飯豊連峰全山縦走(ロング・トレイル)

早朝の飯豊山山頂にて。

山行情報

日時:2021/09/13 ~ 2021/09/16 天候:初日:晴れ/曇り、2日目:晴れ/曇り、3日目:晴れ/曇り、4日目:強風濃霧→晴れ
ランク:C-D-9:30  参加:4名
山行担当:CL3519 SL3591、3630
記録担当:文責:3519 写真:3519

コースタイム

初日:小白布沢登山口05:30-三国岳避難小屋09:30/09:40-切合小屋11:30/11:55-本山小屋14:10
2日目:本山小屋05:10-飯豊山05:25/05:30-御西岳避難小屋06:45/06:55-大日岳08:10/08:25-御西岳避難小屋09:55/10:15-梅花皮小屋14:00
3日目:梅花皮小屋05:15-北股岳05:50/05:55-門内小屋07:10/07:12-頼母木小屋09:10/09:20-朳差避難小屋12:45
4日目:朳差避難小屋05:15-大石ダム駐車場12:35

コースマップ

山行記

概要

飯豊連峰は、福島県・山形県・新潟県に至る大きな山稜。今回は4名で福島県川入から入山し新潟県大石ダムを目指した。天候に概ね恵まれたため予定通りの山行を実施出来た。

難読山名(参考):飯豊山(いいでさん)、朳差岳(えぶりさしだけ)、梅花皮岳(かいらぎだけ)、頼母木山(たもきやま)



初日(9月13日)

早朝、前泊した川入地区唯一の営業民宿高見台の車で登山口まで送迎してもらう。登山口から2時間は急登が続く。更に進むと嬉しい地蔵水場が現れ喉を潤す。飯豊の水場の水はどこも旨い。元気が回復し、ひと頑張りすると最初の難関、剣ヶ峰の岩稜が現れる。

「転落注意、ストックは収納の事」と地図に記載されている。両手両足をフル活用して登る。登り切った所の三国小屋で一休み。ここから稜線歩きのスタート。見渡す限り山、紅葉も始まりつつある。次の切合小屋で軽食の後、本日の宿泊地本山小屋に向かう。途中の御秘所の岩稜帯は両サイドが切れ落ちており要注意。本山小屋に到着後水場に向かう。

夕食は外でカレーメシチーズ入り。本山小屋は飯豊山に近いため宿泊者は多い。日が沈む飯豊山の絶景写真を撮りまくった。



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2日目(9月14日)

朝の天気は曇りのため飯豊山頂上からの見晴らしはいまひとつであったが、徐々に晴れ間も広がり絶好のコンディションとなった。御西小屋まで歩き小屋に荷物を置き、身軽になって最高峰の大日岳に向かう。一気に足取りも軽くなりコースタイムより大幅に早く到着。

そこからは飯豊連峰の主稜線のみならず朝日連峰、月山、鳥海山まで望めた。御西小屋に戻り水場で水分補給後稜線歩き、烏帽子岳、梅花皮岳を超え宿泊地の梅花皮小屋に向かう。御西小屋から先になると人も一気にいなくなる。すれ違った登山者は一人のみ。

梅花皮小屋は水場も近くトイレも水洗で快適な山小屋。夕食はラーメン、ご飯、じゃがりこのポテサラスペシャル。宿泊者は我々以外一組の夫婦のみ。



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3日目(9月15日)

雲海と日の出の絶景は素晴らしい。3日目は北股岳への登りからスタート。この日は飯豊連峰の大きさ・広さを実感、どっぷりと山に浸る一日。まさに北海道の大雪山系を彷彿させる景観。門内岳、地神山、頼母木山を越え頼母木小屋で二日分の水を補給、ザックは一気に重くなる。足取りも重くなる。ふうふう言いながら大石山、鉾立峰を超え2時間半歩く。

本日の宿泊地の朳差避難小屋には水場がない。この日もすれ違った登山者は一人だけ。夕食は親子丼。



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4日目(9月16日)

猛烈な風と濃霧の中出発。周りは何も見えない。吹き飛ばされそうだ。朳差岳を超え池塘を過ぎた頃から徐々に天候は回復。しかし下山路は右に傾斜し切れ落ちている所が多く滑りやすい。また岩稜を超える所もあり油断禁物。小屋から5時間程で東俣第二橋まで下りてくる。更に沢に沿って林道終点地点まで左サイドが切れ落ちている。最後橋を渡った地点が林道終点、下山。川に降り水浴びでリフレッシュ。ここから大石ダムまでまだ8キロ、2時間かかる。大石ダムまで電波は通じない。

合計歩行時間は32時間45分。水平移動距離50Km、累積登り4,500m、累積下り5,000m。



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