北岳バットレス(ピラミッドフェース~第4尾根)
山行情報
日時:2023/08/11 ~ 2023/08/13 天候:晴れランク:DーDー13:00 参加:3名
山行担当:CL3256 SL3632
記録担当:文責:3256 写真:3256, 2575, 3632
コースマップ
記録日:2023/08/11~2023/08/13最高点の標高: 3153 m
最低点の標高: 1509 m
山行記
1日目
広河原~御池小屋(テント場)。
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2日目
2015年、2016年、2019年に北岳バットレス第4尾根を登攀。2022年に下部フランケ~Dガリー奥壁を登攀。今年はピラミッドフェース~第4尾根登攀。今回も青空に向かって、クライミングを楽しめた。
8/12(土)、2時に起き3時にテント場を出発。ピラミッドフェースを狙っているというパーティのテントの明かりはついていない。もう出発したのだろうと思いながら、満点の星空の下をバットレス取り付きまで歩く。去年はC沢とD沢の間の中間尾根に乗ってから踏みあとを見失い、夜露に濡れやぶ漕ぎをした。今年はやぶ漕ぎのないよう、中間尾根に乗ってからD沢を上がっていく。途中、大岩にぶつかり右側にトラバース、踏みあとを辿るとバットレス取り付きに到着。
ピラミッドフェースを狙っているパーティが先にいたが、ピラミッドフェースを下部から登攀するらしい。私達は落石をさけ、第5尾根支稜から取り付きピラミッドフェースの取り付きまで。
1ピッチ目、Sリード。15mの右上するザレ場。
2ピッチ目、Aリード。スタンス、ホールドは小さいがステミングで上がっていく。上部にはクラックがありカムが使えるので、安心してクライミングができる。楽しい。
3ピッチ目、Kリード。ツルっとしたフェイスをステミングで直登した後、ハング下を左上し回り込み、直上したところに終了点がある。
4ピッチ目、Sリード。逆層のスラブを左上し、灌木でビレイ。
5ピッチ目、Aリード。スラブ壁の左上したクラック沿いに上る。このころになると足が痛くなり、スメアリング(クライミングシューズのつま先を岩に押し付けて摩擦で止まる)や、小さなスタンス(岩の窪み)に乗せるのが辛い。このルートもカムが使える。足の痛さが無ければ快適なクライミングを楽しめる。
6ピッチ目、Kリード。このルートもツルっとしたスラブからスタート。カムを使いながら直登し、ハーケン伝いに右上すれば第4尾根の1ピッチ目終了点に到着。ここで第4尾根に合流し、要塞ハングを抜けてクライミングは終了。
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3日目
御池小屋(テント場)~広河原。
■CLのひとこと
第4尾根にはほかの4パーティが取り付いていた。前のパーティのトラブルで先に行かせてもらったが、40分ほど時間のロスがあった。ルートミスとロープのスタック(ロープが岩に挟まる)で動けなくなっていたのだ。ミスは誰にでも起こると思うが、ミスが起こった時の対処方法を学んでおかなければいけない。あのパーティもそれを知っていれば、二組に抜かれることは無かっただろう。
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