六甲摩耶山百万ドルの夜景と比叡山歴史街道歩き
山行情報
日時:2024/11/30 ~ 2024/12/01 天候:晴れランク:B-B-5:30 参加:9名
山行担当:CL3840 SL3685
記録担当:文責:3606, 4028 写真:3840
コースタイム
1日目
JR元町駅10:00…10:23諏訪神社…10:40ビーナスブリッジ…12:04大龍寺…12:35再度公園…15:43摩耶山
2日目
JR比叡山坂本駅8:40…9:00日吉神社…11:11明王堂…11:42ケーブル延暦寺駅…12:17延暦寺…12:58ケーブル延暦寺駅
山行記
1日目
11月最後の日、姫路行きの新快速に乗っていた。六甲の山々が朝日を受け輝いている。晴れてはいるものの、稜線には雲が流れ強風が予想される。遠く離れた神戸の地にもかかわらず、ピッタリ5分前に総勢9名が勢ぞろい。標高8mの元町駅から歩き出す。神戸は海と山の間に市街地がぎゅっと凝縮された街だ。旧県庁や相楽園等、神戸らしい町並みを楽しみながら少しずつ標高をあげて行く。足取りは軽く、これからの道行きに期待が膨らむ。
諏訪神社の急勾配の坂を上り、標高120mの境内で自己紹介と体操を行い、準備は万端。B山行ながらベテランぞろいの一行9名は、ビーナスブリッジ、金星台を通り、再度谷へと順調に登って行く。再度谷は大師道ともいい、弘法大師が2度登り再度山と呼ばれるようになった、古刹大龍寺に続く道だ。広い谷には清流が流れ、紅葉が美しい。
大龍寺に参拝し、猩々池を横目に見ながら再度公園には昼頃到着。再度公園は国指定の名勝であり、神戸でも有名な紅葉の名所だ。ちょうど見頃を迎えており、昼食をとりつつ秋の盛り(冬だけど)を満喫。食後は公園内を散策。外国人墓地や修法が池のある園内は紅葉で溢れていた。さまざまな角度からの光に刻々と色を変化させる「紅葉のステンドグラス」が園内いっぱいにちりばめられていた。
大龍寺に戻り、再度東谷を歩く。CLからここが六甲全山縦走のコースであること、舗装路、山道、好天雨天で登山靴をチョイスすることなど興味深い話を伺いつつ、市ケ原に到着。広い河原では、若者たちがBBQやデイキャンプで休日を満喫していた。我々は、ここから摩耶山頂を目指して標高差460mの登り。岩場のある登山道を互いに声を掛け合いながら順調に進み、夕刻に標高702mの摩耶山頂に到着。
いよいよ本日のハイライト、日本三大夜景の一つ、百万ドルの夜景だ。残照が徐々に消えて行き、地上に星空のような煌めきが広がって行くさまを一同、息を飲んでただ見つめる。頼もしいみろくの仲間たちと今ここにいられることが嬉しく、素敵な山行を企画してくださったCL、SLに本当に感謝だ。ちなみにこの日の摩耶山頂は、真冬並みの寒さと風もあり、冬山用の防寒装備が必要だった。CL、SLがあつあつのコーヒーとお菓子を用意してくださり、寒さの中にも楽しいひと時を過ごすことができた。是非またみろくの仲間と再訪することを誓ってケーブルに乗り込んだ。
山にて一句:いっぱいに光取り込み冬紅葉 【文責:3606】
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2日目
宿泊地を6時40分に出て、いざ比叡山へ。朝から快晴で、今日の山行への期待が膨らむ。摩耶駅を電車で出発し、比叡山坂本駅から日吉神社に向かう。日吉神社への参道はちょうど紅葉の見頃で、青空と紅葉のコントラストが実にみごと。この日吉神社は2000年の歴史があるとのこと。「神猿さん」と奉られているお猿さんや神社を参拝し、いよいよ延暦寺へと向かう古道歩きだ。
古道は、最初は舗装道路であったが、歩くにつれ山道に。樹林帯ではあるが、時々景色が開けると琵琶湖や町並みが見渡せる。日本一の湖の大きさに驚かされる。寺社仏閣も現れる。変わらず紅葉がきれいだ。昔の人々が歩いたであろう歴史を感じつつ、雰囲気のある古道を踏みしめ、歩みを進める。坂本ケーブルカーの頂上駅へ到達。駅前の広場で昼食をとり、いよいよ個人的にこの山行で一番のメインイベントでもある比叡山延暦寺へ。
初めて自分が足を踏み入れる、歴史ある数々の拝殿を参拝。その歴史もさることながら、エリアを結ぶバスが走っていて、まさに山自体が神域という規模の大きさに圧倒される。100円で開運の鐘をつき、運が開けるよう祈る。鐘をつくことはなかなかできないので、いい経験となった。
延暦寺を後にし、下りは日本一長いという坂本ケーブルカーで、車窓から見える琵琶湖の景色や山々の紅葉を楽しみながら楽々下山し、解散となった。いい天気と素敵なメンバーに恵まれ、楽しい2日間を過ごすことができた。【文責:4028】
【CL追記】
この山行をやろうと思ったのは、西宮山岳会の公開ハイク参加がきっかけだ。関西に転勤になり山岳会を探していたところ、ちょうど摩耶山夜景観賞公開ハイク案内が会HPに出ていた。会活動も充実していそうだ。どんな雰囲気の会か知りたいということもあり、その歩きに参加させていただいた。その際に見た六甲摩耶山からの夜景が実に素晴らしく、そして世界遺産でもあり歴史ある延暦寺への歩きと合わせて、みろくでもと思い山行を企画。いい歩きとなり、今回も仲間と山に感謝だ。
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