海金剛スーパーレイン

最終ピッチ終了点から下を見る。 後発のメンバーは時間切れで、ここから懸垂で降りる。

山行情報

日時:2022/04/16 ~ 2022/04/17 天候:曇り時々薄日
ランク:D-D-2:30 参加:5名
山行担当:CL3256 SL2575
記録担当:文責:3256 写真:3256、3224、3674

山行記

1日目

ランナーは全てカムで取る。海金剛スーパーレイン、人気のマルチピッチに3年ぶりに行ってきた。アプローチは2018年の台風でかなり荒れて歩きにくかった。

アタック前日の4/16は天気予報よりも雨が止むのが遅く、明日はやれるのかと思う位の土砂降り。チェックインをする頃には雨もやみ、夕日が奇麗に見えた。明日に期待が膨らむ。



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2日目

4/17、6時にキャンプ地から出発する時にパラっと雨が・・・。またもや撤退かと思いながら7:30にスーパーレインの取付きに到着。今回、5人で行ったが、そのうち初めての人が2人。クライミングを楽しんでもらいたい。

1ピッチ目、Sがリード。初見だが落ち着いてロープを伸ばして行く。フォロー2人でガンガン上がって行く。マルチはスピードも大事。雨がいつまで持つか分からないし、登攀のタイムリミットを13:30と決めている。トップロープ状態なので落ちる心配がない。

2ピッチ目、Aがリード。この辺からトラバースだっけ?と、仲間に聞きながらスラブのトラバース。手足を置く場所が分かれば簡単。

10mほど歩いて3ピッチ目はKがリード。ここは離陸してクラックに入るところがバランシー。下部のクラックが終わると、核心の右上フィンガークラックが始まる。決めるカムが#0.1、#0.2、#0.3、大きくて#1が1か所。落ちたら止まるのかと、精神的に来るルートだ。フォローは気楽なもんで楽しめた。背後には奇麗な海が広がっている。眺めは最高だ。

4ピッチ目Sがリード。10aのクラックリードは初めて。途中で行き詰まりAと交代。怖い・・・気持ちは解る。右上クラックが終わるとワイドのクラックが始まる。#4と#5のカムを決めて登る。

5ピッチ目、Kがリード。直上する奇麗なクラック。ジャムもカムも決まりロープが伸びて行く。

6ピッチ目、Aがリード。初めてこのルートをフォローで登った時、スリングを垂らしてもらっても中々登れなかった。3回目ともなると手足が解りスムーズに離陸。上部で左側に入るときは、体重を残して左足を思い切って左側に出すとバランス良く体重移動が出来る。

7ピッチ目、Kがリード。カムを2ヶ所決めて右手で最初のピナクル、左手で次のピナクルを取り身体を持ち上げれば核心は終了。だがその先も侮れない。カムを決めるところが無くピンが一か所有るだけ。難しくはないが、落ちればランナウトしているので慎重に。あとはガバを掴んでトップアウト!Aは初めてこのピッチをフォローで登った時はA0し奮闘。テンションを掛けてやっと登った記憶がある。このルート初めてのSも奮闘していた。来年また来たときは楽に登れるはず。楽しみにしていましょう。

懸垂下降5回で下に降り、今回のマルチは終了。足場の悪いアプローチが終われば笑顔でハイタッチ。皆様、お疲れさまでした。また、来年もやりましょうね。



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