谷川岳(ゆっくり)

オキノ耳を後にして

山行情報

日時:2023/09/02 ~ 2023/09/03 天候:晴れ時々曇り
ランク:B-A-6:00 参加:21名
山行担当:CL3562 SL3131, 3304, 3409
記録担当:文責:3979, 3985 写真:3562

コースタイム

1日目
土合駅…土合山の家…マチガ沢…一ノ倉沢…土合山の家(泊) 行動時間:4時間45分
2日目
谷川岳ロープウェイ天神平駅…熊穴沢避難小屋…天狗の留まり場…肩ノ小屋…トマノ耳…オキノ耳…肩ノ小屋…熊穴沢避難小屋…谷川岳ロープウェイ天神平駅 行動時間:7時間25分

コースマップ

山行記

1日目

「お楽しみ期待しといて!」と、土合駅を降りる直前のCLの言葉。ドキドキで改札を抜けると、なぜかみんな、がっかりの表情。日本一のモグラ駅との名を馳せる地底のプラットフォーム(486段の階段)は、逆のホームだった。

土合山の家に荷物を預け、一ノ倉沢へいざ出発!心地良い風を感じる爽やかなハイキングの中、突然迫り来る圧巻の絶景に言葉を失う。天気に恵まれ、参加者同士の仲も深まる翌日への良いウォーミングアップとなった。汗を流した後は、源泉掛け流し温泉を堪能。サッパリしたところで、駅に戻った参加者がいたと判明!地底ホームまでのトンネルは、幻想的な雰囲気でとても良かったと言う。

聞けば聞くほど気になるも、夜に行く勇気もなく、翌朝登山前に体力を使う余裕もなく、「お風呂のタイミング間違ったー」と後悔…。もう食べるしかない!カニにお肉にと豪華な食事に加え、お酒も入り、こんな大盛り上がり。エネルギー満タン!で1日目を終えた。(文責:3979)



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2日目

谷川岳山頂を目指す2日目の朝。空にはまだ昨夜の月が光る。かつての小学校の宿から見上げれば、朝日に輝くオキノ耳、トマノ耳。登山超初心者の自分は内心ドキドキ。

朝食の後はロープウェイで標高1,319mの天神平まで。安全祈願の鐘は鳴り響き、我が初山行ここに始まれり。歩けば程なく眼前に目指すべき頂が迫り来る。一歩踏み出せば山は近付いてくる。歩みを止めれば近付いてはこない。悠々として急げ。開高健の名訳を思い出すのだ。

岩場、鎖場、厳しい暑さを乗り越えて、遂に辿りついた山頂。爽快感、達成感、一番は安堵感。道中の縦横に伸びる稜線、一面の緑に吸い込まれそうな感覚は極めて新鮮であった。これが小生みろくの初山行。経験を積み、仲間を増やし、いったいいくつもの山に登り、絶景と出会えるだろう?国内外の山を旅しながら登り、自らの手足で切りたつ岩壁に挑み、山に抱かれテントで眠りたい。たくさんの夢と未来に向かって、悠々として急げ。(文責:3985)

(CL追記)

SLのうちお二人は、それぞれ、途中リタイアのメンバーに付き添い下山。交通費、宿泊費を使いながら、山頂に立てずに。それでも文句も愚痴も言わないお二人に頭の下がる思いです。

参加者最高齢の方からいただいたメールの言葉に「美老久(み・ろ・く)」を改めて感じました。来期も、ゆっくり山行企画のリーダーに手を挙げてみたくなりました。途中リタイア覚悟で。



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