旧山本条太郎邸の広縁からの景色。一幅の絵のよう
山行情報
日時:2023/09/18 天候:晴れ
ランク:A-A-5:00 参加:29名
山行担当:CL2751 SL1876, 2679, 3641
記録担当:文責:3993 写真:2679, 3951
コースタイム
鎌倉駅西口…ホテルニューカマクラ…旧古賀邸…冬柏山房…御成小学校旧講堂…笹野邸…旧前田家別邸(鎌倉文学館)…旧諸戸邸…加賀谷邸…旧山本条太郎邸(建物内見学)…坂ノ下 御霊神社(鎌倉神楽・面掛け行列見学) 行動時間5時間00分
コースマップ
記録日:2023/09/18
合計距離: 7841 m
最高点の標高: 32 m
最低点の標高: 4 m
山行記
6月に入会するも、台風や高温での中止が続き、初めての参加となりました。前日の天気予報では34度でしたが、平地での活動は決行されました。
鎌倉駅を9時出発。午前中は関東大震災前後に建築された建物巡り。ホテルニューカマクラ、旧古我邸、御成小学校、笹野邸、旧諸戸邸、教会、加賀谷邸は外観のみ。
昼食場所ともなった旧山本条太郎邸は普段一般公開されていませんが、特別に貴重な数寄屋造りを見学することができました。この邸は山を切り開いた所にあり、とても風が入り涼しく感じました。午後からは御霊神社の鎌倉神楽と、面掛行列(面を付けて行列)見学からの流れ解散となりました。暑い日に熱いガイドとアツアツでしたが、レトロ建築と数寄屋造りの涼しい風と御霊神社ともりだくさんの1日でした。今度個人で見学しようと思います。
【CL追記】
鎌倉は近代に枢要な別荘、住宅地であり、大正・昭和初期の建造物が多く残る。中でも長谷にある旧山本条太郎邸は、震災前の別荘建築としてほぼ当時のまま維持され、良質な数寄屋建築で国の登録有形文化財に指定されている。鎌倉のすぐれた景観として深い魅力をつくりだしているレトロ建築を御成・長谷築に訪ねた。また、鎌倉時代から残る坂ノ下御霊神社の古式神楽・鎌倉神楽と、その後に行われる神輿渡御・奇祭と言われる面掛け行列を見学した。
写真をクリックするとスライドショーになります。
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ホテルニューカマクラ旧館。建物は大正13年建築。鎌倉市の景観重要建築物にも指定されている
開業当初は「山縣ホテル」という名前で営業。戦後GHQの接収などを経て、現在もホテルとして現役。大正浪漫あふれるお手頃ホテルとの事。
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旧古賀邸。岩崎財閥ゆかりの荘清次郎別邸として大正5年に建築された。関東大震災にも倒壊することなく、その後昭和初期には歴代総理大臣が別邸とした。現在はレストラン、ブライダル・ホールとして利用されている
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旧諸戸邸。明治41年建築、大正10年に諸戸清六氏の所有となり、昭和55年に鎌倉市に寄贈された。
外観の意匠の華麗さはバルコニーに表れている。内部も大正・昭和初期の建物には見られないクラッシックな意匠をとどめており、県内で最高の明治の住宅建築の遺構
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大正末期に”理想の住宅地”を目指し計画された「大船田園都市計画」の名残のマンホールの蓋。中央部分に大船ガーデンシティーの略称「ogc」の文字。鎌倉市中央図書館にも保存されているが、こちらは現役
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旧山本条太郎邸玄関
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玄関前の苔の路地に、木洩れ日が落ちる
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広間の縁側から、材木座から逗子にかけての海を眺める。 暑い日だったが、涼しい風が抜ける
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屋内。畳敷きの廊下もある
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御霊神社の例祭。境内の斎場に五色の切紙で飾られた「山」を立て、神職が舞う八座の舞で神楽の庭を祓い清める。「鎌倉神楽」と呼ばれる古式神楽。鎌倉市指定民俗文化財
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鎌倉時代から伝わる鎌倉神楽は、煮えたぎった湯に御幣(ササ)をくぐらせ吉凶を占うという神事。湯をくぐらせた笹のしぶきを浴びると1年無病息災と言われる。 神楽に立ち会う一同に笹のしぶきを浴びせる神職
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剣舞毛止畿(けんまいもどき)。 天狗が鉾を持って舞い、空中に九字真言の最後の一文字「前」の字を切り天下泰平を祈念、邪気・邪霊を鎮める。途中に黒面の山の神が現れ、天狗の所作を邪魔するなどコミカルに舞い、最後に飴玉を散供し、参列者が平常に戻るのを助けてくれる。これで神楽が終わる
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行列の先頭は天狗の面をつけた猿田彦
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猿田彦の後に獅子頭を担ぐ人と、面掛け十人衆が従う。面は、奈良時代から伝わる異形の伎楽面や田楽面だ
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面掛け行列は、県の無形文化財に指定されおり『はらみっと行列』という。村の娘が源頼朝の寵愛を受け、その一族が力を持ち、頼朝の外出時にはそばに仕えた。そのとき顔を見られないように面をつけたのがこの行列のおこりだとも伝えられている。おかめのお腹をなでると安産だと言われているらしい
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お囃子とともに神輿の渡御