笠ヶ岳(百名山)
山行情報
日時:2023/09/10 ~ 2023/09/12 天候:晴れ時々雨ランク:C-C-6:30 参加:7名
山行担当:CL3452 SL3271, 3253
記録担当:文責:3810, 3713 写真:3452, 3713, 3810
コースタイム
1日目
新穂高RW駅…わさび平小屋…小池新道入口…秩父沢出合…鏡平山荘 (泊) 歩行時間4時間
2日目
鏡平山荘…弓折岳分岐…大ノマ乗越…秩父平…抜戸岳…笠ヶ岳山荘…笠ヶ岳…笠ヶ岳山荘(泊) 歩行時間6時間
3日目
笠ヶ岳山荘…笠新道分岐…杓子平…笠新道登山口…新穂高RW駅 歩行時間6時間
コースマップ
記録日:2023/09/10~2023/09/12山行記
1日目
歩き出しの新穂高温泉も暑かった。わさび平小屋までの林道歩きの途中にある『お助け風(風穴)』は一瞬の涼しさを分けてくれたが、また歩き始めるとジリジリと暑さがまとわりつく。夕方前からは雨予報になっているし、明るいうちに鏡平山荘に着きたい。が、この焦りと暑さがいけなかった。小池新道に入った途端、いくら水分をチャージしても身体に潤いが行き渡らないし、全身が重い。
頭がクラクラしてチボ岩に落ちてしまいそうだ。カラ元気を頼りに何とか足を前に運ぶ。そうこうしているうちにバラバラと大粒の雨が。でも暑すぎて雨具を着る気にもなれない。
『鏡平まで500m』と記した岩を見つけたころには雨は止んだが、ここから山荘までがとてつもなく長く感じた。鏡池はガスって何も見えず。逆さ槍は心の目で見ることにして、とにかく早く山荘に着いて休みたい。
さすが強者揃いだ。コースタイムより早い到着で悪天候もなんのその、である。山荘では冷えたビールで身体を生き返らせながら、ボリューム満点の夕食を美味しくいただいた。
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- スタートは新穂高温泉。ここから笠ヶ岳が見える
- 冷たい風が吹き出しているから、お助け風(風穴)
- 酷暑の中、1時間の林道歩きはつらい
- わさび平小屋で小休止。美味しそうな野菜たち
- ラムネも冷え冷え
- 小池新道入口。林道歩きはおしまい。いよいよ登り始める
- とにかく暑い
- 秩父沢出合。休憩中
- チボ岩。「チボ」は方言で「泥棒」。岩の間に物を落としたら取れないから、ということらしい
- このあたりから雨がポツポツ…
- 最後の力を振り絞って登っていく
- 無事に到着。鏡平山荘の夕ご飯
2日目
薄ピンクに染まり始めた朝焼けの中、山荘の正面に槍ヶ岳やジャンダルムの雄姿がはっきりと見えてくる。出発前に、前日霧で素通りした鏡池に戻り、撮影タイム開始である。無風で水面はまさに鏡のように槍ヶ岳や周りの山々を映してくれている。「すごいねーッ」とみんな歓声をあげながら写真を撮りまくる。
山荘から弓折岳分岐までは、朝日を浴びた槍ヶ岳や穂高の山々を見ながら、すれ違いや追い越しの登山者と挨拶を交わしながら登って行く。誰もが朝日を受けて笑顔である。実に気持ちがいい。途中で、遠くからゴオーッと岩なだれの音が聞こえる。まさしく山は美しさと怖さの表裏一体である。分岐の広場では豪華な山々を背景に、みんな大はしゃぎでお気に入りのポーズを取っての撮影会。
笠ヶ岳までの長い稜線歩きは、強風に何度も身体が持って行かれそうになったが、風の谷間の秩父平からは、赤く色づいたナナカマドとその奥に見える薬師岳との絶妙なコラボレーション。笠ヶ岳手前の抜戸岩は、その名の通りゴツゴツした高い二つの岩の間を通り抜ける、この日のゴールの笠ヶ岳までの岩場の序奏であった。その岩場の中に『ガンバレ、あと一息』のペンキの文字を見つけて、自分に気合を入れる。
笠ヶ岳山荘に着きザックも疲れも置いて、さあいよいよ笠ヶ岳へGo!! またしても岩場が続くが、整備されていて実に登り易い。頂上も相変わらず風は強いが、ここまで見守ってきてくれた山々をバックに全員で万歳ポーズ。笑顔満開である。囲まれた山々を眺めていたら「今年の夏山も終わりか…」とセンチメンタルに。「今年もありがとう! 来年も必ず戻ってくるから!!」と誓った。頂上手前の祠では、皆で手を合わせ、無事の登頂に感謝。
山荘に戻ったら、何と百名山クラブのTさんと遭遇。笠ヶ岳で百名山達成とのこと。Tさんの完登の前祝いとして、百座達成の垂れ幕を掲げて山荘のスタッフさんや皆で記念写真。お祝いムードの中、これまで登頂した山々の話で大盛り上がりの一夜となった。
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- 2日目は、鏡池に映る逆さ槍を見てからスタート
- 弓折岳分岐に向かう途中、振り返ってみた。鏡平山荘と鏡池が小さく見える
- 弓折岳分岐。ここまでは混んでいた。笠ヶ岳方面に行く人は少ない
- 弓折岳山頂
- 出発して約2時間。笠ヶ岳はまだ見えない
- ナナカマドと薬師岳。秩父平にて
- ここを登れば…
- 抜戸岳山頂
- 抜戸岩
- 憧れの頂はもうすぐ
- 頑張れ、私。笠ヶ岳山荘はもうすぐだ
- 笠ヶ岳登頂!おめでとう~。嬉しさ爆発
- 山頂から、歩いてきた稜線が見えた
- 荷揚げ中のヘリ
- 山荘からの絶景
- 笠ヶ岳山荘の夕ご飯はカレーライス。おかわり可
3日目
山行3日目の早朝。笠ヶ岳山荘の東方向、朝焼けの雲の下、槍ヶ岳と穂高連峰、南アルプスのシルエットが浮かび上がりました。
5時45分の出発に向け準備体操をしていると、山荘の管理人さんから虹が出ていると呼びかけられ、その方向に走ってみると、なんとダブルレインボー。これぞ幸運の予兆です。ただ、この後、私たちには笠新道の長く厳しい下りが待ち受けているのでした。
出発直後、風に乗って雨粒がパラっと来たのでザックカバーを装着しました。実は私にとってこれは雨よけのおまじないなのです。前日通過した抜戸岳直下の分岐まで戻り、そこから笠新道を下ります。しばらく下りた7時半ごろ、新穂高を4時半に出発したグループに出会い、その速さに感心したり、この道は登りたくないなぁと、今回の計画に感謝したりでした。
11時40分、笠新道登山口に到着。おいしい湧き水をいただいて、あとは林道をひたすら奥飛騨の湯へGO!
【CL追記】
どこからでもすぐにわかる美しい山容、播隆上人がその頂から槍ヶ岳を見て開山を決めたという。
どんな景色が広がっているのだろう…笠ヶ岳に登ってみたい。登ったことがないのに会山行を企画してもいいのだろうか、と迷ったが、2年前に行われた計画を参考にして実施に踏み切った。CLを含む参加者7名、全員が笠ヶ岳初登頂。山頂からは360度の大パノラマ。北アルプスオールスターズが私たちを歓迎してくれた。悪名高い笠新道を下る。永遠に続くかと思うほど長く大変だった。「飛騨の名峰笠ヶ岳」。まさにその言葉通りの素晴らしい山であった。
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- 朝焼けの空に槍・穂高連峰のシルエットがくっきりと
- ダブルレインボーで始まった3日目
- 良いことがありそうな予感
- お世話になった笠ヶ岳山荘
- 播隆平からの笠ヶ岳。今年は水不足のためテン場の水は枯れていた
- どんどん小さくなる笠ヶ岳。私たちを見送っているみたいだ
- 秋の気配
- 笠新道分岐までは来た道を折り返す
- 笠新道。ここを登りで使うのは大変そう
- 笠新道の鉄梯子
- ひたすら下る
- 小さい秋見つけた。ゴゼンタチバナの実
- 1,800メートル地点にあった箱
- レスキューボックスだった
- 長くつらかった笠新道を歩き終えた