縞枯山~高見石(雪山)

八ヶ岳ブルーを背に急坂を下る(12本アイゼンが良いです)

山行情報

日時:2025/01/17 ~ 2025/01/18 天候:快晴
ランク:C-C-5:00 参加:10名
山行担当:CL3859 SL3169, 3868
記録担当:文責:4111, 3869 写真:3716, 3859, 3169, 3868

コースタイム

1日目
八ヶ岳ロープウェイ山頂駅10:51…11:15坪庭…11:46雨池峠11:48…12:14縞枯山12:24…13:04茶臼山13:05…14:05麦草ヒュッテ14:22…15:15白駒荘(泊) 歩行時間:3時間43分/休憩時間:31分/合計:4時間14分
2日目
泊地7:27…8:14高見石小屋8:22…9:34中山展望台9:45…10:25黒百合ヒュッテ10:41…12:23渋の湯 歩行時間:4時間18分/休憩時間:39分/合計:4時間57分

コースマップ

記録日:

山行記

1日目

縞枯山は八ヶ岳の一峰だが、ロープウェイを利用すれば山頂近くまで一気にアクセスできるため、初心者にも優しい山である。

快晴の中、ロープウェイ山頂駅に到着すると、周囲は一面の雪景色で、風もなく絶好の登山日和であった。キツツキの前で集合写真撮影後、出発。雨池峠から縞枯山までは急登が続き、皆黙々と歩を進めた。茶臼山の手前で休憩を取り展望台に向かうも、風が強くすぐに引き返すことに。茶臼山からは急な下り坂が続いたが、私は6本アイゼンを使っていたため、ブレーキが効きづらく滑りそうになった。一方、12本アイゼンの方々は軽快に歩いていた。

大石峠から白駒荘までは、樹林帯の中を緩やかに進む道。森の中は静まり返り、聞こえるのは私たちの話し声のみだった。木漏れ日の中で煌めくダイヤモンドダストが美しく、目を奪われた。木の枝に積もった雪をストックで払い、前を歩く人に雪のシャワーを浴びせて楽しんだ。

白駒の森を抜けて白駒荘に到着。宿の前に広がる白駒池は凍っており、皆で氷の上を散策した。宿の部屋は貸し切りで、男女10人が快適に過ごせる広さであった。熱い風呂で登山の疲れを癒した後の夕食は、しゃぶしゃぶや地元の山菜、白駒荘自家製の米などが並び、皆でお腹いっぱいになるまで味わった。さらに、宿にはモンベルやランドネで有名なモデル、NKさんも宿泊しており、彼女のファンである会員の一人が声をかけ、一緒に写真を撮ってもらった。

夕食後、外に出ると満天の星空が広がっており、山で宿泊したときにしか味わえない贅沢な眺めを堪能した。消灯の21時まで、酒を飲みながら楽しく談笑を続け、充実した1日目の登山が心に残る素晴らしい思い出となった。 (文責:4111)



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2日目

昨晩に続き、ボリュームたっぷりの朝ごはんをいただいてから出発! 

この日は、高見石や中山展望台を回って、渋ノ湯に下山するルートだ。前日から、この地域に詳しいSLのHさんが主に先導してくれていたが、「先頭楽しいよ!交代で歩こう!」と言ってくれ、先頭を交代して歩くことに。たしかに楽しい!もちろん、それまでもいい眺めだったが、先頭だと見える景色が変わる。雪をかぶった樹々や、「海老のしっぽ」などの美しい景色を存分に堪能できた。途中、道がわかりにくい箇所もあったが、Hさんが的確にナビゲートしてくれて頼もしかった。 

今回歩いたルートの一部は、一昨年夏の会山行で歩いたことがある。その時は、白駒池キャンプ場(青苔荘)でのテント泊。天気に恵まれ、白駒池の朝靄、輝く苔が印象的だった。その時もHさんとご一緒し、「冬もすごくいいんだよ!」と聞いていたが、そのときは「自分には遠い世界」と思った。ただ少しだけ、「いつか来れたらいいな」とも思った。 

それが今回、実現した。私にとってはほぼ初めての雪山で、行く前は「自分が参加していいのかな」という思いもあったが、参加して本当によかった!企画してくれたCLやご一緒した皆さまに感謝。緑の世界、雪の世界、八ヶ岳の両方の魅力を体感でき、思い出に残る山行となった。 (文責:3869)

CL追記】 

この山行は先輩リーダーのHさん、Kさんが長年にわたって実施されてきたコースです。北八ヶ岳は冬場の晴天率が高く、トレースもしっかりついていることが多いため、雪山の入門コースに向いています。会員の皆様に雪山の魅力を知ってもらえるよう、今後も継続していきたいと思っています。 



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