くじゅう連山縦走(ロングトレイル)
山行情報
日時:2023/05/30 ~ 2023/06/01 天候:ほぼ雨時々曇りランク:C-C-6:00 参加:4名
山行担当:CL3519 SL3630
記録担当:文責:3519 写真:3630, 3824
コースタイム
1日目:長者原(登山口)~法華院温泉山荘(泊) 歩行時間:2時間40分
2日目:法華院温泉山荘~立中山~大船山~法華院温泉山荘(泊) 歩行時間:5時間50分
3日目:法華院温泉山荘~久住山~牧ノ戸峠(登山口) 歩行時間:4時間30分
コースマップ
記録日:2023/05/30~2023/06/01最高点の標高: 1771 m
最低点の標高: 1031 m
山行記
1日目
当初の計画は、坊ガツルのテントを拠点に1日目と3日目にミヤマキリシマを堪能し、2日目にくじゅう連山をぐるっと一周する予定だった。しかし、台風2号とそれに伴う線状降水帯の発生が予測されたため坊ガツルでのテント泊は断念、ダメ元で予約の取りにくい法華院温泉山荘に問い合わせたところ、キャンセルにより空きが発生、急遽、法華院温泉山荘に2泊で実施した。天候悪化は承知のうえで強行したため、当初計画とはまったく異なる山行になった。
7:43博多発「ゆふ1号」で9:46豊後中村駅に到着。前日夜は「割烹よし田」で活イカ、ゴマサバ、鯛茶漬けでミーティング。天候は雨。10:03豊後中村駅発コミュニティバスで長者原登山口に10:41到着。ビジターセンターでミヤマキリシマのがっかり情報を得た。今年は虫の被害が多く、ミヤマキリシマで一番有名な平治岳は全滅、大船山も厳しいとのこと。ここまで来たので行くしかない。
坊ガツルまで2時間の行程だが、登山道はぐちょぐちょの川状態。右に左に川を避けながら進む。それでも雨ヶ池手前に差し掛かるとミヤマキリシマの群生が出てきた。一気にテンションが上がる。坊ガツルに到着しテント場をチェック。トイレ、炊事場もありとにかく広い。いくらでもテントは張れる。しかしテント場は水浸し状態のためテントはゼロ。
14:00に法華院温泉山荘に到着。外は土砂降り状態なので本日はここまで。乾燥室は満杯。風呂に入りミーティングを実施。自販機にはビールのロング缶が450円、350mlが350円、チューハイも豊富。長いミーティングとなったが、成果はミヤマキリシマ情報。虫被害で枯れてしまった所は多いが、立中山と北大船山は大丈夫とのこと。
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2日目
朝から激しい雨。雨の状態を見て、ミヤマキリシマに会うために10:00から立中山へ向かう。往復2時間の距離。鉾立峠に着くと雨は止んだ。立中山ではミヤマキリシマに感動。来て良かった。
山荘に戻り軽食後、もう一つのお薦め場所、北大船山に向かった。稜線に出るまでは1時間半の急登だったが、左折し北大船山に向かう。ここのミヤマキリシマも素晴らしい。ミヤマキリシマを堪能できた。せっかくなので大船山にも向かったが、こちらは虫被害でダメ。帰りに坊ガツルを通ったが、テントは一張のみだった。
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3日目
天気予報では昼まで曇り、午後から雨。最終日は久住山から牧ノ戸峠に向かうことにした。中岳も寄りたかったが、帰りのバスの時間を考慮しスキップした。前日までは緑が鮮やかなくじゅう連山であったが、法華院温泉山荘を出て急登を30分程度登り岩稜帯を超えると、北千里ガ浜と呼ばれるフラットな砂浜のような珍しい楽ちんなエリアになる。右には硫黄山を臨み、しばらくすると右手にゴリラの顔に似た巨岩が登場する。
20分程度急登を登ると、稜線の久住分れに到着。久住山山頂までは40分ほど。山頂にはミヤマキリシマの群生があるが、ほとんど虫の被害で枯れていた。虫は尺取虫のような形で、食い荒らし尽くすと地面に落ち、アリの餌になっていた。牧ノ戸峠への下山路でミヤマキリシマの群生が大量の虫に食われている状況に遭遇、来年以降このエリアではもうミヤマキリシマを見られなくなると嘆いていた時に、地元のガイドに遭遇。ガイドによると、消滅することはなくまた復活するとのことで一安心した。
牧ノ戸峠から長者原まで無料の登山口連絡バスに乗り、長者原からコミュニティバスで豊後中村駅に向かい会山行は終了。
(追記)長者原で帰りのバスの時間待ちをしていたところ、同じ「みろく山の会」のTご夫妻に遭遇。Tご夫妻も坊ガツルでテント泊を予定していたが、天候悪化のため坊ガツルへのピストンに切り替えたとのこと。しばし談笑した。
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