立処山・焼岩~大山(プチバリ)
山行情報
日時:2024/11/22 ~ 2024/11/23 天候:晴れランク:D-C-8:30 参加:10名
山行担当:CL3060 SL3668, 3950
記録担当:文責:3762 写真:3060, 3785, 3950
コースタイム
1日目
古鉄橋12:00…12:31立処山12:35…13:57古鉄橋 歩行時間:1時間53分/休憩時間:04分/合計:1時間57分
2日目
天丸橋登山口07:09…10:01焼岩10:02…12:55焼山13:02…13:29倉門山13:42…14:05大山14:15…15:58天丸橋登山口 歩行時間:8時間19分/休憩時間:30分/合計:8時間49分
山行記
1日目:立処山
2台の車に分乗し、高坂SAに集合。平日で道が渋滞し、現地到着は昼近くになった。今日は往復2時間ほどの立処山(たとろやま)と鍾乳洞を尋ねるウォーミング山行だ。秋の日差しにキラキラと輝く紅葉と、冬桜の咲く里山を後にして、落ち葉の積もる斜面をサクサクと登る。澄んだ空気が気持ちよい。
尾根に取り付き、ほどなくして山頂に着いた。頂上からは小さな円錐形の山々が幾層にも連なり、遠くには、鋭く聳え立つ岩峰や円柱型のテーブルマウンテンも見えた。記念撮影を済ませると長居はせずに下り始めた。
次は鍾乳洞。どんなところだろう…? その入り口は言われなければ見逃してしまいそうなところにあった。身をすぼめて中に入る。梯子を下ると意外と中は広く奥行きがある。ロープを伝ってさらに進む。壁にあちこち茶色い模様がある。コウモリだった。生きているコウモリを見るのは初めてだ。日中のせいか微動だにしない。ちょっとした探検気分を味わった後、往路を戻って外に出た。駐車場まで下り、本日の第一部終了。
さて、第二部はこだたみキャンプ場コテージでの夜の会だ。今回の夕食のメニューは、すごく楽しみにしていたもつ鍋。それも本場仕込みだ。美味しいお酒と相まって、身も心も温まりとても幸せな気分になった。あれこれ山の話に花が咲く。山行や宿泊を重ねるごとに仲間との繋がりが深まっていくのが嬉しい。今回もいろんな刺激をもらった夜の会だった。
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2日目:焼山~大山
朝、空が明るくなってきた6時半にコテージを出発。車で30分ほどの登山口に着くと、すでに何台か車が停まっていた。今日は土曜日だと気づく。装備をつけていざ出発。まずは林道を歩く。空気は澄み、朝日が山の中腹の色づいた木々を照らす。なんだか気持ちが引き締まる。小一時間ほど歩くと登り口に着いた。
「ここを登るのか…」。目の前には、ほとんど踏み跡のない急な斜面が広がっている。SLが先頭になって、落ち葉で覆われた斜面をグングン直登していく。積もった落ち葉と柔らかな土にズボズボと足を取られ、登りの苦手な私はあっという間にふくらはぎがパンパンになる。他のメンバーに大きく遅れないように、必死の思いでついていく。30分ほどでようやく尾根に着いた。良かった…。木々の隙間から空を見渡すと、晴れてはいるが風が冷たい。耳元でヒューヒューと風の鳴る音がする。これが上州のからっ風か…。
しばらく尾根筋の登下降を繰り返していると、岩場の直登に出た。ここはSLがロープを出してくれて、アッセンダーで登る。楽しい。でも、順番を待つ間にすっかり体が冷えてしまった。休憩で防寒着を着込み、ニット帽を被り、テルモスのお湯を飲む。少しほっとする。
さらに痩せ尾根を登っていくと、今度は絶壁の下降点に出た。CLとSLがあちこちルートを探し、慎重に懸垂下降できそうな場所を見極める。どこに支点を取り、どこに着地するか。適切なロープの長さやロープワークなど、その場に応じた判断が必要だ。やっぱりリーダーはすごいな。
一部空中懸垂になりながら、丁寧に長いルートを下りた。その後、這うように斜面を登り、ようやく今日の目的地の一つ、焼山に着いた。頂上から見える景色はアルプスのそれとは違う。晩秋の青空に、小さいけれど急峻な山々が手前から奥まで重なっている。山水画みたいだ。最後の頂の大山までは一旦下りてから登り返し、そのあとは激下りの急斜面を、何度か落ち葉に足を滑らせながら時間を掛けて下り、ようやく駐車場に着いた。
今年3度目の上州プチバリ。今までで一番タフだったけれど、変化に富んだ楽しいコースだった。今回も無事に歩けた。リーダーとメンバーに感謝。
【CL追記】
昨年は初日を焼山としたが、渋滞のため遅れて大山まで行けなかった。今年はそのリベンジ。今回も焼山からの下りはなかなか懸垂点が見つからず、往生した。来年、もう一度リベンジしたい。ルートファインディングは両神山大ナゲシ北稜に匹敵するほどだった。
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