飯豊連峰縦走

イイデリンドウ(飯豊竜胆)

山行情報

日時:2022/07/30 ~ 2022/08/02 天候:晴れ、最終日一時雨
ランク:C-C-10:00  参加:5名
山行担当:CL3420 SL3217
記録担当:文責:3537 写真:3420,3217,3418,3537,3634

コースタイム

7/30 羽前椿駅13:10=大日杉小屋14:10
7/31 小屋 4:25…長之助清水 5:20…地蔵岳 7:40…御坪 10:10…切合小屋 12:00…本山小屋テント場 14:30
8/1 テント場 4:45…本山小屋 5:00…飯豊山頂 5:30…御西小屋 7:10…梅花皮岳 11:20…梅花皮小屋 12:00
8/2 小屋 4:20…北股岳 4:45…門内岳 5:45…扇ノ地神 6:20…梶川尾根登山口 10:40…河原 11:00/12:40…飯豊山荘BS 13:00-小国駅 13:50

山行記

はじめに

あー、今年も雨。八ツ峰に行けないのか。山は逃げずとも年はとる。来年は20キロの荷物を背負って歩けるだろうかと不安に思っていると、リーダーが代替えにこの山行を考えてくれた。クライミングから縦走用に準備を整える。 

 【1日目】 

米沢駅から羽前椿へ、初めて降り立つ駅。米沢の新幹線ホームの先端が米坂線のホームで一両編成のかわいい電車が待っていた。羽前椿までは、45分乗車。その間の車窓は主に田んぼ、米所だ。羽前椿駅に降り立つと駅周辺には何もない。トトロの森のようなこんもりとした森が見えた。 

タクシーに乗り大日杉登山口までは、ほぼ舗装道路、観光地として整備されている。今日は全く歩かず大日杉小屋(避難小屋)前にテント泊。日が高いうちからビールを飲み、明日からの縦走についてあれやこれやと話が弾む。登山口駐車場はほぼ満車、今日は土曜日だった。数パーティーが下山してくるが皆汗だくで、水場で水浴びをしていた。今日は早々に眠りにつく。 



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【2日目】

テントを撤収して出発いきなりの急登、30分で休憩を入れるが身体が目覚めていないのと、ペースが速かったのとで、気分が悪くなり少し時間を頂く。程なくして回復、順調に高度を上げていく。天気が良く絶好の見晴らしだが、暑さで皆バテバテである。飯豊本山のテン場に着くと、「ここいいじゃない、テント張っちゃおうよ。で今日の宿は本山で決まり。予定ではもう少し先に進みたかったようですが……。 

テン場から本山小屋の間に飯豊固有の飯豊竜胆(いいでりんどう)があるよとの情報で探しながら、テン場代の支払いとビールを買いに行く。可愛い可憐な花を見ることができ、大喜びである。しかし、ビールは1本千円、2本は飲む気になれず、皆1本で我慢。景色は最高だが風が強くなってきた。夜中はテントが飛ばされやしないか位の勢いであった。 



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【3日目】

小屋に寄り小屋番のおじさんと話すと「折角来たんだから、ゆっくり味わって下さい。との事、今日は花を愛でながら、ゆっくりね。 

今日も素晴らしい日、暑さが堪えるゆっくり花畑の中を写真を撮ったりしながら進む途中雪渓からの風が気持ちいい。今日はのんびり稜線歩き、しかし暑い。梅花皮(かいらぎ)小屋に着くと、小屋の入口は開いているが無人である。途中の御西小屋は施錠され無人だった。一応小屋の外に荷物を降ろし、水場へ降りて行く。豊かに冷たい水が流れ出ていて、気持ちいい程なくこれから御西小屋へ小屋番で入るという方を捕まえて小屋の様子を伺い、荷物を小屋の中へ入れさせて頂いた。そしてビールも調達。皆それぞれの時間を過ごすが、いつの間にか皆昼寝 

夕方日陰になってから夕飯、今日は小屋泊ゆっくり寝よう。夜中は風が強かった。リーダーが窓を閉めたらしいが全く気が付かず眠っていた。 



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【4日目】

きょうは下山日。杁差岳(えぶりさしだけ)までは、行けなかったが、久々の縦走、満足感で一杯である。予定通り梶川尾根を降りて飯豊温泉のお風呂とビールへGo途中少し雨に降られたが、皆安定した歩き、しかし暑い。皆疲れが見えるが慎重に高度を下げて行く。バスの時間が気になるので先を急ぐ。ゲートを通り舗装路へ、そしてバス停でバスの時間を確認する。大分余裕がある。しかし、山荘が開いていないリーダーが、1時間歩けば、お風呂があると言ったが、この暑さの中舗装路を歩きたくないということで、川原に降り、バスの時間まで水浴び昼寝をする最高である。初日に見たおじさん達の気持ちが良くわかる。米沢の駅では遅い昼食とビールを調達し、帰路につく。 

CL追記】 

45年前に行った懐かしい山に付き合ってもらいました。一旦稜線に上がれば、後は比較的楽なので、大日杉小屋からの登り初めをもう少し大事にすれば、当初の予定だった朳差岳まで行けたかもしれず、手を抜いてはいけない教訓となりました。 

梅雨明け十日の天気が安定する期間で、まだ雪渓が残りお花畑が見える良い時期ですが、中高年には酷暑の急登は堪えることが分かりました。飯豊本山から北は、食事のでる小屋がなく訪れる人も少ないので、きれいな山道きれいな山でした。水が豊富で小屋に泊まれ稜線は緩やかで、また行ってみたくなります。飯豊竜胆という花を初めて知りました。小屋で寝る時は、窓のカギは締めましょう。夜半はものすごい風になるので。 

次に行くとしたら、石転び沢から上がるか、朳差岳だけを目指すか、残雪か紅葉の時にしたい。 



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