白馬岳・雪倉岳・朝日岳・蓮華温泉(百名山)

三国境から雪倉岳に向かう影が7つ

山行情報

日時:2023/08/20 ~ 2023/08/23 天候:概ね晴れ
ランク:C-C-7:30 参加:8名
山行担当:CL3519 SL3697
記録担当:文責:3519  写真:3519

コースタイム

1日目
白馬駅~栂池山荘(泊) 歩:10分
2日目
栂池山荘~白馬大池山荘~小蓮華山~白馬岳~白馬山荘(泊) 歩:6時間15分
3日目
白馬山荘~雪倉岳~朝日小屋(泊) 歩:7時間10分
4日目
朝日小屋~朝日岳~蓮華温泉 歩:7時間05分

コースマップ

記録日:2023/08/20~2023/08/23
合計距離: 33825 m
最高点の標高: 2931 m
最低点の標高: 1167 m

山行記

1日目

今回は百名山の白馬岳、二百名山の雪倉岳、三百名山の朝日岳を回り、蓮華温泉に下山する山行を実施した。このルートの魅力は、NHKドラマ「坂の上の雲」でも有名な小蓮華山へ向かう「天空の縦走路」と、雪倉岳周辺の「秘密の花園」とも呼ばれるお花畑にある。花のピークはやや過ぎた感はあったが、それでも特に女性に人気があるコースであることを実感した。

11:42白馬駅に到着(あずさ5号)、バスに乗り30分程で栂池高原に到着。ゴンドラ・ロープウェーを乗り継ぎ13:20、栂池山荘に到着。宿泊施設は、登山口には栂池山荘と栂池ヒュッテがあるが、栂池ヒュッテは今年度営業休止。雨が降り始めたのでビジターセンター内で時間を潰し、雨の止んだころあいを見て栂池自然園内を散策。栂池山荘の夕食は前菜・肉・魚・天ぷらと豪華。 



2日目

6:00栂池山荘を出発。天気は良いが雲も多い。まずは眺望のひらけた天狗原の湿原まで1時間強の登り。その後、天狗原からの1時間強は急登の岩稜帯が続く。ロックガーデンを思い出す。汗だくになりながら白馬乗鞍岳で小休止。青空はあるものの白い雲・黒い雲もあり眺望は微妙。白馬大池の向こう側すぐ近くに白馬大池山荘が見えるが30分程度かかる。

小休止後、まずは雷鳥坂を登り船越ノ頭へ。船越ノ頭から小蓮華岳に至るルートがNHKドラマ「坂の上の雲」で有名な「天空の縦走路」。その美しい稜線は残念ながら雲に隠れていた。この稜線は雷鳥でも有名だが今回は不発(残念)。小蓮華山山頂はガスの中だったがそこまでの稜線歩きは堪能できた。山頂には地蔵の祠と鉄剣があり、存在感がある。その先、雪倉岳への分岐の三国境で小休止し、白馬岳に12:40到着。

眺望は翌朝に期待し、13:15白馬山荘に到着。展望レストランで1,500円のラーメン、1,200円の生ビール、1,000円のかき氷を食す。ちなみに山荘の料金は15,000円(くわばらくわばら)。 



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3日目

5:00白馬山荘を出発(この日泊まる朝日小屋管理人の清水ゆかりさんに白馬山荘から朝日小屋までは距離も長く時間もかかります。6時発では遅すぎます。必ず5時には出発して下さいと脅されていた)。天気は良し。眺望も抜群。白馬岳頂上直前で日の出。雲海の向こうからあっという間に日が昇る。山頂からは直下の白馬山荘と杓子・鑓ヶ岳、剣岳・立山連峰、雲海の向こうには遠く八ヶ岳・富士山と360度の絶景を堪能できた。

通常、三国境で休憩なのだが団体さんが休んでいたため休憩をスキップして雪倉岳方面に向かった。途中、針ヶ岳の巻き道のお花畑で小休止し雪倉岳手前の避難小屋(トイレあり)で軽食。小屋から雪倉岳山頂までは50分程度。山頂からの眺望も良く、昨日歩いた小蓮華山の稜線や、本日の白馬岳から歩いた稜線も抜群。山頂からガレ場を下り抜けると、そこにもお花畑が。朝日岳手前の水平道分岐から水平道を通り、12:30に朝日小屋に到着してしまった 

朝日小屋は今年度は9月3日に閉めてしまうとのことで、飲み物はビール、紫蘇ジュース、甘酒のみ。それでも夕食には赤ワインがつき、鯛の昆布〆、ホタルイカの沖漬け、ほろふき大根に具だくさんの特製ラーメンと超豪華版だ。また、翌日の朝食・お弁当用に三種類の押し寿司と三種類の混ぜご飯を販売、これも絶品だった 



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4日目

5:00朝日小屋を出発。天候、晴れ。まずは三百名山の朝日岳山頂へ。1時間程度で山頂到着。山頂からは360度の展望が広がっており、昨日の団体さんが記念写真の撮影中。我々は撮影を手短に済ませ、先に出発。山頂直下には雪渓が残っており、お花畑も広がっていた。ほどなく栂海新道と蓮華温泉の分岐の、吹上のコルに到着。右に曲がり、ここから長い五輪尾根に入る。なかなか花園三角点に辿り着かない。小さな沢を数えきれないほど渡り吹上のコルから花園三角点まで2時間かかった。

更に1時間半下って、ようやく白高地沢橋に辿り着いた。吊り橋下の川の水で顔を洗い、頭に水をかぶる。最終日は、太陽を正面に受けながら歩き、標高も1,200mまで下がったため暑い。吊り橋を渡りさらに50分ほど歩くともう一つの吊り橋の瀬戸川橋になり、標高は1,100mまで下がった。朝日小屋の管理人が、蓮華温泉までの道は最後の登りがきついですよと言っていた通り。蓮華温泉の標高が1,470mなので300m以上の登りになる。長い下りの後の最後の登りは効きますね。

何とか12:30に蓮華温泉に辿り着き、お風呂に入ったら強い雨が降ってきた。今回も晴れ男だった。 ヤマレコの記録では、歩行時間22時間、距離33km、登り2,600m下り3,000mだった。 

 



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