安達太良山(ゆっくり)

2日目は気温1℃の中での強風。防寒対策をしっかりして安達太良山に向かう。

山行情報

日時:2022/10/28 ~ 2022/10/29 天候:晴れ
ランク:A-B-3:30  参加:9名
山行担当:CL2679 SL3534、3479
記録担当:文責:3863 写真:2679

コースタイム

【1日目】奥岳登山口10:54…12:14八の字12:31…12:57勢至平分岐…13:22金明水…13:28塩沢分岐…13:36くろがね小屋(泊)

【2日目】くろがね小屋06:53…07:35峰の辻07:42…08:06峰ノ辻分岐…08:10沼尻分岐…08:24安達太良山08:36…09:26仙女平分岐…10:00薬師岳10:05…10:11あだたら山ロープウェイ 山頂駅10:22-10:35山麓駅…10:37奥岳登山口

山行記

1日目

福島 二本松駅に集合、総勢9名ジャンボタクシーで奥岳登山口に移動し登山開始。

快晴の下、赤や黄色の紅葉と真っ赤な七竈の実、そして真っ白な白樺が青空に美しく、快適に歩くこと約2時間半、硫黄の香りが強くなり宿泊先のくろがね小屋に到着した。大部屋に各自寝袋とマットを準備しつつ、しばし各種寝袋・マット品評会となる。食前酒(笑)とつまみで空腹を堪え待ちに待った夕食はお代わり自由の名物カレー。そして、食後外に出てみると、満天の星と天の川!明日も晴れることを星に祈る。



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2日目

5時起床、残念ながら曇り空の上に風が強い。朝食後、「防風対策を万全に」というCLの指示でレインジャケットや手袋・ネックウォーマーなどで準備する。くろがね小屋は来春から改築工事でしばらく休業との事で、見納めとなる。

7時出発。曇り空と強風で、昨日とは全く違う山の表情に気を引き締め、石や岩がごろつく道をぐんぐん登る。途中から稜線を歩くがここが1番の緊張ポイント。気温約1度、風速10m以上に備えてしっかりウェアを確認し、CLに歩き方を教わって歩き始める。真横からの爆風に何度も「吹っ飛ばされる!」と怯えながら、先導SLに必死に着いていく。左右何も遮るものがなく、右は爆裂火口、左は崖だし、風で飛んでくる小石で顔が痛いしであったが、ひたすら歩くうちにSLの「ほら山頂見えたよ」の声が聞こえて、「生きて辿り着けた」と大袈裟にもとてつもない安堵を感じてしまった。山頂付近もガスっていたが、とにかく岩をよじ登って感動の登頂!

下山しながら振り返れば、青空の下にさっき歩いた稜線とぴょこんと飛び出した山頂が見え、心の中で1人ガッツポーズ。途中、薬師岳展望台に立寄り、智恵子抄の「ほんとの空」の記念碑で集合写真を撮り、麓の紅葉を最後に目に焼き付けながら下山、解散となった。

4月に入会後、初めての泊まり山行で緊張していたが、CL・SLをはじめとして諸先輩方にとてもたくさんのことを教わり、楽しい二日間だった。最後に、何から何までリーダーの皆様にはたいへんお世話になりましたこと心から感謝いたします。

【CL追記】

当初は10月21日(金)からを予定したが、集中登山と重なるため1週間送らせた。そのため紅葉は終盤を迎ており、くろがね小屋付近は既に落葉していたが、そのためにナナカマドの赤い実が綺麗に見えるようになっていた。また、シラカバの真っ白い樹皮もはっきり見えて美しかった。

2日目は、当初から予想されていたとおり猛烈な風に見舞われた。爆裂火口から安達太良山山頂に至る尾根筋では、気温1℃の中で風速10m/sを遙かに超えていた。尾根に出る前に防寒耐風装備をしておいて良かった。残念ながら霧の中で眺望は望めなかったが、貴重な経験をした。ロープウェイや奥岳の湯では、メンバーが割引券を持っていたので、リーズナブルに利用することが出来た。感謝です。

安達太良小屋は以前から建て替えの話があったが、来年は本気で実施するようだ。今後の山行は、その予定を確認してから計画する必要がある。



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