裏妙義・谷急山北稜(プチバリ)

美しい柱状節理の壁

山行情報

日時:2023/11/11 ~ 2023/11/12 天候:曇り時々晴れ
ランク:D-D-8:00  参加:7名
山行担当:CL3632 SL3730
記録担当:文責:3697 写真:3730

コースタイム

北稜取付06:30…07:42谷急山柱状節理…08:42谷急山…09:15前衛峰09:28…10:02三方境10:17…11:45並木沢登山口

山行記

海老名に集合、車2台で前泊地の八風平キャンプ場に行く。急に冷え込んだ気候のためテント内で夕食。キムチ鍋で暖まり、幕岩教室、会の将来、次の山の計画などで盛り上がりつつ、午後8時過ぎに就寝、翌日に備える。

朝4時起床。キムチ鍋うどんでエネルギー補給し、5時半に出発。1台の車を北稜の取付付近に、もう1台を下山口付近に配置後、6時半に登山開始。 最初は入山川の渡渉。岩の間隔が短いところを探して、ドボンしないようにちゃちゃっと渡る。そこからは、道なき道の急登。地面が柔らかい上に落ち葉で滑りやすく難儀し、4足歩行を強いられる。誰かが「永遠の急登」と呼ぶほど、ひたすら続く。その後、岩の重なり合った岩場を通過。3点支持で登るが、埋まっている岩が剝がれやすく、落石に気を付けて体重をかけられる岩を選んで登るも、いい持ち手と思って掴んだ岩がぐらついて冷や汗をかく。途中、柱状節理を拝み、自然の神秘を感じる。

登り始めて2時間10分、水分補給以外にほとんど休憩を取ることなく、妙義山稜最高峰の谷急山(やきゅうさん)山頂に到着。浅間山や雪をかぶった谷川岳を眺めて、集合写真を撮って、ひと時のやすらぎを味わう。 

その後もアップダウンを繰り返す中、遠くに丁須ノ頭がかわいく見える。クライミングチックな岩場を登り、連続したロープや鎖場を下り抜け、トラバース状に張られたロープで移動する核心部を通過して三方境に到着。ここからは、普通に下りるだけと思ったが、全く予想が外れた。 

並木沢コースを行くが、最初から道がわからない、GPSを頼りに進むも、どこが正解かよくわからない、ほどなく入山川沿いの場所に出て、そこからは「恐怖のトラバース」。30センチほどの道幅で、かつ傾斜している。落ち葉で隠れた地面の岩や根っこにも足の感覚で注意しながら、慎重に足を運ぶ。ロープも鎖もない、もし滑ったら、50m以上下の川までの滑落は必定。ここが今日の本当の核心部だった、これが40分以上続いた後、また踏み跡のない中、ルートを確認しながら下りる。最後は入山川を渡って、無事に並木沢口に下山。用意してあったバンに全員乗り込み、置いてきたもう1台の車の場所に移動し、お昼前に登山終了。 

登りも下りも気が抜けないルートだったが、大変楽しい山行だった。いろいろ準備してくださったリーダーや食当、会計の方々には本当に感謝。 



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