焼石連峰縦走と栗駒山(ロングトレイル)
山行情報
日時:2024/09/30 ~ 2024/10/03 天候:晴/晴のち曇り/雨・強風のち曇り/曇りランク:C-D-8:00 参加:7名
山行担当:CL3519 SL3630
記録担当:文責:3519 写真:3630
コースタイム
2日目
夏油温泉登山口…経塚山…金明水避難小屋(泊) 歩行時間:6時間30分
3日目
泊地…焼石岳…三合目登山口=須川高原温泉(泊) 歩行時間:6時間40分
4日目
須川高原温泉登山口…栗駒山…秣岳…栗駒山荘 歩行時間:6時間05分
※=タクシー
コースマップ
記録日:2024/10/01~2024/10/02最高点の標高: 1552 m
最低点の標高: 572 m
記録日:2024/10/03
最高点の標高: 1628 m
最低点の標高: 1030 m
山行記
はじめに
紅葉を見に行きたい。紅葉はどの山が良いのか?ある人が栗駒山の紅葉は素晴らしいと言っていた。栗駒山に行こうと決めた。しかし、栗駒山だけではロングトレイルにならない。近くに良い山はないか?それを繋げられないか?焼石岳があった。東に夏油温泉がある。夏油温泉~経塚山~焼石岳~東成瀬村へのルートがある。途中には金明水避難小屋もある。あとは焼石連峰縦走と栗駒山をどう繋げられるか?タクシー会社をいくつかあたった。秋南タクシーが可能と言ってくれた。感謝。
前日、北上駅に集合。宿泊の夏油温泉元湯夏油の小型バスで送迎、宿に向かう。席は補助席を含め満席。27~28人乗っていた。宿泊料金は一泊二食付で15,000円。温泉は外の露天風呂が5ヵ所。温度48度の激熱の大湯が有名で、万病に効果抜群とのこと。
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2日目
朝食を済ませ7時20分、夏油温泉登山口を出発。登山口は宿の裏の神社から(通常の登山口は工事のため通行止めだった)。20分ほど登ると、林道に出る。さらに40分歩くと、経塚山登山口に出る。登山口を左に曲がり沢を下った所に、真っ赤な鉄橋がある。鉄橋を渡ると、正面に壁のような岩場が現れる。2本のロープが垂れ下がっている。それを登ると、つづら折りの急登が始まり4合目まで続く。そこからはブナ林が続く。紅葉の気配はない。
ブナ林を過ぎると、一気に景観が開ける。経塚山らしき山頂が見えると目前に紅葉が現れた。テンションが一気に上がる。紅葉だ。そのうえ、山頂手前にはフォトスポットがあちこちに。あっち行き、こっち行き、写真班はなかなか頂上に現れない。経塚山頂上からは焼石岳方面の山並みと紅葉が広がっている。ここからは紅葉の中を金明水避難小屋に向かう。
14時過ぎに金明水避難小屋に着いた。避難小屋のすぐ脇には、すこぶる冷たいうまい水が岩の間から湧き出している。ワインを冷やし、身体を洗いリフレッシュできた。宿泊者は我々7名の他に先客1名のみ。
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3日目
台風の影響か、2日目の山行は雨の中でのスタートになった。雨の中、最初のピークは六沢山。雨・霧の中の紅葉もオツなもので。贅沢は言わない。東焼石岳に向かう稜線の紅葉は素晴らしい。なだらかな稜線全体が色彩の宝庫になっている。霧とのバランスも幻想的。姥石平の大湿原を歩き焼石岳に向かう。焼石岳の山頂は風も強く霧のため何も見えない。休憩をスキップしてフォトタイムのみで先に向かった。
ところが、山頂から下り始めると嘘のように霧が取れてきた。9合目付近は大きな岩を乗り越えながらの下山。前方には、はるか遠くまで緩やかな下山路らしき景観がある。9合目で小休止すると、タクシーの予約時間が気になり始めた。ここから6合目まではアップダウンの少ない緩やかな登山路。6合目付近で3回渡渉がある。増水時には危険とある。ともあれ渡渉を終え5合目に向かう。
しかし、何故か5合目までの登山路は登りが多い。何で登るの?不思議な登山路だった。ともあれ、3合目登山口駐車場のジャンボタクシーの14時の予約時間には間に合った。ここから50分ほどで須川高原温泉に着いた。
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4日目
朝7時にバイキング形式の食事をいただき、8時登山開始。栗駒山への登山口は須川高原温泉の露天風呂の横からである。男性の露天風呂の一部が見える。すぐ上に神社があり、神社の上から温泉が湧き出て流れている。その横が登山路になっている。なかなか見ない景観である。
蒸し風呂(おいらん風呂)の前を歩きしばらくすると、渡渉地点にさしかかる。その川は三途の川である。三途の川を渡ると、大きな湿原になる。この湿原から見た栗駒山の紅葉が、須川高原温泉のロビーにポスターとして掛かっていた。産沼を右に曲がると、栗駒山に向かい山一面紅葉の色彩パッチワークになっている。しかし、残念なことは、栗駒山の山頂付近は雲がかかって見えないことだ。
紅葉の中を頂上をめざす。案の定、山頂は霧で覆われ何も見えない。しかし、神様はいる。山頂を過ぎ、秣岳方面に向かうと紅葉三昧。紅葉のトンネルの中を歩いたり、緑の笹の向こうの紅葉であったり、黄色い笹(草紅葉)の向こうの紅葉であったり、紅葉のバリュエーションを十二分に楽しんだ。唯一残念だったことは、後ろを振り返って栗駒山を見ると山の中腹までの紅葉は見れるが山頂付近が見れなかったことだ。しかし、その先にも見どころはある。
秣岳に向かう稜線、そしてその稜線から見える景観。秣岳まで行くと、もうお腹いっぱい状態になった。秣岳からの下山路は、霧の中で何も見えなかった。登山口まで下山し、霧の中の車道を40分ほど歩き、栗駒山荘の温泉に浸かり今回の山行を終了した。
ヤマレコの記録では、焼石連峰縦走が13時間40分、距離21km、登り1,730m、下り1,370m。栗駒山周回が6時間30分、距離13km、登り800m、下り810mだった。
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