林立するピナクルを越えて行く。

個人山行記

(文責:3256)

7/25 7:30室堂・・・16:15熊の岩(泊)

7/26 4:50熊の岩・・・7:00チンネ左稜線取り付き
    7:20クライミング開始・・・13:50クライミング終了・・・14:15懸垂下降開始・・・
    15:05池ノ谷ガリー・・・16:00池ノ谷乗越・・・16:30熊の岩着

7/27 6:30熊の岩・・・14:15室堂着

明日こそ、チンネだ。風が強いせいか眠りが浅く、何度も目覚める。

1時間はかかると思っていた池ノ谷乗越までは50分で上がれた。池ノ谷ガリーを下り、着いた三ノ窓からは絶景が広がっていた。右手にはこれから登るチンネのスカイラインが青空に映える。さあ、アタック開始だ!

逆4の字から1ピッチ目が始まる。ⅣをTがトップで行く。2ピッチ目、トポ図では50mとなっているが、2回に分けてピッチを切る。ランナウトするルートで緊張する。5ピッチ目、Iがトップ。チムニーをステミングで上がり、フェースに取り付きロープを伸ばす。

高度感が増してきた。眼下には三ノ窓の雪渓、小窓の王、池ノ平小屋、仙人小屋まで見渡せる。フェース、ピナクルの林立するリッジを越えT5まで。目の前には核心の鼻が待っている。Aがトップ。カンテから小ハングを左上気味に乗越し右の凹角に入る。気持ちが高揚し、上へ上へと登って行く。終了点からは、登って来たチンネ左稜線が下に続いている。

時々ガスが晴れ、左手には先々週登った八ツ峰を登攀しているクライマー、小窓の王の発射台には縦走者が見えた。来たなぁ・・・。核心のピッチを抜けても緊張のクライミングは続いた。Ⅳ級、Ⅲ級のルートをクリアし、見えたのは最終ピッチの終了点。ガスの中となってしまったが、聳え立つ三ノ窓の頭の下で握手を交わした。

池ノ谷ガリーへの懸垂下降は、落石、登り返し等が有ったが、ガリーから10分程度で乗越に到着。あと、30分も下れば祝杯だ。

翌日は、朝から天気に恵まれ景色を堪能しながら室堂に向かうが、雷鳥沢キャンプ場で雨となった。降ったり止んだりの雨の中、「また、やりいたいなぁ」と、20kg以上の荷物にウンザリしながら考えていた。

写真