裏妙義 丁須ノ頭(プチバリ)

2人とも無事に登頂完了!

山行情報

日時:2022/10/08 天候:曇り
ランク:D-C-6:00  参加:4名
山行担当:CL3730 SL3362
記録担当:文責:3722 写真:3730,3362,3722

コースタイム

旧国民宿舎9:15…11:00丁須ノ頭12:30…赤岩基部…烏帽子岩…14:14三方境14:20…15:30旧国民宿舎 歩6:15

コースマップ

山行記

当日は昨日までの雨模様から回復し、予定通り他のメンバーと海老名ロータリー前から出発。上州に近づくといつの間にか雲の切れ目から青空が顔を覗かせ始め、あっという間に目的地の旧国民宿舎駐車場に到着。出発準備中に早速ヒルのお出向かえとなり、逃避剤を足元に吹きかけ9時過ぎに出発となる。 

なだらかな林道から始まるこの籠沢コースは前日の雨のわりには水量も少なく渡渉も簡単に進められたのもつかの間、前日の雨とコケでヌメル大岩が徐々に増え、プチ沢+プチバリ登攀としてグリコアーモンドキャラメルならぬ2度楽しめるルートにテンションと息も上る。 

この辺りの地形一体は凝灰石からなる岩質で、ガバ形状の岩肌が多く握りやすいが崩れやすい時も有るらしい。しかし概ね岩肌はしっかりしていて、現れる鎖場通過も経験者であれば無理なく通過できると感じた。途中炭焼き穴跡での休憩を挟みながら沢を上り詰めると、チムニー状の岩場に10mの垂直鎖場が現れた。そこを登りきり稜線に抜けると、目の前にドドーンとハンマーヘッドが現れた。思わずオーと声が出て暫くその奇異な岩形状に見入ってしまう。 

11時には本日のメインイベントである丁須ノ頭下部に到着。核心部直下の数メートルのスラブを鎖で登ると広めのテラスがあり、そこにバックパックをデポし登攀準備となる。 

丁須の頂上は狭いので2班に分かれ登攀。どこからクライミングするのかルートファインディングをしてみるが、CLは以前に登攀しているとのことで心強い。前日の雨のためか他の登山者がいなく貸し切り状態の中、まずはCLが鎖でセルフビレイを取り、取り付きから離れているルートをサクッと登る。自分の番ではCLがセットしてくれたトップロープを使い安心して登ことができた。時間にして10分かからないぐらいの短い距離だったが、縦に4畳位しかない頭からの眺望360度を楽しみ、13mほどの懸垂下降で完了。

その後、全員登頂してから次のお楽しみ15mの懸垂下降へと痩尾根経由で向かう。この懸垂下降は狭いチムニー内に鎖が設置してあるが、CLの指示でチムニー内に入らず脇から安全に下降。

これでメインのお楽しみが終わりであとは下山のみかと思いきや、赤岩と烏帽子コル経由の周回ルートでは足元が何メートルも切れ落ちる濡れた岩場の鎖場トラバースがこれでもかと何度も出現するスリルを堪能しながら、無事に駐車場へ帰還。  

裏妙義山のようなプチスリルを何度も楽しめるルートは中々無いのではないか。帰路の車中で何度も丁須ノ頭=ハンマーヘッドの違形状が蘇った山行となった。 



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