八方・唐松岳(ゆっくり)

雲海に浮かぶ唐松岳頂上山荘

山行情報

日時:2024/09/26 ~ 2024/09/28 天候:曇り/晴れ
ランク:B-B-6:30 参加:17名
山行担当:CL3479 SL1817, 3433, 3635
記録担当:文責:3980, 3863, 3996 写真:3479

コースタイム

1日目
白馬駅10:15-12:40黒菱平駐車場-ペアリフト-12:50黒菱平…自然歩道…13:22八方池山荘…14:50八方池…15:57八方池山荘(泊)
2日目
泊地5:38…6:59八方池…8:04扇雪渓…9:59唐松岳頂上山荘…10:32唐松岳…11:13唐松岳頂上山荘(泊)
3日目
泊地4:58…5:10唐松岳…5:55唐松岳頂上山荘…9:48八方池…10:57八方池山荘-11:30うさぎ平テラス-12:01八方駅-八方バスターミナル-16:00長野駅
※-公共乗物

コースマップ

記録日:2024/09/26
合計距離: 5119 m
最高点の標高: 2118 m
最低点の標高: 1827 m


記録日:2024/09/27
合計距離: 7586 m
最高点の標高: 2715 m
最低点の標高: 1838 m


記録日:2024/09/28
合計距離: 11432 m
最高点の標高: 2701 m
最低点の標高: 789 m

山行記

1日目

あずさ5号で真夏日の白馬駅に到着。ジャンボタクシーに乗り、黒菱平駐車場へ。クアッドリフトに乗れば初日の宿、八方池山荘まで一気に登れる。グングン登って行くリフトを横目に、私達たちはペアリフトで黒菱平へ。眼下には、四方を山に囲まれた小さく見える街に陽があたり輝いている。空には黒い雲がたちこめている。集合写真を撮り、自然歩道を約30分登り、八方池山荘に到着する。 

夕食まで時間があるので、山荘に荷物をデボし八方池まで散策することに。山道は滑りやすい蛇紋岩なのか、ゴロゴロしていて歩きにくい。サブザックを持ってこなかった私は荷物を殆ど軽くできず、明日はもっと重いザックを背負って今日の3倍超えの距離を登るのか、と思うと不安な気持ちに包まれる。途中でeasyコースがあるとのうわさが流れてきた。どうやら私たちは直登の登山コースを歩いているらしい。ほどなくして、八方池に到着。思ったよりちっちゃな池!水鏡の白馬三山どころか、ガスっていて実物の山も一切見えない。でも、午後から雨の予報だったが、雨に降られず八方池まで来られてラッキーだった。帰りはeasyコースを通り、楽々山荘までもどる。 

山荘の夕食バイキングはすべて、おいしかった。豚トロ、ホタテフライ、キャベツのサラダをおかわりした。 熱い湯量たっぷりのシャワーも極楽! 部屋で先輩、同期の話におおいに盛り上がり、とても楽しかった。充実した1日であった。(文責:3980)



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2日目

4時起床。午後から雨予報のため5時半出発。山小屋の外に出ると東の空はうっすらと朝焼け、南は雲海の中に浮かぶ五竜のシルエットがかっこいい。寒くもない。 

まずは八方池まで緩やかな道を歩く。昨日は雲に隠れていた山々が、今日は山肌もくっきりと山頂まで見える。青空のもと白馬三山からキレット、五竜まで憧れの山々の絶景に囲まれている幸せ。残念ながら今日も八方池辺りはガスで、お約束の池に映る山というのは見られなかったが、リアルに見えてる山の方がぜんぜんいい。 

ナナカマドの赤い実、赤や黄色に染まり始めた葉などを楽しみながら第三ケルン、丸山と、整備された歩き易い道を楽しく行く。 そして最後に小さな岩場を越えたら唐松岳頂上山荘に到着。なんと10時半前に着いてしまった。が、見ると雲がどんどん上がって来ている!急いで20分もかからず山頂に到達、なんとか360度の絶景に間に合った。 

小屋に戻った後は、食堂で寛ぐ派、再度ゆっくり山頂を楽しみに行く派、外のベンチで山を眺めながら至福のビールタイム派と思い思いに過ごす。早出のおかげで絶景をゆっくり堪能でき、リーダーのさすがのご判断に感謝。明日の山頂でのご来光を楽しみに大満足で眠りについた。 (文責:3863)



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3日目

夜明け前、「星が出てるって」と嬉しい知らせ。一気に日の出の期待が高まった。希望者11名で軽く準備体操をして山頂に向かう。実は初ヘッデン登山。足元をひたすら見つめて必死に登る。山頂から見下ろすと、どこまでも続く雲海。東の空にうっすら日の出の気配。後ろを振り返ると、劔岳と五竜岳が雄々しく立っていた。迫力あるご褒美だ。が、しばらく待つも日の出は拝めず。そろそろと下りていくと、なんとさっきまで見つめていた右側の雲間に、太陽が薄目を開けたように現れた。まさかの展開にスゴイ!と歓声が上がる。大満足の日の出登頂となった。 

朝食を美味しくいただき、予定より早めに下山開始。今日は雨を覚悟していたが、穏やかな朝。岩場に気をつけて、一面に広がる雲海に向かってゆっくり下りていく。丸山ケルンのあたりは白い砂浜のよう。霧がかかったダケカンバの林は神秘的だ。扇雪渓近くの赤い実が可愛い。霧の中に点々と浮かぶ赤や黄色に秋を感じ、木道を歩き出すと左右には草紅葉が始まっていた。八方池に映る白馬三山こそ見ることはできなかったが、変化に富んだルートを堪能できた。しかも、唐松岳には合計3回登頂。二日目の午後に雷鳥を探す登頂に参加したからだ。 

八方池山荘からはリフトとゴンドラを乗り継いで白馬村に。眼下に広がる田園風景、悠々と飛ぶハンググライダーを眺めながら観光気分。最後は八方の湯で温泉気分。先輩たちから山の知識や知恵を沢山教えてもらい、みんなと山小屋で寝食を共にし沢山笑った。盛り沢山の3日間をありがとうございました。 (文責:3996)

CL追記】

1~2週間前から現地天気がコロコロと変わり、複数の天気予報アプリをヒヤヒヤしながら確認する毎日だった。予定日3日前の予報は曇り一時雨であったため、山行実施を決めた。幸いにも3日間、雨も降らず白馬三山、不帰ノ嶮、五竜岳、劔岳等名峰の眺望を堪能しながらの山行となり、参加メンバーも満足した様子であった。印象に残る楽しい2泊3日の「ゆっくり山行」となり、SLリーダーをはじめ全員の協力に感謝したい。 



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