乳頭山～秋田駒ヶ岳（山と温泉）

山行情報

日時：2022/07/01 ～ 2022/07/03　天候：小雨・曇り・晴れ
ランク：B-B-5:30　参加：15名
山行担当：ＣＬ2284　ＳＬ3023,2496
記録担当：文責：3723,3747,3739　写真：3023

コースタイム

1日目(7/1)　松川温泉BS11:00…分岐点12:20…三ツ石山荘13:45…滝ノ上温泉17:00（途中休憩0:50）
2日目(7/2)　泊地7:50…白沼9:28…烏帽子岳頂上13:15…田代平山荘14:00…黒湯16:10（途中休憩1:10）
3日目(7/3)　泊地7:35…秋田駒ケ岳八合目9:20…横岳10:53…小岳分岐11:30…ムーミン谷12:05…男岳鞍部12:45…浄土平13:18…男女岳頂上13:33…浄土平13:45…八合目BS（途中休憩0:46）

山行記

1日目

東京駅6:32発はやぶさ1号にて盛岡へ、盛岡から「八幡平自然散策バス」で今回の登山口松川温泉へ。途中休憩停車した八幡平は標高1,614ｍの高原台地で深田久弥氏の日本百名山にあげられている東北有数の国立公園、そして温泉地でもある。

松川温泉で下車、準備体操後、雲行きを心配しながらスタート!!  新緑の中を歩きだし間もなくすると、雨が多かったせいか登山道はかなりぬかるんでいた。時折マイズルソウ、ギンリョウソウ、シラネアオイ、アワカガミなど花達に囲まれ、三ツ石湿原の三ツ石避難小屋に到着し昼食をとる。この避難小屋はとても整備されていて気持ちよく休憩できた。そして今回のたくさんの花の中でも特に印象に残ったお花はギンリョウソウ、まるでガラスのお花のようでとても素敵だった。

お花さん達に癒されながら今夜の宿、滝ノ上温泉（滝観荘）に到着し、お風呂チームと下ごしらえチームに分かれアッという間にカレーとサラダの出来上がり。とっても美味しいカレーを頂いた。

写真をクリックするとスライドショーになります。

2日目

昨日の悪天候から一転して清々しい青空である。滝観荘の部屋からは勢いよく自噴する温泉の蒸気が数か所見られた。滝ノ上温泉口からスタート、2日前までの豪雨により登山道は削られ悪路が続く。スッテンコロリン滑る滑る、鍛えられていない自分の脚を恨みつつ右手にストック、左手はクマザサを掴みながら緊張感を保ちアップダウンを繰り返す。

途中、やぶ蚊、アブの大群に執拗にまとわり続けられる。サブリーダーから花々の名前を教えていただくが頭に入ってこない（ゴメンナサイ）。白沼では水辺の樹上にモリアオガエルの白い卵がぶら下がるように産卵されていた。たくさんの花々に癒され小乳頭山直下に到着、そこには溶けているはずの雪渓が広がる。雪渓横の足場のない斜面を必死で登るがまたまた滑る滑る。滑り落そうな私の足の下に突然足が、見かねたサブリーダーが私の足を支えて下さったのだ。

乳頭山山頂からは田沢湖等美しい景色が広がりその後、木道を歩き美しい小さな池を左にみて孫六温泉、目的地の趣溢れる黒湯温泉へ到着した。

今回の山行は悪路とアブの攻撃に悩まされたが、以前知人から“山は天気次第で変容する”と聞いた言葉を思い出した。難山行ほど初心者域を脱出できない私に多くのことを学ばせ、良き思い出を作ってくれると思った。

写真をクリックするとスライドショーになります。

3日目

3日目は朝から晴天で、宿の車で乳頭温泉バス停まで移動して、アルパこまくさで乗り換え、秋田駒ヶ岳八合目のバス停まで移動。この日はかなりの人出で、行きのバスは4台が出た。余分な荷物を8合目の小屋に預けて出発。阿弥陀池までは緩やかな登りが続き、景色も良く、田沢湖や周囲の山々などの景色も楽しめた。

阿弥陀池を通過し、横岳から大焼砂までは、富士山の砂走のような道をひたすら下った。途中、こまくさがパラパラ咲いていた。分岐を曲がり、ムーミン谷に下りた。ここはカールになっており、湿地帯で花も多かった。暫く池塘を眺めながら木道を歩いた。ここは人も多かった。

ムーミン谷から男岳分岐まではかなりの急登で、途中岩や浮石があるため、慎重に歩いた。分岐は阿弥陀池や男女岳、ムーミン谷の眺めも良く、ここでランチを食べた。阿弥陀池沿いの避難小屋でトイレ休憩、希望者は男女岳をピストンし、避難小屋前に集合して下山した。

秋田駒ヶ岳は高い木がなく、終始美しい景色を見ながら歩けた。また、岩、湖、カール等、変化に富んだ山歩きを楽しめた。天気にも恵まれ、とても良い山行だった。

写真をクリックするとスライドショーになります。

【CL追記】

雨後のため多少のぬかるみは覚悟していましたが、かなり酷く、歩行時間を多く要しました。

また、滝ノ上温泉の情報（経由した登山者の情報）で乳頭山手前の雪渓はほんの少しだということでアイゼンの携行はなしとしましたが、履けば楽に通過できたと反省しています。