく。とても美味しい。メインは豚ばら肉の入ったキムチ鍋と鮭の混ぜご飯だ。食後は、イオンで買ってきた夕張メロンだ。とても甘くておいしい。

翌朝は早起きなので、19時半頃から就寝の準備をする。結局、我々以外には宿泊者はおらず、独占だ。毛布がたくさん置いてあるので、小生は持って来たシュラフ一式は全く使わず、毛布4枚で寝ることにする。

写真(クリックするとスライドショーになります)

2日目

朝3時過ぎに起床し、外を見ると曇り空だ。前夜のキムチ鍋と鮭の混ぜご飯で雑炊を作り、生卵を入れて食べる。卵の残りはゆで卵にする。

5時前に出発し、冷水コース分岐まで行き登り始める。馬の背コースもあるが、管理人さんによると道が少し荒れているというお話で、登り下りとも冷水コースを歩くことにする。

6時前に冷水の沢の水場に着き、休憩を取る。水はなかなか美味しい。

もう少し登ると前岳の沢の水場を過ぎ、急登となって登りきると馬の背分岐コース分岐に出る。さらに登ると石原平というシラネアオイの群生地と書かれている所に出るが、既に終わっていて葉ばかりだ。その先からまた急登となり、望岳台の直前で雪渓のトラバース箇所に出る。雪渓はこの場所だけと聞いており、アイゼンは不要とも聞いていたので、アイゼンは持って来ていない。

もう少し登って滝ノ沢岳の見える望岳台に着き、休憩を取る。

歩き始めると次第に高山植物がみられるようになり、憩沢に着くとミズバショウや黄色のエゾノリュウキンンカが咲いている。

もう少し進むと前岳湿原になり、木道を歩くようになる。その辺りから高山植物の種類が多くなる。その先にはガマ岩という岩があり、ひょうたん池という小さな池がある。

そこから蛇紋岩崩壊地を過ぎると、1,400m湿原というところに出る。ここで休憩を取る。前回来た際には、この辺りにだけユウパリコザクラが咲いていたのだが、見付からない。その代り、この辺り一帯にはシロウマアサツキがたくさんある。まだ花が咲いていない株がほとんどだが。

しばらく進むと吹き通しという所に出る。この辺りには高山植物が多く、入口にミヤマオダマキが咲いている。中央付近には固有種のユウバリソウが咲いているが、終わりが近いようで上の方だけ白い花が残っている。もう1種類のユキバヒゴタイは黒い蕾があり、これから咲くようだ。その他にも黄色のナンブイヌナズナ、ユウパリクモマグサなどがたくさん咲いている。

夕張岳は花の名山と言われ、高山植物の種類は600種類を超えるそうだ。そのうちの一部だけを見たのだろうが、それでも十分に満足することができる。(https://yamahack.com/2932参照)

金山コース分岐を過ぎて急登を登ると夕張神社に着く。お参りをして一登りすると山頂だ。北側には雲があり、残念ながら芦別岳方面が見えない。記念写真を撮り、軽食を取って粘るが、展望は見られない。

下りでは前岳湿原と望岳台で休憩を取る。馬の背コース分岐までの急な下りには白樺の木があるがとても大きいものばかりだ。調べてみると、白樺は北海道に多い樹木で、正式名称はシラカンバだそうだ。

冷水の沢で最後の休憩を取り、夕張岳ヒュッテに13:15に下山する。お腹が空いているが、ゆっくりしていると土曜日なので登山者の車がたくさんやってくることが想定され、すれ違いに苦労するのが心配なので、食事は後にして30分ほどで下山を開始する。

林道ではすれ違いが1回あり、先行車がいたので、対向車が後退してくれる。

シューパロ湖を渡った所にある駐車場で昼食を取る。

そこから1時間ほどで湯の元温泉旅館に着く。やはり下山後の温泉は気持ちが良い。

夕食は18時半から大広間でいただく。まずは生ビールで乾杯だ。夕食のメインは鴨鍋だ。刺身やローストビーフもある。

写真

3日目

カーナビでの設定を間違って、道央自動車道に乗ってしまい、江別東ICで降りてから、慌てて行き先を道民の森神居尻地区に設定し直す。これで結構時間をロスしてしまう。

何とか9時前に道民の森神居尻地区に着く。Aコース登山口を登り始めて間もなく散策路が左に分岐している。登山道とは別にいくつかの散策路があるようだ。

しばらくは樹林帯の緩やかな道を歩く。散策路を右に分けると急な道となる。そしてまたなだらかな道になりしばらく進むと、林道終点に着く。そこには大きな「熊出没」と書かれた看板がある。

休憩後、少し下ってから、長い階段上の道を登る。しばらく登ると、道は南東に向かう縦走路となる。展望が開けてきて、右手に神居尻山頂上近くの避難小屋が見える。また、登山道脇にはニガナなどの高山植物が咲いている。

縦走路分岐まで来て後ろを振り返ると、白樺の木が目立つなかなかの展望だ。縦走路はピンネシリに続いているようだが、登山道は整備されていないようで、通行止めになっている。休憩後に西に進むと10分ほどで避難小屋に着く。

この小屋は2018年9月の台風21号に伴う暴風雨により屋根の一部などが壊れていて立入禁止となっている。小屋の脇でお弁当を食べる。

小屋の辺りから山頂の前後にはお花畑が広がっており、ゼンテイカ(ニッコウキスゲ)などの花がたくさん咲いているが、花の名前が分からないものが多い。翌日登る暑寒別岳方面がよく見えるはずなのだが、残念ながら霞んでいて遠望がない。

10分ほどで山頂まで登り、記念撮影とする。ここからCコース分岐までの登山道がよく見渡せる。分岐では青山ダムと貯水池方面が見える。

ここからルートを北西にとり、急な斜面を下っていく。途中にはロープが張られている所もかなりある。簡単な山だろうと思っていたが、結構きつい道だ。

Bコース登山口まで下山し、林道を歩いてAコース登山口へ戻る。

少し時間があるので、宿のある岩尾地区を通り過ぎ、増毛町中心部にある国稀酒造に行く。

中では無料試飲もできる。ヒグマの剥製が桝と一升瓶を持って飾ってある。建物の脇には暑寒別岳の伏流水で超軟水の水飲み場がある。ペットボトルに汲んでいく。

南に戻って丹保旅館に着く。宿のある岩尾地区付近と増毛町の間の国道231号線には長いトンネルが続いている。

この宿にはお風呂がないが、すぐ前が日帰り入浴温泉施設「岩尾温泉あったま~る」になっている。広い浴室で、露天風呂から海が見えるので、夕陽の頃には良さそうだ。丹保旅館の宿泊には、入浴券が付いている。しかも、1日に3回まで入浴できるとのこと。

18時半から夕食で、たくさんの海の幸が用意されている。お刺身、海鼠、ホヤ、煮魚、山菜などがあり、追加料理でお願いした生ウニがある。磯汁にもウニが入っている。生ウニは醤油など掛けずに、そのまま食べるように勧められ、海水の塩分だけでいただく。

ビールで乾杯して、美味しいお料理に満足する。

翌日は朝早いので、早めに休むこととし、20時には就寝とする。

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4日目

朝は3時に起床とし、朝食弁当とお昼のおにぎりをお願いしておいたので、これを持って3:40に出発する。

増毛町から箸別郵便局付近まで行くと、登山口に向かう道がなかなか分からない。やっと見付けて、登山口に4:45に着く。お弁当はなかなか美味しい。

登山道は、初めのうちはほとんど平らだ。3合目にはコースタイム1時間半に対し、2合目での休憩をはさんで、1時間10分で着く。その後もコースタイムよりは早く登ることができる。

2合目付近にはマイヅルソウが咲いている。3合目の先にはミズバショウが咲いている。その後もマシケオトギリやスミレの仲間が咲いている。

なだらかな樹林帯を登り続けるが、何か所かでヒグマの糞を見付ける。あまり気分の良いことではない。

7合目手前で樹林帯を抜け、笹原に出る。空が見えて気持ちが良い。西の方には海が見える。

7合目の標識辺りからは一面のお花畑が広がっている。シナノキンバイやチシマフウロがたくさん咲いている。周りには雪渓があり、周りの山々の展望があるので、とても素晴らしい所だ。

ややきつい斜面を登ると、なだらかな道となり、9合目あたりまでが見通せる。登山道わきの高山植物の種類も違うものになってくる。ミヤマアズマギク、チシマギキョウ、ミヤマオダマキなどが咲いている。見たことのない変わった花が咲いているが、花に詳しい若者がレブンサイコだと教えてくれる。彼は我々が下山するときにも8合目辺りにいたので、頂上にはいかないで花ばかり見ていたのだろう。

少し登るとヨツバシオガマがたくさん咲いている所に出る。

9合目まで登ると、雨竜沼湿原や南暑寒岳が見える。2007年6月にはそちらから単独で登ったのだが、その辺りがよく見える。

9合目の上には、この辺りの固有種であるマシケゲンゲがたくさん咲いている。濃い紫色のマメ科の花だ。頂上で出会った人は、この花を見ることができて感激したそうだ。

少し登ると、暑寒沢コース分岐に出る。この辺りには、タンポポのようで茎に毛の生えたミヤマオグルマが咲いている。

頂上に着くと、正面に群別岳と浜益岳が格好良く見える。

今回の山行では最も天候が良く、山頂からの展望が素晴らしいので、食事をしながらゆっくりする。宿のおにぎりは、1つが珍しい甘納豆の赤飯だ。この辺りでは一般的らしい。ニンジンの漬物も美味しい。

下りでももう一度お花畑を楽しみながら歩く。この辺りのコースタイムは、高山植物を見ながらゆっくり歩く前提で時間が設定されているように思う。

7合目から下って樹林帯に入ると、急につまらなく感じるようになる。段差のある箇所は面倒だし、早く下山を終えたいと思うが、地図で見る距離はかなり遠い。しかも、傾斜が緩やかなので、登りと下りではほとんど同じくらい時間が掛かる。

それでも何とか15時前に下山することができる。

最後にストレッチをしっかりする。

時間に余裕があるので、旧増毛駅に行き、映画の舞台となった駅を見学する。駅舎内はお店になっており、ホームが残されている。

丹保旅館に着いたら、この日もまずは温泉入浴だ。入浴後に宿のご主人にお会いしてお話しすると、この宿の辺りから山に入った辺りにもたくさんの高山植物が咲いているとのこと。

夕食はこの日もごちそうだ。この日は追加料理としてアワビをお願いしておいた。生のアワビのほか、アワビの内臓を料理したものもある。他にも前日とは違うお刺身がある。ビールがたっぷりあり、国稀酒造の日本酒もあるので、美味しくいただく。もう翌日は山に登る訳ではないので、安心していただく。

夕食後にはもう一度温泉に入浴し、星を眺めてから就寝とする。

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5日目

この日は山には登らないので、札幌での観光の予定だ。航空機は15:00発だが、レンタカー店からは遅くとも13:30までに返却してほしいと言われており、昼食を取る時間を考えれば、13時には返却しなくてはいけない。このため、観光は北大植物園と旧北海道庁だけにする。

北大植物園に行き、高山植物園とカナディアン・ガーデンを目指す。以前入った際に良かったので小生が提案したのだが、今回はもう気温が高い時期になっているので、花の良い時期を過ぎていたようだ。

バラ園を見た後、博物館に入ってみると、いろいろな動物の剥製が展示してある。ヒグマやエゾシカのほか、絶滅したエゾオオカミやニホンカワウソの剥製も展示してある。

次に、少し歩いて旧北海道庁に行ってみる。レンガの趣のある建物だ。

これで観光は終わりとし、レンタカー返却後に空港ターミナルビルに行き、昼食と反省会とする。

今回も満足のできる山旅となる。