熊野岳~刈田岳(蔵王古道)
山行情報
日時:2024/10/12 ~ 2024/10/13 天候:晴/晴ランク:B-B-6:00 参加:20名
山行担当:CL1784 SL2679, 3284
記録担当:文責:4085, 4038 写真:2679
コースタイム
1日目
山形駅10:17=10:37蔵王古道(宝沢口)入口10:56…11:22行別れ地蔵11:23…12:43垢離場12:48…14:10不動滝14:15…14:45三五郎小屋14:55…15:25五郎岳15:30…15:40三五郎小屋(泊) 歩行時間:4時間42分/休憩時間:1時間04分/合計:5時間46分
2日目
泊地8:09…9:39蔵王地蔵尊9:54…10:02三宝荒神山10:07…10:19蔵王地蔵尊…10:36地蔵山10:38…10:55ワサ小屋跡分岐10:56…11:24蔵王山熊野岳12:01…13:05刈田岳13:16…13:20蔵王レストハウス13:35…13:46蔵王刈田リフト乗り場-13:54蔵王刈田リフト降り場…13:56刈田駐車場 歩行時間:4時間44分/休憩時間:1時間06分/合計:5時間50分
※-公共乗物、=タクシー
山行記
1日目
蔵王と言えば、スキーとか、車で出かけてお釜を見るとかが定番であろう。一合目から登るのはかなり稀なのかもしれない。今回、「蔵王古道」の響きに誘われて山行に参加した。久々の快晴で、三連休の初日。かなりの人混みを予想したが、一合目から五合目まで、ほぼ他の登山客に出会うことはなかった。ほぼ貸し切りの山道である。
山形駅からタクシーに分乗し、20分で宝沢登山口に到着。古道の名に相応しく、苔むした樹林帯の中、石碑やお地蔵様に見守られながら進む。途中、沢渡も数回。数日前まで雨続きだったためか、水量もかなり多く、古くなった丸太を渡るのはかなり勇気が必要であった。また、崖に沿った細道は濡れ落ち葉に覆われていて、こちらも緊張しながら歩いた。そんな中、熊除け対策で所々に置かれた一斗缶をガンガン打ち鳴らし、同じく熊除け対策でサブリーダーが雄叫びをあげる。歩みに緊張しつつも、何とも楽しくさせてくれる。
ところで、今回、自分は初めての泊まり山行であった。11人部屋とのことで、ぎゅうぎゅう詰めを覚悟していたが、実際はソファー付きのフリースペースを囲んで小部屋が3つの豪勢な造りで、全員が歓喜の声であった。当然、夜はフリースペースで、全員参加の懇談。小屋での食事も、薪ストーブを囲んでの談話も、すべてが歓喜の連続であった。リーダーの「みんなが喜んでくれると私も嬉しいのよ〜」の言葉に癒され、心温まる一日となった。(文責:4085 )
2日目
今日も快晴の空のもと、五合目にある三五郎小屋を8時過ぎに出発し、最終目的地・刈田岳までの登山をスタートしました。しばらくはブナの黄葉の木漏れ日の中を気持ちよく歩き、方貝沼の脇を抜けパラダイスゲレンデに出ます。そこにはトニーザイラー顕彰の碑が立ち、往年のスキーブームを思い出させます。
このあたりから古道もゲレンデを歩くことになり、最大斜度27度のザンゲ坂(7合目)を息を切らせひたすら登ります。周りはスノーモンスターになる木々が立ち並び、振り返れば雲海の彼方に東北の山並みをはっきりと見ることができ、癒される景色でした。急登を登りつめるとそこには大きなお地蔵さまがあり、地蔵岳と三宝荒神山の鞍部です。地蔵岳へは直登ルートをとり30分ほどで地蔵岳(8合目)頂上を踏むことができました。
そこから熊野岳までは今までの樹林帯と異なり、ハイマツ交じりの赤茶けた登山道となり、ワサ小屋跡(9合目)のある鞍部を通り熊野岳(10合目)登頂を果たしました。
神社にお参りし昼食後、気持ちの良い稜線歩きの先にエメラルドグリーンに輝くお釜に出会えた時はみな歓喜の声を上げ、達成感に浸っていました。ここから刈田岳の神社にお参りして、帰りはリフトとバスでかみのやま温泉駅から帰路につきました。(文責4038)
【CL追記】
女心と秋の空…台風情報を気にしながらの山行でした。見事に大晴予報。参加者の期待を乗せて山形駅へ。雨を含んだ落ち葉道と、木を組んだ心細い橋は声かけあって渡りました。それでもへこんだ熊カンを叩きながらの山行は笑いがありました。三五郎小屋はネットで調べてきたのにそれ以上でとても喜んでくれました。夕食は各自注文。ホテルのレストラン並みのメニューと美味しさでした。
2日目、暖かい秋晴れの中出発。キツイザンゲ坂を登りきり、地蔵山への最後の登りは岩場の近道を選択、頑張って熊野岳到着。随分時間の短縮になりました。たっぷりの残り時間でお釜を見学、山形蔵王古道十合目の刈田岳に到着しました。
レストハウスではあまりの混雑のため、トイレ休憩だけで早々にリフトでバス乗場へ。人数が揃った我々のために、バスは早目に出発してくれました。運行会社に感謝。お陰様で一本早い新幹線に乗れました。無事の下山は、二人のSLと新旧のまとまった参加者に感謝、拍手を…。
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