剱岳源次郎尾根

本峰到着、全員揃って「あ—あ楽しかった‼」

山行情報

日時:2022/08/28 ~ 2022/08/30 天候:雨-晴れ-雨
ランク:D-D-11:00 参加:6名
山行担当:CL3224 SL3629
記録担当:文責:3537 写真:3456,3224,3629,3626

コースタイム

1日目: 室堂9:00…剱御前小舎11:33…剱沢キャンプ場12:17
2日目: 剱沢キャンプ場3:20…源次郎尾根取付き4:35…Ⅰ峰頂上7:40…Ⅱ峰山頂8:30…剱岳山頂10:02…剣山荘13:20…剱沢キャンプ場14:21
3日目: 剱沢キャンプ場7:09…剱御前小舎7:48…雷鳥沢キャンプ場8:53…室堂9:40

山行記

1日目

剱岳に来るのは2度目、3年ほど前。扇沢から室堂へ入るのは初めてで、ワクワクするが、雨で少しテンション下がり気味。予報では、室堂から歩く頃には雨があがる予定だったが、キャンプ場に着くまでずっと小雨。しかしテントを設営する頃には雨があがっていた。

天気の予報が悪かったせいか、テント場は空いていて張り放題である。テント設営後は剣沢雪渓まで下見に行く。明日は暗いうちにここを歩くのだ。テント場に戻り、野外にて明日の打ち合わせ、夕食の支度。程なく隣のテントの学生達が戻ってきた。聞くところによると、明日南壁に行くので下見に行ってきたとのこと。興味深い、機会があれば挑戦してみたいと思った。

暗くなると同時にそれぞれのテントへ入り、眠りにつく。しかし、なかなか眠れない。緊張と周りはまだ起きていて騒がしい。



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2日目

うとうとしながら起床の時間。急いで朝食、支度を整え、出発。暗いうちに雪渓を降り、尾根末端で、夜明けを待つ。天気予報がよくなかったせいか我々の他に灯りは見えない。

少し明るくなってきた所で尾根末端の草付きを登ると岩が現れる。が、リーダーも3年ぶりということで岩に打たれたピンが見つからず、右往左往。無事見つかりルート確定。下の方は濡れていた為、ローブを出し突破。1パーティが後ろから来ていたが、私達が木登り、岩登りと順調に高度を上げていくと声が遠退いた。

その後一度もロープを出さずⅡ峰の懸垂地点へ。ルーファイもナイス、皆の足並みも揃い剱岳山頂へ到着。源次郎尾根を歩いている間は終始絶景、素晴らしい。天気にも恵まれ、言うことなし。ここを歩かなければ、登らなければ、こんな絶景には出会えない。全てに感謝。

山頂ではそれ程人は多くないが、下りのカニの横ばいの渋滞が心配で早々に下山。以前きた時はカニの横ばいの一歩目が分かりづらかったと記憶しているが、驚いたことに足位置を示す赤印が沢山ついている。それだけ事故や渋滞があるのかなと思ったが、興ざめである。

無事にテント場に帰って祝杯をあげ、余韻に浸る。少し雲が上がってきた、明日はあまり天気が良くないようだ。夜中はけっこうな雨が降っていた。テントの撤収が大変だなと思いながら、眠りにつく。



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3日目

雨の合間、小降りになった瞬間を狙ってテント撤収。下山開始するとまた雨足が強くなる。室堂に着くまでずっと雨だったが、昨日の奇跡的な晴天に感謝しながら、ひたすら下山。

天気次第では、1日早く出発するかもと言っていたが、予定通りの出発。天気を読むことはいつも難しいが、諦めず予報を信じたかいがあった。

前回登ってから3年が経過していた。毎年雨天中止となっていた。今年こそはと思い予備日を設け不安定ながらキャンプ場まで入ることにした。到着後まもなく雨が上がり青空となり、翌日の源次郎尾根アタック日も晴天となった。つくづく天気は現地に行ってみないと分からないものだと思った。

【CL追記】
今回は頼もしいSLが終始先頭を歩いた。ルーファイもばっちり。来年はCLを引受けてくれると言う。もう思い残すことは無い。3回に渡り登った源次郎尾根から卒業だ。ちょっと寂しいけど、その時はまた会いに行こう。



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